マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

(翻訳記事)Round 14: Jason Schousboe(アメリカ) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa(ブラジル)

(翻訳記事)Round 14: Jason Schousboe(アメリカ) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa(ブラジル)

Steve Sadin / Translated by Kenji Tsumura

原文はこちら


 8回のプロツアートップ8を誇るPVことPaulo Vitor Damo da Rosaは、以前にもこの状況に遭遇したことがある。現在10勝3敗の彼がトップ8に残るためには、ここからあと2勝する必要がある。

 PVとは対照的に、Jason Schousboeはハワイに到着できただけで幸せだった。Schousboeはアメリカ中西部からやってきたプレイヤーで、彼はこのイベントに向けてRookie of the Year(新人王)のMatthias Hunt、グランプリ・アトランタ2011王者であるJason Ford、そしてBrandon NelsonとKyle Stollとともに調整を重ねてきた。

 Schousboeがこの場所にたどり着くために、彼はまずプロツアー予選で優勝する必要があり(彼はやってのけた)、次に彼は実際にハワイに出向く必要があった。そして、最後に彼は世界有数のプレイヤーたちを相手に、10個もの勝ち星を得る必要があったのだ。

 ほとんどの状況下において、プロツアー予選を勝ち抜き、あなたにとって初めてのプロツアーを10勝3敗で始めることは困難だろうが、Schousboeには乗り越えるべきもうひとつの問題があった。彼の飛行機が突如として木曜日にキャンセルされてしまったために、彼はハワイに移動する手段を探す必要があったのだ。

 彼がハワイにたどり着いてプロツアーに参加することは困難に見えたが、彼の辛抱強い申し立てにより、航空会社は金曜日の朝6時にホノルルに到着する飛行機を取り直してくれた。そして彼はホテルに荷物を置いてすぐさま会場に出向き、あと少しでトップ8が見えるこの場所までたどり着いたのだ。


Jason Schousboeは骨の折れる厳しい試練を乗り越え、トップ8に向けて戦っている。彼の対戦相手かい?ブラジルからやってきたプロプレイヤー、そしてChannelFireballの一員でもあるPaulo Vitor Damo da Rosaだ。

Game 1

 Schousboeは《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》2枚から《絡み根の霊/Strangleroot Geist》を探し出し、やや攻撃的なゲーム運びを見せる。だがPVは《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》を連続でキャストして、速やかに《絡み根の霊/Strangleroot Geist》を無効化した。

 Schousboeは《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace》と、自身の《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》で道を切り開こうと試みたが、装備を付ける前にPVの《金屑の嵐/Slagstorm》が戦場を一掃する。

 そしてPVの2体の《原始のタイタン/Primeval Titan》がゲームを決めた。


1ゲーム目においてPVは十分な圧力をかけた。

Schousboe 0, Paulo Vitor Damo da Rosa 1


Game 2

 Schousboeはダブルマリガンからのスタートとなるが、2枚の《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》《極楽鳥/Birds of Paradise》《高まる残虐性/Increasing Savagery》、そして《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》がPVに十分なプレッシャーをかける。

 しかしPVは《内にいる獣/Beast Within》で5/6となった《極楽鳥/Birds of Paradise》を打ち落とし、残る生物を《金屑の嵐/Slagstorm》でまとめて対処ときれいに捌いてみせた。

 後続の《絡み根の霊/Strangleroot Geist》はPVの除去の的となったが、そのおかげもあってライフ面でのアドバンテージを得ているSchousboe。これは今しがたトップデックした《魔力のとげ/Manabarbs》を生かすにうってつけの条件だ。

 PVの《業火のタイタン/Inferno Titan》が戦場に現れるが、《魔力のとげ/Manabarbs》がPVのライフを残り6にまで追い詰める。

 Schousboeは《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》を呼び出したが、これを《業火のタイタン/Inferno Titan》の能力と《感電破/Galvanic Blast》ですぐさま対処してみせるPV。Schousboeの残りライフは8点という危険水域に達しており、さらには自身の《魔力のとげ/Manabarbs》が自らに牙をむく。手札はたった1枚で、目の前には《業火のタイタン/Inferno Titan》という絶体絶命の状況だ。

 おそらくこの時点で、PVはこのゲームを手中におさめることができると信じて疑わなかっただろう。だがSchousboeは彼が求めていたものを引き当てる。彼が求めていたもの、それは《極楽鳥/Birds of Paradise》だった。

 PVは《業火のタイタン/Inferno Titan》でアタック。《業火のタイタン/Inferno Titan》の能力で《極楽鳥/Birds of Paradise》を焼きつつSchousboeのライフを5に削り落とす。しかし《極楽鳥/Birds of Paradise》が死んだことにより、「陰鬱」にスイッチが入った。そう、「陰鬱」条件を達成した《硫黄の流弾/Brimstone Volley》がPVのライフ5点をきっちり削りきったのだ。


Schousboeは《硫黄の流弾/Brimstone Volley》での大逆転劇を演じた。

Schousboe 1, Paulo Vitor Damo da Rosa 1


Game 3

 PVはマリガンせざるをえず、Schousboeが《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、《絡み根の霊/Strangleroot Geist》と順調に展開する一方で何もキャストすることができない。

 PVの《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》は《四肢切断/Dismember》されるが、お供のトークンが《絡み根の霊/Strangleroot Geist》をブロックして時間を稼ぐ。Schousboeはここまで赤マナ源を一切引いておらず、彼はこれがまずいことだと知っていた。

 2枚目の《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》がPVに更なる時間を与えるさなか、Schousboeはいまだに赤マナ源を引くことが叶わず、《ガラクの仲間/Garruk's Companion》を並べることしかできない。

 目下の問題がなくなったPVは、余裕をもって《原始のタイタン/Primeval Titan》を呼び出す時間を得た。これが《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》と《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》というお決まりのコンビを引き連れてくると、数ターン後にはSchousboeに止めを刺した。

Schousboe 1, Paulo Vitor Damo da Rosa 2

前の記事: (英語)Feature: New Archetypes Ascending | 次の記事: (翻訳記事)Round 15: 永井 守(日本・神奈川) vs Jelger Wiegersma(オランダ)
プロツアー:闇の隆盛・ホノルル 一覧に戻る