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【戦略記事】 全勝プレイヤーに学ぶプロツアー『戦乱のゼンディカー』ドラフト

【戦略記事】 全勝プレイヤーに学ぶプロツアー『戦乱のゼンディカー』ドラフト

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Corbin Hosler / Tr. AOKI Chikara

2015年10月17日

原文はこちら

 金曜日の午後にプロツアー『戦乱のゼンディカー』最初のドラフトについて調べている際、フォーマットを最も理解している初日全勝者のデータから学ぶことがあった。

 プレイヤーによって違いはあるものの、

  • 緑が避けられている
  • シナジーが屋台骨になっている

といったことが目についた。戦乱のゼンディカーのドラフトはよりシナジーを重視しており、これまでのドラフトと比べると扱いにくい。

 マジックの最高峰のトーナメントであるプロツアーの2日目において、参加者たちはどのようなドラフトを行っているのだろうか?

 この疑問には4人のプレイヤーが答えてくれるだろう。プロツアーのドラフト・ラウンドで最もマッチポイントを獲得したプレイヤーが、新たに設定された「ドラフトマスター」として世界選手権へ招待されることから、彼らの成績はこれまで以上に重要なものとなっている。

 そしてブランドン・バートン/Brandon Burton、ウィル・アーカー/Will Erker、ドン・ファン・ラーフェンズワーイ/Don van Ravenzwaaij、そして世界ランキング18位の殿堂プレイヤー、パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosaの4人が土曜日のドラフトも3−0して、最高のスタートダッシュを決めた。

 彼らはどのようにして3−0を繰り返せたのだろうか?

「開封したパックや流れてきたカードの受け入れを広くするために、ドラフトの早い段階でデッキを決めたくはないでしょう」ダモ・ダ・ロサは語る。「それがこのフォーマットの良いドラフトと、そうでないドラフトの分かれ目です。どういうことかというと、《カラストリアの癒し手/Kalastria Healer(BFZ)》や《霧の侵入者/Mist Intruder(BFZ)》を早い巡目では取らないと思いますが、どんなデッキでも使えるようなカードは遅くならないうちにピックしてしまうべきです。僕は《カラストリアの癒し手/Kalastria Healer(BFZ)》を、たとえ使わないことになったとしても、同じパックにあった自分のやっている色でなおかつデッキに入るうるカードよりも優先して7手目でピックするでしょう。自分のデッキに合った《好戦的な鞭尾/Belligerent Whiptail(BFZ)》が取れなかったとしてもそれは問題ありません。というのも、何かを取れなかったことよりも素晴らしいデッキを作れなかったことのほうが被害が大きいからです」

 殿堂プレイヤーは実際にどのようにしたかを踏まえて助言してくれている。彼の土曜日のデッキはわかりやすい赤青だったが、金曜日の3−0デッキは若干トリッキーだ。黒緑をドラフトしていたダモ・ダ・ロサは遅い手番で流れてきた《光輝の炎/Radiant Flames(BFZ)》を見て軌道修正した。戦略を変えることを恐れず、彼は《光輝の炎/Radiant Flames(BFZ)》を取り、最終的に4色になったデッキで3連勝したのだ。

「焦点を絞った2色デッキのほうが好みだし、実際強いのですが、色マナ調整カードをうまく取れたなら3色や4色といったデッキでも成功できます。見た目より動きはいいんです。」

 多くのプロが緑を避けているということを含む、一般的感覚を肯定させるデータがある。参考のために初日のドラフト全勝デッキのデータをお知らせしよう。

使用者数(全勝デッキに占める割合)
16 (35%)
23 (50%)
24 (52%)
17 (37%)
17 (37%)

 そして、2日目のドラフト全勝デッキ28個のデータは以下のとおり。

使用者数(全勝デッキに占める割合)
13 (46%)
12 (43%)
13 (46%)
11 (39%)
7 (25%)

 両日のデータを合計した最終的な数は以下のようになった。

使用者数(全勝デッキに占める割合)
29 (39%)
35 (47%)
37 (50%)
29 (39%)
24 (32%)

 数字は嘘をつかない。今回の場合は集合知も嘘はつかない。緑を避けることに決めた人は成果を上げたようだ。

 全てのアーキタイプを網羅できたわけではない。ダモ・ダ・ロサの初日とドン・ファンラーヴェンズワーイの2回のデッキは緑を中心とした4色デッキである。ブランドン・バートンは白青と赤黒で、ウィル・アーカーは赤青と白青で全勝の成績を残した。

 『戦乱のゼンディカー』ドラフトでどのようなアプローチを取ろうと、ミルウォーキーの2日間のあとにも様々な戦略と探検の余地があるのは明白といえるだろう。

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