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【戦略記事】 スタンダード分析:勝率データまとめ

【戦略記事】 スタンダード分析:勝率データまとめ

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Frank Karsten / Tr. Tetsuya Yabuki

2017年5月14日

原文はこちら

 プロツアー『アモンケット』の予選ラウンド・スタンダード部門では、さまざまなデッキによって合計1457試合が行われた。どのデッキが最高のパフォーマンスを発揮したのかを知るために、私はアーキタイプごとの試合結果を集計した。

集計方法について
  • デッキの分類は、ミクロ・アーキタイプ名(詳細に分類したアーキタイプ名)とマクロ・アーキタイプ名(大まかに分類したアーキタイプ名)に分けている。例えば「黒単ゾンビ」や「白黒ゾンビ」はミクロ・アーキタイプで、「ゾンビ」はそれらの両方を含むマクロ・アーキタイプとなる。

  • 同じミクロ・アーキタイプによる同系戦は、集計から除外している。例えば「黒単ゾンビ」同士の試合結果は除かれ、「黒単ゾンビ」と「白黒ゾンビ」の試合結果は集計している。

  • 同様に、引き分けだったものも集計から除外している。

  • 各ミクロ・アーキタイプならびにマクロ・アーキタイプの名前は、「2日目メタゲーム・ブレイクダウン」記事にて名付けたものに準拠している。当該記事では、各アーキタイプのキーカードやゲームプランの概要を簡潔に紹介している。

  • 以下に掲載する表は、すべてのミクロ・アーキタイプについて「霊気池の驚異」、「マルドゥ機体」、そして「ゾンビ」のマクロ・アーキタイプに対する勝率(およびスタンダード・ラウンド10回戦における勝敗数)を示している。最後の項目では、(先述した通り同系戦は除き)全試合の勝率を示している。

  • 最後の項目には、「その他」のマクロ・アーキタイプ(すなわち「霊気池」でも「マルドゥ機体」でも「ゾンビ」でもないもの)に対する結果も含まれている。そのため、「霊気池の驚異」、「マルドゥ機体」、そして「ゾンビ」の項目で示されている数値の平均とは必ずしも一致しない。表を簡潔にまとめるため「対『その他』」の項目は設けなかったが、最後の項目から「霊気池の驚異」、「マルドゥ機体」、そして「ゾンビ」の項目の勝敗を差し引くことで、数値は求めることができる。つまり私の分析では取り挙げていないが、例えば「炎呼び搭載型ティムール『霊気池』」が「その他」のデッキに対して6勝3敗で勝ち越している、といったことはわかるようになっている。

試合数の多いデッキ

 以下に掲載するミクロ・アーキタイプは、合計60試合以上行ったものだ。「流行型ティムール『霊気池』」から派生した「炎呼び搭載型」や「呪文重視型」が見事な活躍を見せる結果になったようだ。しかしそれらを使用したプレイヤーの多くはプラチナレベル・プロなどの強力なプレイヤーであるため、デッキそのものの勝率として鵜呑みにしない方が良さそうだ。

アーキタイプ対「霊気池」対「マルドゥ機体」対「ゾンビ」全体
炎呼び搭載型ティムール「霊気池」75.9% (22-7)54.5% (6-5)57.9% (11-8)66.2% (45-23)
呪文重視型ティムール「霊気池」57.1% (20-15)65.4% (17-9)58.1% (18-13)60.8% (73-47)
黒単ゾンビ50.7% (74-72)58.8% (80-56)41.7% (10-14)56.5% (244-188)
黒緑エネルギー59.1% (13-9)50% (9-9)40% (4-6)55.4% (41-33)
流行型(ミッドレンジ)マルドゥ機体41.4% (65-92)47.8% (11-12)49.6% (69-70)50% (244-244)
流行型ティムール「霊気池」41% (25-36)56.5% (61-47)48.1% (37-40)49.6% (171-174)
白黒ゾンビ61.5% (16-10)28.1% (9-23)58.3% (14-10)49.1% (57-59)
スゥルタイ「霊気池」40% (12-18)50% (10-10)37% (10-17)48.6% (53-56)
青赤コントロール36.4% (8-14)31.6% (12-26)55.6% (15-12)45.8% (54-64)
白青フラッシュ25% (5-15)15.4% (2-11)33.3% (4-8)31.7% (19-41)

 全体の勝率では「黒単ゾンビ」が「白黒ゾンビ」を上回っているが、「ゾンビ」の同系戦においては「白黒ゾンビ」の方に軍配が上がっているようだ。(同じミクロ・アーキタイプによる同系戦は集計に含めていないため、「14-10」という数字は「白黒ゾンビ」対「黒単ゾンビ」による試合の結果となる)。

 上記のデータによると、「霊気池」と「ゾンビ」のふたつ(決勝ラウンドにおける二大勢力)を倒したいなら「白黒ゾンビ」を選択するのが良いようだ。「マルドゥ機体」に対しては悲惨な結果が出ているが、「マルドゥ機体」自体は今大会ごく平均的な結果(文字通り勝率50%!)に終わったため、今後は数を減らすかもしれない。

試合数の少ないデッキ

 以下に掲載するミクロ・アーキタイプは、合計10試合以上行った(だが60試合には届かない)ものだ。皆さんがローグながら見どころのあるデッキを探しているなら、アレックス・ストック/Alex Stokが使用し7勝3敗を記録した「白黒コントロール」デッキやサム・ブラック/Sam Blackが使用し6勝4敗の成績を収めた「アブザン・トークン」、マイク・ブライアリー/Mike Brierleyが使用し8勝2敗の好成績を残した「深海鬼搭載型ティムール・エネルギー」に注目していることだろう。それらのデッキリストはイベントカバレージのページにて公開されている。

アーキタイプ対「霊気池」対「マルドゥ機体」対「ゾンビ」全体
白黒コントロール100% (5-0)100% (1-0)0% (0-1)70% (7-3)
アブザン・トークン0% (0-2)50% (1-1)100% (1-0)60% (6-4)
深海鬼搭載型ティムール・エネルギー44.4% (4-5)80% (8-2)42.9% (6-8)57.8% (26-19)
マルドゥ・ブルー30.8% (4-9)66.7% (8-4)64.3% (9-5)51% (25-24)
緑白トークン0% (0-4)なし100% (1-0)50% (5-5)
赤白「督励」0% (0-3)100% (2-0)0% (0-1)50% (5-5)
マルドゥ「発明者の見習い」37.5% (6-10)50% (5-5)60% (6-4)50% (20-20)
ジャンドの神々40% (2-3)50% (3-3)40% (2-3)50% (11-11)
バント「霊気池の驚異」33.3% (3-6)50% (5-5)53.8% (7-6)48.6% (18-19)
黒緑「巻きつき蛇」33.3% (2-4)28.6% (2-5)64.3% (9-5)47.1% (16-18)
白青スピリット50% (1-1)66.7% (2-1)60% (3-2)46.7% (7-8)
青赤「現出」0% (0-1)25% (1-3)50% (5-5)45% (9-11)
ティムール「電招の塔」66.7% (2-1)40% (2-3)100% (3-0)45% (9-11)
黒緑「昂揚」40% (4-6)60% (6-4)36.4% (4-7)44.7% (17-21)
ティムール・エネルギー (その他)42.9% (6-8)53.8% (7-6)40% (4-6)43.8% (21-27)
青赤「電招の塔」66.7% (2-1)0% (0-3)50% (1-1)40% (6-9)
スゥルタイ「昂揚」0% (0-2)33.3% (1-2)60% (3-2)40% (6-9)
マルドゥ・プレインズウォーカーズ50% (2-2)33.3% (1-2)0% (0-1)40% (4-6)
黒緑「謎の石の儀式」33.3% (4-8)57.1% (4-3)38.5% (5-8)40.9% (18-26)
「新たな視点」コンボ12.5% (1-7)41.7% (5-7)57.1% (4-3)38.1% (16-26)
ジェスカイ・コントロール66.7% (2-1)33.3% (2-4)25% (1-3)36.8% (7-12)
4色「霊気池の驚異」33.3% (3-6)33.3% (2-4)30% (3-7)36.8% (14-24)
黒赤ミッドレンジ20% (1-4)14.3% (1-6)50% (4-4)34.5% (10-19)
赤白人間0% (0-5)66.7% (2-1)0% (0-2)26.7% (4-11)

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