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【トピック】「PAX Prime2015」特派員記事:マジック開発チームと夢のドラフト対決!

【トピック】「PAX Prime2015」特派員記事:マジック開発チームと夢のドラフト対決!

by 「イゼ速」タソガレ

2015.8.27

 マジックR&Dチームとのゲーム。これほどの《最高の時》を過ごしたことのあるプレイヤーが、一体何人いるというのだろうか。

 イゼ速というマジック関係の情報サイトを運営していた私は光栄にも「PAX Prime2015」の特派員記者として選ばれ、同じく特派員のアノアデザインさんらとともにウィザーズ・オブ・ザ・コースト本社の見学ツアーに招かれた。

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 マジック・ザ・ギャザリングという歴史あるトレーディングカードゲームの舞台裏。開発、営業、マーケティング、サポート......様々な人々が一丸となり、一つのゲームと真摯に向き合っている姿を垣間見ることができた。

 見学の様子についてはアノアデザインさんが記事を投稿されているのでそちらをご覧ください。さて、ところかわって、本社4階の会議室(某SF作品にあやかって「ブリッジ」と呼ぶらしい)。

 見学をひと通り終えた我々を、光栄にも製品開発の中枢を担うR&Dの方々が『マジック・オリジン』ドラフトという形で出迎えてくれた。

 卓に着くメンバーはR&Dチームよりスコット・ヴァン・エッセンさん、マット・タバックさん、ジェームズ・ハタさんの3名、そしてアメリカのコミュニティ担当のショーン・ギボンズさんと日本のコミュニティ担当の金子さんに、特派員であるアノアデザイン堀川さん・水鳥さん、それに私を加えた計8名だ。

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▲写真左よりヴァン・エッセンさん、金子さん、マット・タバックさん
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▲写真左よりギボンズさん、堀川さん、ハタさん、水鳥さん。

 まずはパック開封。私が物欲全開で「ジェイスジェイスジェイス......」

 と、うなっていると、ハタさんが「そんなこと言ってても、僕が出すんだけどね」と軽口。そしていざ開封するとなんと本当にハタさんのパックからジェイスが。

「ごめんね」とハタさん。流石である。

 私のファーストピックは《領事補佐官》。白を中心としたアグロを組みたいところだ。その流れで赤の優秀な火力が流れてきたためひとまず白赤を目指すとする。

 2回目の開封からは全員が出したいカードを唸っていた。皆が「ジェイスジェイスジェイス......」とうなる中、タバックさんは「ゴーグルゴーグルゴーグル......!」だった。

 R&D的に《紅蓮術師のゴーグル》は非常に点数の高いカードなのかもしれない(単にお気に入りかもしれない)。

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 最終的に出来たデッキがこちら。軽量クリーチャーをエンチャントと除去でサポートする白赤アグロだ。我ながら、なかなか無難な出来栄えではないだろうか。

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 対戦相手はヴァン・エッセンさん。デッキは青赤、まさか私のフェイバリットカラーを相手取ることになるとは......。ゲームが始まるとこちらが《トーパの自由刃》にエンチャントを付与し一時押すも、ヴァン・エッセンさんは《ドラゴンの餌》から出したトークンで難なくチャンプブロック。

 さらに《満月の呼び声》で猛攻を仕掛けるも、《分離主義者の虚空魔導士》が登場しあえなく《トーパの自由刃》の各種強化がリセット。拮抗しているうちにヴァン・エッセンさんの盤面に《つむじ風のならず者》が着地し、じわじわと攻め立てられる。

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 ブロッカーを最小限に留めギリギリのラインを残り少ないライフで受け止める。

 反撃を受けつつもあと一撃さえ与えれば勝利する盤面にまで持っていけた。再強化した《トーパの自由刃》が警戒を持っているため、差し引きで負けることはないように思えた。

 しかし、「ブロッカーはそいつだけだね?」ニヤリと笑うヴァン・エッセンさん。彼の手札には《焦熱の結末》が。

 やはりR&D所属メンバー、その実力は本物だった。

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 最終的に私は1-2で敗北。勝敗に関係なく、素敵な時間を過ごすことができた。ちなみに日本メンバーの唯一の勝ち星は元・プロプレイヤーである金子さん。衰えを知らず、である。幕間にスコット・ヴァン・エッセンさんから有意義なお話を伺えた。


ヴァン・エッセン:『コンスピラシー』を遊んだことあるかい?

――もちろんです! 多人数戦に策略カードが加わるだけで全く別のエキサイティングなゲームになると感じました。他にも協議や議決など、パーティゲームとしての完成度も素晴らしかったです。

ヴァン・エッセン:それは嬉しいな。このセットには僕が考えたクレイジーなアイデアがたくさん詰め込んであるんだけど、それでも採用されたのはごく一部だけなんだ。

――最終的なプランはかなりの難産なんですね。

ヴァン・エッセン:その工程はすごく楽しいから全然苦労じゃないよ! でも奥さんからは「私は家事や子供の世話をしてるのにあなたは一日中ゲームばかり!」ってたまに怒られるんだ。仕事なのにね(笑)

――『コンスピラシー』といえば、《ダク・フェイデン》のデザイン。あれはすごく興奮しましたね。実用的かつコミック中の能力をうまく再現していると思います。

ヴァン・エッセン:ありがとう、僕自身プレインズウォーカーのデザインは特に大好きなんだ。なんだかパズルを解いている気分になるんだよね。テキスト自体はシンプルな仕上がりなんだけど、実はそれらは複雑なマインドゲームを前提としたものなんだよ。


 仕事に対する情熱、理解、そして愛情。それらを全て持ったR&D。彼らがいる限りマジックはより楽しく、より興奮するものへと進化していくのだろう。この貴重な体験は、その確信をもたらすのに十分だった。

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