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(特集記事) 《ウルフィーの銀心》に目を向けて

(特集記事) 《ウルフィーの銀心》に目を向けて

Steve Sadin / Translated by Kenji Tsumura

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 《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》は「イニストラード・ブロック構築」環境を定義するカードだと立証された。もしもあなたが《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》と「組」になるクリーチャーを持っている場合、たったの5マナで戦場に12ものパワーを加えることができる。そしてもしも対戦相手が明確に大きな「結魂」クリーチャーに対処できないのであれば、対戦相手がこの世に長居することはできないだろう。

 《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》が最初の数回戦で暴れまわったのを観戦した後、私は今夏に行われるマジック・プレイヤー選手権に参加するであろう二人の偉大なプレイヤーにこう尋ねた。《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》はあなたたちの調整に、そしてデッキ選択にどのような影響を与えたのかと。


《ウルフィーの銀心》は明らかにこの大会を定義したカードだ。

 Player of the Year(年間最優秀選手)のタイトルを保持するOwen Turtenwaldは、《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》に多大な感銘を受けたようで、この巨大な狼を使わない選択肢はほとんど頭になかったという。

「俺たちは調整時間の大部分を《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》の入ったデッキに費やした。この環境にはほんの少しの除去呪文しかないし、それならば環境最高のクリーチャーを使おうとするのは至極当前のことだ。そして《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》よりも優れたクリーチャーなんて環境にほとんど存在しない。」

 Owenがこの巨大な狼をプレイすると確信を持ったその一方で、Magic Online Championship優勝者のReid Dukeは最終的に「青白赤コントロール」デッキを選んだ。

「《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》はこの環境で最高のカードだけど、俺はそれを取り巻くカードが嫌いなんだ。それに加えて《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》を使ったデッキはとても対策されやすいように思えたし、それならば俺はそれを対策する側にまわりたかった。」


Reid Dukeのようなプレイヤーは《ウルフィーの銀心》戦略は打ち破られるものだと感じ、
そのような重量級のクリーチャーデッキを食い物にするコントロール要素をスリーブに入れた。

 私がどのようにして《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》デッキを倒すのかと尋ねたところ、Reidは《終末/Terminus》と《黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight》を提示してくれた。

「《終末/Terminus》は問答無用で戦場を一掃する手段だ。そして火力を含まない緑のデッキ相手に6ターン目に戦場を一掃できたのならば、君はすでにゲームを掌握したようなものさ。」

 多くのプレイヤーが《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》デッキを選んだ要因は、《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》デッキが驚くべきスピードで対戦相手を葬り去ることができるためであるが、Reidは実際に「白緑」デッキや「白緑タッチ赤」デッキと対峙した場合にも、そのスピードを驚異に感じることはなかったと説明してくれた。

「極稀に、彼らが先手でなおかつマナクリーチャーが生き残ってしまった場合には、《終末/Terminus》をキャストできるようになる前にゲームが終わってしまう可能性はある。でも俺のデッキには大量の除去が入っているからマナクリーチャーは生き残りづらいし、こっちには《終末/Terminus》を「奇跡」コストでキャストできる可能性だってあるんだ。そして一度《黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight》が戦場に出るまでの時間が稼げたなら、対戦相手が君に致命傷を与えることはほとんど不可能に近い。」

 現時点では、この大会の上位卓は《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》デッキで溢れてしまうように思える。はたしてトップ8もこれと同様に巨大な狼たちで埋め尽くされてしまうのか、それともReid Dukeのコントロールデッキのようなアンチ《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》デッキが王座を勝ち取るのか?

 その答えが明らかになる瞬間をお見逃しなく!

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