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【戦略記事】 終わり方を選べ

【戦略記事】 終わり方を選べ

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Blake Rasmussen / Tr. Tetsuya Yabuki

2013年5月18日

原文はこちら

 ひと際目立つあるクリーチャーが、その長い影でプロツアー「ドラゴンの迷路」を覆っている。

 そう、影は「ふたつ」だ。

 かつての「史上最高のクリーチャー」《変異種》に強烈なアップグレードを加えた《霊異種》は、その血統に恥じない活躍を見せている。実質的に手を触れられず、完全にブロックされず、戦闘では文字通り無敵を誇る《霊異種》は、青マナを大量に使うコントロール・デッキに選択されるフィニッシャーだ。

 だが、フィニッシャーはそれだけではない。

 青を使い6ターンかそれ以上ゲームを延ばすプランのデッキでは、《霊異種》が数枚、存分に力を振るっている。ところがその一方で、あらゆる種類のコントロール・デッキがゲームを終わらせるのに様々なカードを頼り、その中には成功を収めているものもあるのだ。

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 《思考を築く者、ジェイス》に触発された私たちは、リード・デューク/Reid Dukeとマーティン・ジュザ/Martin Juzaとともにラヴニカへの回帰・ブロック構築で使用可能なフィニッシャーについてその長所と短所を議論し、長引くゲームを素早く終わらせるにはどれが欲しいか、またなぜそのカードなのか確かめることにした。

「一度着地したら盤面から取り除く方法がほとんどない。《真髄の針》とかそういうのを使うから、どうしたって無理が生じますよね。ダメージ・レースも厳しいし」――リード・デューク

「《霊異種》は頭ひとつ抜けてるよ。実際、相互作用なしでダメージ・レースを有利に進められる。《遠隔+不在》を使っても1ターン《濃霧》するだけとかもうね」――マーティン・ジュザ

長所:青マナが豊富にあれば実質的に除去不可能。ひとたび戦場に出れば速いクロックを刻む。攻撃にも防御にも使える。《ギルドとの縁切り》、《ミジウムの迫撃砲》、《至高の評決》、その他ほとんどの除去への耐性を持つ。

短所:戦場に出してさらにそのターン守るとなると、コストが多くかかる。他の選択肢と比べてコストが高い。《真髄の針》にやや弱い(《真髄の針》は今週末それほど多く見なかった)。

「クリーチャーに良く効くけれど、《霊異種》に効かない」――リード・デューク

「こいつが効くジャンク・デッキが、もっといるかと思ってたんだ。こいつ自身はそこまで好きじゃない。《幽霊議員オブゼダート》がもっと欲しかったな」――マーティン・ジュザ(彼のチームはエスパー・デッキに《ヴィズコーパの血男爵》を4枚採用している)

長所:絆魂がアグレッシブなデッキの気勢を削ぐ。よく使われている2色へのプロテクションを持つ。

短所:《ミジウムの迫撃砲》や《至高の評決》に弱い。採用できるのはオルゾフ・ベースのデッキに限られる。《ワームの到来》のトークンよりサイズが小さい。

「《幽霊議員オブゼダート》はすごく良いカードだけど、何かひとつの任務を遂行するならベスト・ツールとは言えないかも。《至高の評決》をなんとかしなきゃいけない赤白黒のデッキに入れるのが良いですね」――リード・デューク

「今回はエスパー・デッキが多くて、こいつは同系に強い。エスパーが多いと予想しているなら、こいつを採用すると思う」――マーティン・ジュザ

長所:コントロール・デッキが除去するのは難しい。《至高の評決》への耐性がある。ダメージ・レースを助け、アグレッシブなデッキを抑える。

短所:《ギルドとの縁切り》に弱い。色拘束の強さ。伝説であること。《セレズニアの魔除け》に弱い。

「こいつは本当に良いカードだけど、デッキ構築に問題を引き起こしますね。《迷路の終わり》を出しても《心理的打撃》でギルド門が落ちると、同じものが2枚入ってないと負け。そうすると今度は、土地が全部タップ・インになるのが問題です」――リード・デューク

「そんなデッキリスト、ルイス(・スコット=ヴァーガス/Luis Scott-Vargas)の目に留まらないようにしなくちゃ。『素晴らしい』とか言って試したりしないように」――マーティン・ジュザは笑い、このカードはデッキをかなり制限する、ということを付け加えた。

長所:実質的に破壊されず、打ち消されない。呪文の枠を使わず、土地の枠で済む。確実性が高い。自然にマナの安定ができる。

短所:デッキ構築の際に選択肢を大幅に制限する。土地がタップ状態で出る。かなり悠長。

「僕にとっては常に、『天使』はフィニッシャーのクリーチャー・タイプ。僕の仕事は天使を唱えられるようになるまで生き残ること。こいつは特にトークン・デッキに強いですよね」――リード・デューク

「1マナ軽ければ、と思うよ。緑白に対して最高だけど、《無慈悲な追い立て》が同じことを1マナ少なくできるんだよね」――マーティン・ジュザ

長所:攻撃にも防御にも使える。不利な盤面をひっくり返せる。壊滅した盤面を作り直せる。《至高の評決》への耐性をつける。

短所:コストが高い。《セレズニアの魔除け》に弱い。《幽霊議員オブゼダート》や《霊異種》、《ヴィズコーパの血男爵》とのダメージ・レースが不利。

「ライフを攻められるデッキに1枚か2枚挿すのも悪くないですね」――リード・デューク

「こいつが本当に活躍するデッキは無いかな。青白赤デッキがぴったりだけど、《遠隔+不在》が入れられない。《ロッテスのトロール》とか《縞痕のヴァロルズ》とかの再生クリーチャーへの対処が大変だ」――マーティン・ジュザ

長所:素早く対戦相手を倒せる。《霊異種》とダメージ・レースができる数少ないひとつ。

短所:色拘束の強さ。《ミジウムの迫撃砲》や《ギルドとの縁切り》に弱い。

「フィニッシャーを散らす必要があるなら、悪くないと思います」――リード・デューク

「《思考を築く者、ジェイス》があるから厳しい。《軍団の戦略》と一緒に使うと良いかもしれないけど、そのふたつを使いたいデッキは無いかな」――マーティン・ジュザ

長所:除去が難しい。防御にも使える。《至高の評決》に耐性がある。

短所:《思考を築く者、ジェイス》に弱い。《霊異種》とのダメージ・レースが不利。

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