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(翻訳記事)第7回戦:熱烈な絆Tomek Pedrakowski(ポーランド) vs. 八十岡翔太(日本・東京)

(翻訳記事)第7回戦:熱烈な絆Tomek Pedrakowski(ポーランド) vs. 八十岡翔太(日本・東京)

Nate Price / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru

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Tomek Pedrakowski vs. 八十岡翔太 (ドラフト)

 今や、八十岡翔太の名前は耳になじみのあるものになった。私がプレイヤー選手権の順位分析をしているとき、彼について触れている。彼の尋常でない経歴に反して、日本のコミュニティは、彼が国外で評価はそう高くなく、無名だと感じられているそうだ。だが、私は、彼と対峙する人には、そうではないと伝えてあげたいと思っている。このラウンドでは、トメク・ペドラコウスキーだ。


過小評価すべきでない2人:トメク・ペドラコウスキーと八十岡翔太

 ペドラコウスキーは前ポーランド代表チームの一員で、世界選手権でトップ16、トップ32に入賞している。今回のイベントへの参加資格はプロツアー・プレイヤーズ・クラブのレベル3としてであり、その高レベル・マジックでの経験から他のプレイヤーを軽んじるようなことはしない。こと正面に座る日本人プレイヤーは、なぜかそうして軽んじられるのに慣れているようだった・・・。

ゲーム1

 八十岡はマリガンし、6枚スタート――と思いきやさらに2回マリガンしてわずか4枚で始めるはめに。ペドラコウスキーはそれ以上の悪化を嫌い、6枚でスタートした。八十岡の手札には3枚の土地と《アヴァシンの巻物》1枚、しかし第3ターンの《熱血漢の聖戦士》からすぐに《奉仕へのいざない》へと繋いだ。


トリプルマリガンからの復活を図る八十岡

 一方、ペドラコウスキーは《熱血漢の聖戦士》に《翼作り》と軽快な立ち上がり。さらに《霧鴉》を使って八十岡の飛行《熱血漢の聖戦士》を除去し、地上に降ろす。ペドラコウスキーが4体目のクリーチャーを並べると、八十岡は自分を狙う3体の飛行クリーチャーを対処するカードが足りないことを認めた。

トメク・ペドラコウスキー 1-0 八十岡翔太

ゲーム2

 八十岡が勝ちたいと思っていたのは間違いないが、マジックをすばらしいものにしている要素の一つはマジックに内包されている無作為性である。八十岡にとって不幸だったのは、その無作為性がすべて八十岡に襲いかかったことだった。

 幸いにして、第2ゲームの初期手札ははるかにいいものだった。《アヴァシンの巻物》、さらに《スレイベンの勇者》と立ち上がっていく。ペドラコウスキーは《クルーインの打撃者》を出し、それを《スレイベンの勇者》と相打ちにする。八十岡は《アヴァシンの巻物》を起動し、もう1枚を引いてきた。サイクリングの末に引いてきたのは《ガヴォニーの騎手》、選んだクリーチャー・タイプは人間だった。ペドラコウスキーは《ソンバーワルドの自警団》を出したが、《島》が1枚しかないのでは追い打ちも出来ない。ターンを返したところで八十岡が《幽体の門護衛》を呼び出したが、すでに警戒を持っている《ガヴォニーの騎手》を組にするのは無駄だと判断し、結魂させないままにする。


ペドラコウスキーのデッキは、このフォーマットの遅さに反して速攻型だ

 ペドラコウスキーは深刻な問題に直面していた。《稲妻のやっかいもの》を出してターンを返すしかなく、八十岡はその問題に乗じて攻撃してペドラコウスキーのライフを5点まで削る。八十岡は《遠沼の探検者》を戦線に加え、ターンを終えた。《小悪魔の一団》を防御のために出したペドラコウスキーに、八十岡の軍勢が襲いかかる。ペドラコウスキーがブロックを宣言すると、八十岡は《盲信の一撃/Zealous Strike(AVR)》を使ってブロックされなかった《遠沼の探検者》を強化してペドラコウスキーのライフは残り1点。そして次のターン、八十岡がその1点を削りきったのだった。

トメク・ペドラコウスキー 1-1 八十岡翔太

ゲーム3

 両プレイヤーともマリガンなしで始まった第3ゲーム、ペドラコウスキーは《クルーインの打撃者》を出し、次のターン《掛け金探し》を出して強化してから攻撃に移る。八十岡は《スレイベンの勇者》を出していたがブロックせずに通し、次のターンに《ハンウィアーの槍兵》を出して戦力を整える。ペドラコウスキーはくじけず、《ハンウィアーの槍兵》を《霧鴉》で手札に戻させ、攻撃して八十岡のライフは残り11点。八十岡は再び《ハンウィアーの槍兵》を出して攻撃、ペドラコウスキーのライフを2点だけ削ってターン終了だ。

 ペドラコウスキーは《エルゴードの盾の仲間》を引き当てる幸運を見せ、ブロックされない《掛け金探し》に呪禁を付ける。この強烈なコンボはゲームを終局に向かわせた。《霧鴉》とともに攻撃して、各ターン5点のブロック不能なクロックを刻む。八十岡は《黄金夜の指揮官》を出したが、あまりにか弱くあまりに手遅れだった。《屋根職人の反乱》が起こっても足りはしない。ペドラコウスキーが攻撃すると、八十岡のライフは残り1点。八十岡はアンタップし、盤面を見て――しばらくの計算の後、理不尽なまでの幸運を突きつけられて投了したのだった。

トメク・ペドラコウスキー 2-1 八十岡翔太

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