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【観戦記事】 第12回戦:Jiachen Tao(アメリカ) vs. Oliver Tiu(アメリカ)

【観戦記事】 第12回戦:Jiachen Tao(アメリカ) vs. Oliver Tiu(アメリカ)

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Corbin Hosler / Tr. AOKI Chikara

2016年9月3日

原文はこちら

ジャアチェン・タオ/Jiachen Tao(白黒トークン) vs. オリヴァー・ティウ/Oliver Tiu(世界ランキング18位/タイタン・シフト)

 第12回戦のフィーチャーマッチエリアでは肌寒さを覚える。現に両者はそう感じていたようだが、世界選手権2016は加熱する一方だ。7勝3敗のジャアチェン・タオ/Jiachen Taoと、対するオリヴァー・ティウ/Oliver Tiuは6勝3敗1分で、両者ともに世界王者の座を争う上位4名を射程に捉えており、第12回戦のフィーチャーマッチテーブルをその寒さにも負けず、可能な限り熱い戦いとする。

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ジャアチェン・タオ(左)とオリヴァー・ティウ(右)は勝利することによってトップ4入りへの望みをつなぐ。

 18歳のティウは世界選手権への道のりを生涯忘れることはないだろう。ルーキー・オブ・ザ・イヤーのタイトルを確実にするかたわら、高校を卒業し、世界選手権に出場している間に大学の初年度が始まった。何もかもがあっという間に過ぎていった1年だが、ティウの世界選手権決勝ラウンドへの進む快進撃を阻むものは何ひとつなかった。

 タオは優勝したプロツアー『ゲートウォッチの誓い』と同じフォーマットであるモダン・ラウンドを確信を持って迎えた。もちろん、彼自身がその一端を担った《ウギンの目/Eye of Ugin(WWK)》が禁止される前のことであるが、このイベントでもデッキ選択には満足しているようだ。

それぞれのデッキ

「グランプリで何度か使用したことがあるので、白黒トークンを使うことに対しては全く不安はありません。」ゲームを始めるためのシャッフルを行いながらタオが説明してくれた。

 タオは一般的な白黒トークンとは少し違った形に自分のデッキを仕上げてきた。《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》のようなトークン作成に特化したものを避けて、より多くの妨害と除去を選択し、トークンを中心戦略としてではなく白黒コントロールの勝利手段として用いるようにしたのである。《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と《残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer(EMN)》が蔓延する環境では賢明な選択だろう。

 残念なことに、ティウのタイタン・シフトはタオの求めていた相手ではない。この《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》デッキは《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition(ZEN)》さえも使って複数の土地を可能な限り素早く探し出し、《風景の変容/Scapeshift(MOR)》を引けなくても《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》を持ってくる《召喚士の契約/Summoner's Pact(FUT)》が勝利をもたらしてくれる。

ゲーム展開

 第1ゲームは電撃的なスタートを切る。《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》がマナ加速呪文を1枚抜いたものの、ティウは《明日への探索/Search for Tomorrow(TSP)》、《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder(CHK)》、《遥か見/Farseek(RAV)》で6枚の土地を第3ターンに並べ、あとはもう1枚の土地と《風景の変容/Scapeshift(MOR)》がタオに18点のダメージを与えるだけだ。

 残念ながら《呪文滑り/Spellskite(NPH)》に守られた《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》がティウの計画を着実に難しいものにしていく。数ターン後にやっと《風景の変容/Scapeshift(MOR)》を引いたものの、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》のせいで戦場には土地が7枚しかない。タオは合計18点分のダメージを《呪文滑り/Spellskite(NPH)》に移して12点のライフ支払いに替え、ギリギリ生き残って《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》がトークンを生み出す。ティウが次の《風景の変容/Scapeshift(MOR)》を引いてゲームを決着する前に複数重ねたトークンと《大天使の霊堂/Vault of the Archangel(DKA)》で、ライフを引き戻す。

 ティウがトップデッキすることはなく、タオが相性の悪いマッチアップの第1ゲームを奪う。

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ジャアチェン・タオは第1ゲームを取れたことが何よりも嬉しかった。

 タオがふたたび手札破壊でゲームの戦端を開き、ティウの《探検/Explore(WWK)》と《神々の憤怒/Anger of the Gods(THS)》を捉える。手札に《風景の変容/Scapeshift(MOR)》がなく、タオの戦場には何もないのでティウはアグレッシブ戦略を始める。ティウは2体の《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》を戦場に出して主導権を得ようとするが、タオには《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》のトークンが空中に舞っている。両者の攻撃が終わるとそれぞれのライフは、ティウが16、《大天使の霊堂/Vault of the Archangel(DKA)》のおかげでタオは25となった。

 ここでティウの《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition(ZEN)》には2つの探検カウンターが置かれており、いつでもゲームを決定づけられるかのように伺っている。ちょうど《風景の変容/Scapeshift(MOR)》をトップデッキしたので、ティウは計算を始める。

 そしてティウは7枚の土地から《風景の変容/Scapeshift(MOR)》を唱えてふたたび計算する。どうやっても18点しか与えられないので、これではゲームに勝つことができない。代わりに《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》を1枚だけ持ってきて探検カウンターを増やし、それを使ってタオのクリーチャーの大部分を減らして延命しようする。タオはトークンを増やしてターンを返す。お互い綱渡りだが、まだ生きている。

 しかし《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》がそれを終わらせ、両者は第3ゲームへ切り替える。

 またもや手札破壊がティウの初手を引き裂く第3ゲーム、《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(5DN)》と《風景の変容/Scapeshift(MOR)》がルーキー・オブ・ザ・イヤーの手札から奪われた。

 プランAがなくてもティウは二の太刀を目指す。《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder(CHK)》から3ターン目の《強情なベイロス/Obstinate Baloth(M11)》を出すかに見えたが、《明日への探索/Search for Tomorrow(TSP)》が普通に唱えられ、《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder(CHK)》をおかわり。マナの出力を最大化する構えで、土地に焦点に置いている。

 一方のタオは戦場を焦点に。2体の《精神病棟の訪問者/Asylum Visitor(SOI)》と《呪文滑り/Spellskite(NPH)》がクロックで優位に立ち、ティウが加速したマナの使い道を見つけられなければゲームを終わらせると物語る。

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オリヴァー・ティウは土地がずっとアンタップ状態のまま、勝ちに至る手段を必要としている。

 幸運が微笑んだのはティウで、引き込んだ《召喚士の契約/Summoner's Pact(FUT)》から《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》を探して2枚の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》を戦場に持ってくる。大きなプレイではあったものの、すみやかにゲームを終わらせるには足りていない。タオの《呪文滑り/Spellskite(NPH)》がふたたび役割を果たし、次のターンの《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》の誘発を一身に受け止めて《精神病棟の訪問者/Asylum Visitor(SOI)》およびトークンと《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》の相打ちの一助を担う。またもやタオがランプ・デッキのトドメの一撃から生還した。《大天使の霊堂/Vault of the Archangel(DKA)》でライフを8まで戻すタオ。

 だが落ち着き払っているティウは静かにアンタップし、まさしく欲しかった《風景の変容/Scapeshift(MOR)》を引いて、トップ4入りへ希望をつなぐゲームを終わらせた。

オリヴァー・ティウがジャアチェン・タオを2勝1敗で下す。

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