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(特集記事)リミテッドからブロック構築へ

(特集記事)リミテッドからブロック構築へ

Steve Sadin / Translated by Kenji Tsumura

原文はこちら

 ドラフトで強力とされるシナジー(相乗効果)は、時として構築デッキを作らせるに十分な力を秘めている。私は限られた資産で作られたデッキについて考えているわけではない。むしろここではプロツアーで実際に使用された(そして、カードが入手しやすいかどうかとは関係なく、デッキ構築の決定は行われた)デッキを見ていきたいと思う。

 2回のプロツアートップ8を誇るAndrew Cuneoは、闇の隆盛/イニストラード・リミテッド環境の「青緑Self-Mill(自身のデッキを掘り進む)」デッキと共通する部分のある3色の「Self-Mill」デッキを持ち込んだ。

Andrew Cuneo / 3色「Self-Mill」
プロツアー:アヴァシンの帰還・バルセロナ(イニストラード・ブロック構築)
6 《森》
2 《山》
1 《島》
4 《内陸の湾港》
3 《硫黄の滝》
2 《魂の洞窟》
1 《錬金術師の隠れ家》
4 《進化する未開地》

-土地(23)-

4 《夜明け歩きの大鹿》
3 《瞬唱の魔道士》
1 《金切り声のスカーブ》
3 《甲冑のスカーブ》
1 《研究室の偏執狂》
4 《高原の狩りの達人》
2 《グール樹》

-クリーチャー(18)-
4 《根囲い》
4 《追跡者の本能》
2 《捨て身の狂乱》
1 《記憶の旅》
3 《骨までの齧りつき》
1 《ルーンの反復》
4 《冒涜の行動》

-呪文(19)-
2 《松明の悪鬼》
3 《枷霊》
3 《大翼のドラゴン》
2 《記憶の旅》
1 《静かな旅立ち》
2 《雲散霧消》
1 《轟く激震》
1 《茨潰し》

-サイドボード(15)-

 Cuneoのデッキは《根囲い/Mulch》、《追跡者の本能/Tracker's Instincts》、《甲冑のスカーブ/Armored Skaab》などを使用し、可能なかぎり素早く自身の墓地を肥やすことができるだろう。そして一度墓地がいっぱいになれば、《骨までの齧りつき/Gnaw to the Bone》で大量のライフを得たり、《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》で勝利する機会を得たり、《ルーンの反復/Runic Repetition》と《記憶の旅/Memory's Journey》を循環させることでライブラリーを好きなカードで再構築することもできる。

イニストラード・リミテッド環境で一般的だった「Self-Mill」アーキタイプは、
プロツアー・アヴァシンの帰還の構築デッキにも影響を与えた。

 私個人としては、イニストラード環境のドラフトで「Self-Mill」デッキを組み上げた際に、まるで構築デッキを使っているかのような錯覚に陥ることがあった。それゆえに、誰かがこのエンジンをブロック構築で使おうともそれほどの驚きはなかった。

 リミテッドに影響されたデッキの中で私が最も衝撃を受けたのは、Justin Plocherが使用した緑単色の「Fight Club」デッキだ。

Justin Plocher / Fight Club
プロツアー:アヴァシンの帰還・バルセロナ(イニストラード・ブロック構築)
25 《森》

-土地(25)-

4 《若き狼》
4 《ウルヴェンワルドの足跡追い》
4 《アヴァブルックの町長》
4 《絡み根の霊》
4 《ウルフィーの報復者》
4 《捕食者のウーズ》
1 《ウルフィーの銀心》

-クリーチャー(25)-
4 《捕食》
2 《猛火の松明》
4 《情け知らずのガラク》

-呪文(10)-
2 《ベラドンナの行商人》
3 《鬱後家蜘蛛》
4 《墓掘りの檻》
4 《茨潰し》
2 《猛火の松明》

-サイドボード(15)-

 そう、これは《猛火の松明/Blazing Torch》、《若き狼/Young Wolf》、《ベラドンナの行商人/Nightshade Peddler》を搭載した紛れもなく構築フォーマットのデッキだ。そしてJustinは8勝1敗1分という好成績を残した。

《ベラドンナの行商人》があなたの身近な構築イベントにやってくる!

 もしも、あなたが次に構築デッキでも通用すると感じたドラフトデッキが作れたのなら、それを実際に形にしてみるべきだ。もしかするとあなたはプロツアーで成功するほどのデッキにたどり着けるかもしれない!

 「Fight Club」デッキについて更に詳しく知りたいのであれば、Justin PlocherがBrian David-Marshallと共に行ったビデオ・デッキテクをぜひとも見てほしい(英語)。

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