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(翻訳記事)Round 16: Samuele Estratti(イタリア) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa(ブラジル)

(翻訳記事)Round 16: Samuele Estratti(イタリア) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa(ブラジル)

Steve Sadin / Translated by Yusuke Yoshikawa

原文はこちら


Samuele Estratti(白青《秘密を掘り下げる者》) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa(緑赤《ケッシグの狼の地》」)

 Samuele Estrattiは、ほんの数カ月前にプロツアー・フィラデルフィアで優勝するまでは、ヨーロッパ外では実質的に無名の存在であった。その勝利以降、多くのプレイヤーが、あれは単なるフロックだったのか、あるいはSamuele Estrattiは今後考慮すべき勢力になっていくのか、と疑問に思っていた。

 そう、Estrattiはこのイベントで9連勝を果たした(その中には驚くべきプレイングと、撮影下の勝負で行われたブラフがあった)。これにより、ほとんどのプレイヤーはEstrattiがプロツアーの活躍選手になったことを確信することとなった。

 彼はこのまま2度目のプロツアートップ8を成し遂げると思われたが、そのためには一人のプレイヤーを倒さねばならなくなった。その人物とは、この状況下では誰もが顔を合わせたくないであろう、Paulo Vitor Damo da Rosa (PV)だ。PVは全時代でも通用する偉大なプレイヤーで、今や9回目となるプロツアートップ8に手をかけようとしている。


Samuele Estrattiはプロツアー制覇を2度成し遂げられることを証明したい。Paulo Vitor Damo da Rosaは、彼のプロツアートップ8履歴に9回目を記録したい。プロツアー・サンデーの舞台に上がれるのは、彼らのうち1人だけだ。

Game 1

 PVはマリガンを選択したが、すぐに2枚の《不屈の自然/Rampant Growth(9ED)》から、Estrattiの《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》を《感電破/Galvanic Blast(SOM)》と高速運転を始めた。

 豊富なマナを利して、PVは《マナ漏出/Mana Leak(M12)》を耐えられると判断すると、最初の脅威として、7枚の土地が並ぶまで出番を待っていた《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》を繰り出した。

 Estrattiは《深夜の出没/Midnight Haunting(ISD)》でこちらも圧力をかけ始めると、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》の助けを借り、《はらわた撃ち/Gut Shot(NPH)》を2回使って《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》を除去しつつ、ブロックで随伴の狼・トークンを相打ちにとった。

 2回目の《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》は《マナ漏出/Mana Leak(M12)》と《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》の組み合わせでカウンターすると、Estrattiは《ルーン唱えの長槍/Runechanter's Pike(ISD)》でスピリット・トークンによる勝利へのカウントダウンを早める。

 しかし、PVは9枚目の土地を得て、《マナ漏出/Mana Leak(M12)》による追加の支払いにも耐えた《業火のタイタン/Inferno Titan(M12)》を成就させ、これがすべてを変えた。


PVは《業火のタイタン/Inferno Titan(M12)》で状況をひっくり返す。

 突如、Estrattiは盤面のすべてのクリーチャーを失い、攻撃を受けたところで、彼はサイドボードに手を伸ばした。

Samuelle Estratti 0, Paulo Vitor Damo da Rosa 1


Game 2

 Estrattiの第1ターン《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》が、最初のチャンスですぐに《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration(ISD)》に変身。PVは2枚目の土地を置きながら、すでに非常に速いクロックにさらされていることを感じることとなった。

 PVはまたも最序盤に2枚の《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》で加速したが、今回は《感電破/Galvanic Blast(SOM)》はなく、Estrattiの3/2飛行が何度も殴ってくるのを黙って見ているしかなかった。

 7マナに到達し、PVは《秋の帳/Autumn's Veil(M12)》でバックアップした《業火のタイタン/Inferno Titan(M12)》を試すが、Estrattiはすでに《マナ漏出/Mana Leak(M12)》と《否認/Negate(MOR)》を用意していた。

 Estrattiの次の攻撃でライフが5となってしまったPVは、、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》でブロックできるように、次のターンに何もせず待機することを強いられた。Estrattiは3/2飛行が《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》にバックアップされた《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》と交換になることを嫌い、こちらも何もせずにターンを返した。

 早い対応を求められていると感じて、PVはもう一度《業火のタイタン/Inferno Titan(M12)》の解決を試みた。今回は《マナ漏出/Mana Leak(M12)》に備えた追加の3マナがある。


Estrattiは相手をひどく困難な状況に追い込む。

 事実、Estrattiは《マナ漏出/Mana Leak(M12)》をプレイしてきた。これがPVを大いに悩ませることになる。しばしの考慮の結果、PVは《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(ISD)》からのトークンと、何らかの装備品の組み合わせで負けることを恐れ、マナを払わないことに決め、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》をチャンプブロック用に残してターンを返した。

 だが《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》が攻撃の道を開き、PVはライフ1。

 しばしの後、Estrattiが《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》をフラッシュバックする《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》を見つけると、彼らの勝負は第3ゲームに委ねられることとなった。

Samuele Estratti 1, Paulo Vitor Damo da Rosa 1


Game 3

 Estrattiは再び《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》でスタートを切ったが、今回はPVが《感電破/Galvanic Blast(SOM)》で待ち構えていた。

 《深夜の出没/Midnight Haunting(ISD)》がEstrattiにダメージクロックを与えたが、《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》が現れると、Estrattiは勝負の天秤が向こう側に振れかけていることを感じた。

 《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》が《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》を対処したものの、PVは後続として《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》を溜めこんでおり、さらに2体目が現れた。Estrattiもたまらず《雲散霧消/Dissipate(ISD)》するものの、これには《秋の帳/Autumn's Veil(M12)》が合わせられる。

 Estrattiはここで数ターン詰まってしまい、PVの軍勢に対処するためのカードを何も引くことができず、一方でタイタン類を対処できるカードがたまっていく。

 握手を交わしたのち、Paulo Vitor Damo da Rosaが9回目のプロツアー・トップ8に進出することとなった!

Samuele Estratti 1, Paulo Vitor Damo da Rosa 2

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