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【トピック】 プロツアー『霊気紛争』での出来事トップ5

【トピック】 プロツアー『霊気紛争』での出来事トップ5

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Meghan Wolff / Tr. Keiichi Kawazoe

2017年2月5日

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5.《キランの真意号》は《密輸人の回転翼機》の空位へと昇った

 スリリングで、そして疲れの残る、試行錯誤の3日間の試合を振り返ると、1人のプレイヤーが勝利を収めた裏には1枚のカードの勝利があった。禁止で失った2マナの優秀なカードによって「マルドゥ機体」デッキが乗り切れるかは不透明であったが、トップ8に6人をも送り込んだ結果を考えれば、答えは明確に「イエス」だっただろう。

 《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》、《経験豊富な操縦者/Veteran Motorist(KLD)》、そして《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》といった潤沢なクリーチャーによって、この巨大な空船に搭乗して4点を刻んで勝利することに支障はなかった。結果、トップ8が極めて素早く終わったことからもわかる通り、ともすれば5~6ターン目には致死ダメージを与えられるスピードを誇っている。

 またこのカードを中心として、特に決勝を戦った両者のような「マルドゥ機体」のサイドボードの選択にも興味深いものをもたらした。《グレムリン解放/Release the Gremlins(AER)》は、相手の強力なアーティファクトをカラデシュでも人気の可愛い生物へと変えてしまうのだ。


4.「DEX Army」、そしてラテン圏プレイヤーが本命として決勝を戦った

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 プロツアー『霊気紛争』の決勝は、マルシオ・カルヴァリョ/Márcio Carvalhoとルーカス・エスペル・ベルサウド/Lucas Esper Berthoudの2人、すなわち一方はチーム「DEX Army」のポルトガル人、もう一方は「DEX Third」のブラジル人で争われた。彼らのトップ8での戦いは、ラテン圏のプレイヤーたちの間で1つ勝つごとに沸き立つほどに応援され、そして次のゲームのシャッフルが待ち望まれていた。この興奮はわかりやすいもので、観客たちはこの静謐な部屋でさえ好プレーごとにスタジアム・スポーツのような感触を覚えていた。


3.チームシリーズが始まり、暫定トップが決まる

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 数年来、プロツアーのための準備というものの多くは調整チームによって担われており、またマジックの始まりのときから「友情」というものは本質の一つでもあった。しかし結局のところ、いくつかの例外を除けばプロツアーは単なる個人同士の争いになってしまっていた――このチームシリーズが始まるまでは。

 この週末、会場は今までと少し変わった空気になっていた。プレイヤーたちはチームスポーツらしく揃いのジャージに身を包んでおり、それは素晴らしいことだった。チームシリーズの効果は、プレイヤーがテーブルを囲んで並び、友人やチームメイトの記録を聞き、そしてトータルの記録に関わらずお互いの勝利を祝いあったことに表れている。

 さて、最初のチームシリーズの暫定トップは「MTG Mint Card」と「Musashi」だが、「Face to Face Games」と「DEXThird」がそのすぐ後ろを追走している。チームシリーズの立ち上がりとしては非常にエキサイティングであり、2017年世界選手権の場でどのチームが決勝を戦うか、見どころのあるレースになることだろう。


2.パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosaが自身11回目のプロツアー・トップ8に進出

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 実績というものは時として、言葉をも陳腐にし合理的な期待をも置き去りにするものだ。パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサの実績もまたそうしたもののひとつだ。グランプリ・プラハで準優勝したその翌週に、プロツアーのスイスラウンドで12勝4敗を記録してトップ8に進出したのだ。

 もっとも、その進出はまったく確かなものではなく、むしろ2日目の途中まではありそうにないものであった。第16回戦に着席した時点でさえ、彼が勝利したとしてもトップ8に進出できるかどうかは全くの未知数だったのだ。しかしながら、彼はそうしたことを一度思考の外において、目の前のマッチに集中し、同じく殿堂顕彰者であるベン・ルービンを2ゲームで下してチャンスを得たのだった。

 戦いは終わり、スイスラウンドが全て終わると、結局ダモ・ダ・ロサは彼にとって11回目となるトップ8進出を決めた。これは、プロツアー・トップ8の回数ランキングにおいて今までタイであったカイ・ブッディ/Kai Buddeを超えて単独2位となる数字である。


1.ルーカス・エスペル・ベルサウド/Lucas Esper Berthoudが「マルドゥ・マスター」としてプロツアーの覇者となった

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 ルーカス・エスペル・ベルサウドは今シーズンのプロポイント0点の状況からいきなりチーム「DEXThird」のヒーローとなり、また多くのマジック・プレイヤーにはあまり有名でないプレイヤーが勝利を収めたことに感激を与えた。彼はプロツアーでさほど多くの名前を残せていたわけではなかったが、それでも友人や他のプロの力を借りて、この週末最良のデッキに対してベストの形を作り上げたのだった。

 ベルサウドはプロツアー地域予選を勝ち抜いてプロツアー『霊気紛争』の権利を得たが、この週末のスタンダード・ラウンドを通してマッチ1つたりとも落としていない。スイスラウンドでは10-0の完全試合を達成し、そしてその後の準決勝・決勝も勝ったのだ。彼は今や今シーズンの残り期間と来シーズンのプラチナ・プロであり、そして2017年の世界選手権にも選出された。ルーカスおめでとう、そして彼のプロツアー『霊気紛争』での素晴らしいパフォーマンスを讃えよう!

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