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【観戦記事】 第4回戦:Antonio Del Moral Leon(スペイン) vs. 高橋 優太(日本)

【観戦記事】 第4回戦:Antonio Del Moral Leon(スペイン) vs. 高橋 優太(日本)

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Jacob Van Lunen / Tr. Tetsuya Yabuki

2015年10月16日

原文はこちら

アントニオ・デル・モラル・レオン/Antonio Del Moral Leon(エスパー・ドラゴン) vs.高橋 優太(レッド・アブザン)

 昨シーズン、アントニオ・デル・モラル・レオンがプロツアー『運命再編』で優勝したとき、彼はそれほど名を知られたプレイヤーではなかった。しかしそれ以来、彼はプレイヤーとしてもデッキビルダーとしても、リスクを冒して大きな結果を求めるタイプであることを証明してきた。そんなデル・モラル・レオンはこの週末、打ち消しや除去呪文、そしてドロー呪文を駆使してゲームを支配し、《龍王オジュタイ》でゲームを決める「エスパー・ドラゴン」を選択している。

 一方の高橋 優太は、ここ10年間のうち多くの時期において、プロツアーの舞台で存在感を放っている。彼は2007年のプロ・ツアー・シーズンに、プロツアー・サンディエゴ2007の決勝まで進出したことでその名を一気に上げた。とはいえ、その決勝では惜しくも、この宇宙で最もハンサムで才能に恵まれ、教養も深い「あるプレイヤー」を前に敗北を喫したのだが。そんな高橋は、「アブザン」デッキに少し赤をタッチしアグレッシブに仕上げたものを装備して、今大会に挑んでいる。

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プロツアー『運命再編』王者アントニオ・デル・モラル・レオンは、彼の持つマジックの技術の高さを証明し続けている。一方プロとしてのキャリアが長い高橋 優太も、輝かしい戦績を誇る強豪だ。

ゲーム展開

 両プレイヤーとも、序盤の数ターンを土地のプレイに費やした。デル・モラル・レオンは《予期》で手札を少々整え、一方の高橋も《アブザンの魔除け》で手札を少し増やした。日本のマジック・マスターから《包囲サイ》が繰り出されると、デル・モラル・レオンはそれを通し、高橋がターンを終える前に《忌呪の発動》で対処する。

 続けて繰り出された《先頭に立つもの、アナフェンザ》も《オジュタイの命令》で対処したデル・モラル・レオンだが、これでタップ・アウトの状態になる。高橋はその隙に《搭載歩行機械》を通し、優位を取った。

 デル・モラル・レオンは《ヴリンの神童、ジェイス》を戦場に送り出すが、高橋は《黄金牙、タシグル》を盤面に追加してさらに打点を高める。一刻も早く解答を引き込みたいデル・モラル・レオンは、高橋のターンの終わりにタップ・アウトで《時を越えた探索》をプレイした。しかし、高橋はその瞬間を待っていた。デル・モラル・レオンがタップ・アウトになった隙をついて《ドロモカの命令》で《搭載歩行機械》を強化し、同時に《ヴリンの神童、ジェイス》の除去に成功したのだ。

 ここから、デル・モラル・レオンは苦しい戦いを強いられることになった。彼はさらなる脅威を打ち消し、懸命にドローを進めたのだが、高橋の盤面に対処するすべは見出だせなかった。

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対戦相手から次々と繰り出される脅威に対する解答を探す、デル・モラル・レオン

 《龍王オジュタイ》が戦場に降り立ったものの、高橋の《包囲サイ》2体による攻撃はデル・モラル・レオンの手に残る打ち消し1枚では防げず、この試合の第1ゲームは高橋が制することになった。

 2ゲーム目、高橋は《始まりの木の管理人》から素早く動き出す。デル・モラル・レオンはそれを《完全無視》で除去するが、高橋の手にはもう1枚《始まりの木の管理人》が握られていた。

 2ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス》をプレイしていたデル・モラル・レオンは、少し考えたのちに高橋の続く攻撃をブロックすることに決めた。高橋は除去を警戒したのか、ここで《始まりの木の管理人》の能力を起動して《ヴリンの神童、ジェイス》を倒すことを控えた。そうした理由は、戦闘後に明らかになる。彼は《苦い真理》で3枚のカードをドローしたのだ。

 デル・モラル・レオンは早くもカード・アドバンテージの戦いで遅れを取り、さらに《ヴリンの神童、ジェイス》でカードを引いて捨てることしかできなかった。

 高橋は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を唱えるが、それはデル・モラル・レオンの《シルムガルの嘲笑》を受けた。続く《黄金牙、タシグル》にも《残忍な切断》が差し向けられる。

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強力な脅威を次々と繰り出し、プレッシャーをかける高橋

 高橋は《棲み家の防御者》と2枚目の《黄金牙、タシグル》で勝利への道を押し進む。デル・モラル・レオンも除去と打ち消しを持っているのだが、高橋は『戦乱のゼンディカー』の強力な新カード《苦い真理》で3枚ものカードを引いているのだ。

 それでもデル・モラル・レオンが《時を越えた探索》から《命運の核心》と続けると、ゲームは彼の側に傾いたように見えたが、高橋も《アブザンの魔除け》で+1/+1カウンターをふたつ乗せた《乱脈な気孔》でデル・モラル・レオンのプレインズウォーカーを退場させた。

 デル・モラル・レオンは《龍王オジュタイ》と《龍王シルムガル》を続けて繰り出すものの、ゲームを取り返す確信はまだ持てない。高橋は盤面に《包囲サイ》と《先頭に立つもの、アナフェンザ》を加え、そして《乱脈な気孔》も5/6になっていた。デル・モラル・レオンの残りライフは心許なく、彼は《龍王オジュタイ》で《包囲サイ》との相討ちを取らざるを得なかった。

 続く《搭載歩行機械》が、デル・モラル・レオンへの止めの1枚になった。《命運の核心》が盤面を一掃し、残るは《乱脈な気孔》と1/1の飛行機械・トークンのみとなるが、続くターン、高橋は勢い良くその2枚を戦闘へ送り出し、《アブザンの魔除け》で飛行機械・トークンの攻撃を致命打に変えると、この試合は高橋のものとなったのだった。

デル・モラル・レオン 0-2 高橋

 デッキリストの公開は、第16回戦開始後となります。

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