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【観戦記事】 第14回戦:白青霊気貯蔵器

【観戦記事】 第14回戦:白青霊気貯蔵器

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Meghan Wolff / Tr. Keiichi Kawazoe

2017年2月4日

原文はこちら

 昨日の記事で、私は青単《逆説的な結果/Paradoxical Outcome(KLD)》「ストーム」デッキがプロツアーに間に合わなかった話を書いた。マルク・トビアシュ/Marc Tobiaschのアイディアがこのダブリンで見せられることはなかったが、《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir(KLD)》を中心とした「ストーム」デッキ自体は2日目でも活躍し十分な結果を見せたのだ。

 バイ・フアリン/Bai Hualinはこのプロツアー『霊気紛争』で青白《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir(KLD)》デッキを使っている。このデッキもまた、《骨の鋸/Bone Saw(CON)》や《聖戦士の盾/Cathar's Shield(EMN)》といった0マナのアーティファクトを《逆説的な結果/Paradoxical Outcome(KLD)》で手札に戻すという動きに多くを頼っている。トビアシュのように、このデッキも《発明品の唸り/Whir of Invention(AER)》でこうした軽いアーティファクトから《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir(KLD)》を呼び出す動きも採用している。

 フアリンはそこに白を足して、3枚の《上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer(AER)》を加えたのだ。サラムが戦場にいれば、それらの軽い装備品は更にドローまで追加し、ストーム稼ぎの燃料となるのだ。サイドボードに目を向ければ、白により対クリーチャーデッキに劇的な効果を発揮する《燻蒸/Fumigate(KLD)》やマルドゥ機体対策となる《断片化/Fragmentize(KLD)》というカードを得ることができる。

スラムは0マナアーティファクトでデッキを引ききる新たな手段を与える

 またクリーチャーという観点で、フアリンはさらに《光り物集めの鶴/Glint-Nest Crane(KLD)》というアーティファクト好きの鳥を加えることで、このデッキに必要なアーティファクトを集める助けとした。また、《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir(KLD)》にもつながるミニ《逆説的な結果/Paradoxical Outcome(KLD)》として、《バラルの巧技/Baral's Expertise(AER)》も1枚採用している。

 今回、彼が第14回戦でジャンド相手にこのデッキを使っている姿を見る機会を得た。始まって数ターンの間で、フアリンは《羽ばたき飛行機械/Ornithopter(M15)》と2枚の《聖戦士の盾/Cathar's Shield(EMN)》、そして《骨の鋸/Bone Saw(CON)》と《改革派の地図/Renegade Map(AER)》を戦場に展開した。対戦相手はよく育った《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》で圧力をかけているが、フアリンの手札には《発明品の唸り/Whir of Invention(AER)》もあり《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir(KLD)》を探してライフを稼ぎ始められる状況になっていた。

 《光り物集めの鶴/Glint-Nest Crane(KLD)》から2枚目の貯蔵器を見つけると、7/6となった《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》の攻撃を受けつつも《バラルの巧技/Baral's Expertise(AER)》で《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》に対処しながら2枚の0マナアーティファクトと3枚目の貯蔵器を追加してライフを40台まで持ち込んだ。《骨の鋸/Bone Saw(CON)》と《聖戦士の盾/Cathar's Shield(EMN)》を唱え直しただけで15点も稼いだのだ。

 彼の対戦相手であるユーリー・バビッチ/Iurii Babychは、フアリンの増え続けるライフに圧力をかけられなければたちまち苦境に陥るところだっただろう。しかし幸運にも、彼は《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を唱え直し、さらに《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》と《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を追加したのだった。

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バイ・フアリンは興味深い調整でベストを尽くしている。この週末での結果は物足りなくとも、世界中の好事家に対して非常に良いスタート地点となるだろう。

 フアリンはガス切れに陥っていた。《聖戦士の盾/Cathar's Shield(EMN)》が1枚あったが、このターンでもう1枚は呪文を唱えたい。しかし、ここで引いたのは土地。それでも、この1枚を唱えて3点のライフを得なければ、返しのターンで死んでしまうのだ。

 バビッチは攻撃して、フアリンのライフを3まで押し込んでターンを返した。フアリンは息を呑んでカードを引いた。「1枚引ければ勝ちなんだ」と、カードを見ずに言った。そして、そのカードを表にして、笑った。また土地だったのだ。

 不幸にも、第2ゲームでフアリンは土地を1枚も引けずに4回もマリガンする羽目になってしまった。そして、相手の《精神背信/Transgress the Mind(BFZ)》から《断片化/Fragmentize(KLD)》を守るべく《否認/Negate(MOR)》を撃ったが、その後バビッチが早くに展開した《艱苦の伝令/Herald of Anguish(AER)》がフアリンの運命を決めた。

 この形の《逆説的な結果/Paradoxical Outcome(KLD)》《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir(KLD)》「ストーム」デッキがスタンダードで通用することを期待する人たちにとって、フアリンのデッキはデッキ構築の良いスタート地点であると同時に選択の理由にもなるだろう。何を隠そう私もその一人だ。誰かが《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir(KLD)》で50点を叩き込まれるのを見るまでは満足しないだろう。.

Hualin Bai - 「白青霊気貯蔵器」
プロツアー『霊気紛争』 / スタンダード (2017年2月3~5日)
8 《島》
1 《平地》
4 《港町》
4 《産業の塔》

-土地(17)-

4 《羽ばたき飛行機械》
4 《光り物集めの鶴》
3 《上級建設官、スラム》

-クリーチャー(11)-
4 《骨の鋸》
4 《聖戦士の盾》
3 《改革派の地図》
2 《縫い師の移植》
4 《霊気貯蔵器》
4 《金属の叱責》
4 《解析調査》
1 《バラルの巧技》
4 《逆説的な結果》
2 《発明品の唸り》

-呪文(32)-
4 《砦の発明者》
1 《奔流の機械巨人》
3 《歩行バリスタ》
2 《払拭》
1 《断片化》
1 《否認》
3 《燻蒸》

-サイドボード(15)-

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