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【トピック】 世界選手権2014 トップ4プレイヤープロフィール

【トピック】 世界選手権2014 トップ4プレイヤープロフィール

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Wizards of the Coast / Tr. Tetsuya Yabuki

2014年12月3日

原文はこちら

渡辺 雄也

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年齢: 25

居住地: 日本、東京

フォーマットごとの成績:
  • 『Vintage Masters』ドラフト: 1-2
  • モダン構築: 3-1
  • 『タルキール覇王譚』ドラフト: 3-0
  • スタンダード構築: 3-0-1

 渡辺 雄也はトップ4プレイヤーインタビューの席に座るなり、右手をさっと上げて誰もが知る勝利のサインを作った。

――私たちは以前にもこうして向かい合いましたね?

「そうですそうです! いやあ嬉しい」と彼は喜びを口にする。「このタイトルを取りに戻って来ました。もう一度スタート・ラインに立てましたね」

――2度目の世界王者がかかった今、ここでの勝利は何を意味しますか?

「もう一度勝ちたいです。できるなら何回だって勝ちたい」

――この長い1週間に向けて世界選手権と同時にワールド・マジック・カップ日本代表としてふたつの準備に追われることになりましたが、同じく世界選手権に参加する仲間とはどのように練習しましたか?

「一緒に練習しないときは、山本 賢太郎選手に世界選手権に向けたアドバイスを送りました。何が予想されるか、各ラウンドをどうやって戦うか、ラウンド間はけっこう待ち時間があることも。同じことを市川選手にも言いましたね。スタンダード構築ではそれぞれが使い慣れたデッキを選びましたが、僕のデッキが中でも最高だと思っています。使い心地も良かったし、他のプレイヤーが――とりわけパトリック・チャピン/Patrick Chapinが――素晴らしいデッキだと言ってくれました」

 渡辺のマジック人生で最高の瞬間は、皆さんの予想している2012年の世界王者獲得の瞬間ではないという。「2008年の日本選手権ですね。大礒 正嗣さんに準決勝で敗れたんです。マジック・プレイヤーとしてまだまだだと気づかされました。あのときの敗北が僕をルーキー・オブ・ザ・イヤーに導き、今日の僕を作る動機になりました」

――日曜日に再びこの舞台に立つというのは、何を意味するでしょうか?

「日曜日に戦うのはもちろんですが、ワールド・マジック・カップにも勝ちたいです。王冠がふたつになりますからね」と渡辺は語る。残された質問はただひとつ。

――渡辺雄也が望まないタイトルなんてあるんですか?

「ないですね。すべて取りたい。最大の目標は、グランプリ優勝8回目を記録してカイ・ブッディ/Kai Budde(のグランプリ優勝回数)を超えることと、プロツアーで優勝することです。今の目標? この日曜日に絶対勝つことです」


パトリック・チャピン

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年齢: 34

居住地: コロラド州、デンバー

フォーマットごとの成績:
  • 『Vintage Masters』ドラフト: 3-0
  • モダン構築: 4-0
  • 『タルキール覇王譚』ドラフト: 1-2
  • スタンダード構築: 2-2

 2014年度シーズンのはじめ、パトリック・チャピンは今大会への参加権を得ると広く公言していた。彼は、世界選手権の舞台に再び立つための近道は、プロツアーをプロツアー予選のように捉えることだと考え、そう宣言したのだ。何も恐れぬ、あまりに大胆な発言だが――プロツアー優勝は大多数のプレイヤーにとって夢のまた夢なのだ――、しかしこの殿堂顕彰者から発せられるとなかなかしっくりくるものがある。

「おかげで集中できたよ」チャピンはシーズン前半に目標達成を果たしたことについて、そう語る。「今大会では、どちらの構築ラウンドも一番ポピュラーなデッキを選んだ。ロマンがあったり巧みだったりするものじゃなくてね」

 しかし、世界選手権の舞台に立ってもなお、足りなかった。満足する気持ちはなかった――チャピンは、今一度勝利を望んでいる。

「2ラウンド、あと2ラウンドだ」チャピンは今大会について語る。「トップ4入賞は素晴らしいことだけど、もう何日か時差ボケを治す時間を取れたのも嬉しいね」

 こうしてチャピンは、準優勝を果たした世界選手権2007以来となる決勝ラウンドの舞台に戻ってきた。1週間に――少なくとも――40時間を練習に当てたという彼は、可能な限りすべてのフォーマットのテストを行った。

 スタンダード構築では、彼が環境のベスト・デッキだと信じるアブザンに行き詰まりを感じていた。しかしそのデッキに習熟しているのもまた事実だった。備えるべきフォーマットが多くある状況では、リソースを最適化することが望ましいとチャピンは言う。

 リソースの最適化。そこでチャピンは、彼のプレイテストを助けてくれる強力なチームを結成した。同じく今大会に参加するのはポール・リーツェル/Paul Rietzlだけだが、カイ・ブッディ、マイケル・ジェイコブ/Michael Jacob、マット・スパーリング/Matt Sperling、そしてアリー・ブロシュ/Allie Broshもチャピンの助けになり、彼が必要だと感じるあらゆる準備に付き合ってくれた。

 これが、モダン構築の使用デッキを絞るのに役立ったという。チャピンいわく、莫大な時間をモダンにかけたそうだ。

「モダン環境は広く、新しく、そしてとんでもないことが起こり得るフォーマットだ。《宝船の巡航》か《時を越えた探索》、あるいはその両方を使いたいというのははっきりしていた。それを《秘密を掘り下げる者》へ落とし込むのに、たくさんのデッキをボツにしていかなければならなかった」

 チャピンが「青赤デルバー」を駆り今大会のモダン構築ラウンドで見事な成績を収めたことから、その選択は報われたと言えるだろう。唯一の初日無敗という記録に達する、原動力となったのだ。

 そして今、彼は2007年の成績を超えるチャンスを迎えた。とびきり最高の栄誉と、歴史と、世界王者のタイトルをかけた戦いに臨む。


山本 賢太郎

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年齢: 30

居住地: 日本、東京

フォーマットごとの成績:
  • 『Vintage Masters』ドラフト: 2-1
  • モダン構築: 2-2
  • 『タルキール覇王譚』ドラフト: 3-0
  • スタンダード構築: 1-2-1

――世界選手権トップ4入賞を果たした今のお気持ちはどうですか?

「嬉しいです!」彼は笑顔を見せて言う。「渡辺 雄也選手と市川 ユウキ選手と共に練習をしてきました。モダン構築のデッキを共有し、それぞれオンライン上でプレイテストを行い、その結果を報告し合ったんです。私たちは3人とも、同じデッキを使用することに決め、それがうまくいきました。コンボ・デッキを使用するプレイヤーが多く、私たちのデッキはコンボ・デッキに対して有利だったんです。スタンダード構築の方は、1勝1敗の後渡辺選手と引き分けを選んだので、なんとも言えません」

――この後日曜日で勝利することは、どのような意味を持つでしょう?

「来年もまた世界選手権の舞台に戻って来られる、ということですね」と、山本。「私はマジックを10年続けていますが、ここ2年ほどは主に『Magic Online』で活動することになりました。より強いプレイヤーになるため、研鑽を続けます」

 山本をプレイヤーとして前進させた瞬間は敗北したときであり、それは良い思い出のひとつとなっているという。「2007年、高橋 優太と共に双頭巨人戦で行われたプロツアーに参戦し、準優勝したんです。もう一度成功したいと思い、『Magic Online』で腕を磨きました」

 この日曜を、プロツアー決勝進出の思い出より良いものにするつもりか尋ねると、彼は笑顔で顔を上げ、答えた。「もちろん!」


シャハール・シェンハー/Shahar Shenhar

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年齢: 21

居住地:イスラエル、エルサレム。あるいはカリフォルニア州、サクラメント

フォーマットごとの成績:
  • 『Vintage Masters』ドラフト: 3-0
  • モダン構築: 2-2
  • 『タルキール覇王譚』ドラフト: 2-1
  • スタンダード構築: 2-2

「長かったー!」シェンハーは笑顔を隠すことなく、世界選手権連続トップ4入賞を喜んだ。歴史的に見ても最高クラスのプレイヤーで溢れる今大会においてトップ4に入賞するというのは、とてつもない離れ業だ。

――聞くまでもないかもしれませんが、今のお気持ちは?

「最高に驚いています。まさかこんなに長い大会になるとは思いませんでした。構築ラウンドはどちらも五分五分で、どの試合も勝利を得るのに苦労しました。スタンダードもモダンも、デッキには心から満足していません。ドラフト・ラウンドがうまくいって、5勝1敗から構築ラウンドの2勝2敗ふたつという結果になりました。ドラフト・ラウンドは本当に楽しくて、楽しみながらもうまくやれましたよ」

――昨年と比べて、感じていることは違いますか?

「去年は初の世界選手権でした。今回も同じように感じていますが、違うこともあります。最高の気分なのは同じだけれど、今回は2回目なんです。去年はまったく新しい経験で、今年は違います。去年トップ4に入賞したときは、現実のこととは思えませんでした。後になってようやく実感したんです」

 他のプレイヤーと同様、シェンハーは今大会に向けた準備を手伝ってもらい、日曜日のトップ4対決へと駒を進めることができた。「すごいチームができましたよ。トム・マーテル/Tom Martellに加えて、もう3人、ジョシュ・アター=レイトン/Josh Utter-Leyton、パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosa、そしてウィリー・エデル/Will Edelも。アター=レイトンは、予選ラウンド中もずっと僕を助けてくれました。彼が作ったデッキについて、そして相手によってどう戦えばいいかも教えてくれました。感謝の言葉を伝えたいです」

 比較的短いキャリアの中で、シェンハーはこのゲームで最高の偉業をいくつも成している。彼のマジック人生で最高の瞬間は、予想通りの答えだった。「世界選手権で優勝したときです。予想は大ハズレかな。もしマーテルとダモ・ダ・ロサと一緒に出場したグランプリ・ナッシュビル2014で優勝できていたら、それが一番になっていたかもしれません。チームで勝つと喜びも違いますから。マット・ナス/Matt Nassと彼のチーム――ジェイコブ・ウィルソン/Jacob Wilsonも好きな選手です――にやられたことは苦い思い出ですが、今は彼もプロツアーの参加権利を持っていて、僕たちは一緒にプレイテストを行っています。まあ、もしあのとき僕たちが勝ってもナスはプロツアーの権利を得ていたので、やっぱり悔しいですね」

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