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(翻訳記事)準々決勝: Matt Costa(アメリカ) vs. Jon Finkel(アメリカ)

(翻訳記事)準々決勝: Matt Costa(アメリカ) vs. Jon Finkel(アメリカ)

Steve Sadin / Translated by YONEMURA "Pao" Kaoru

原文はこちら


 ほとんどの競技マジック・プレイヤーにとって、プロツアーのトップ8に入ることは夢である。プレイヤーが充分努力すれば、そして充分幸運ならば、プロツアーのトップ8でプレイできるかも知れない。そうなれば、そのイベントそのものが何年もに渡って鮮やかに思い出せるような忘れがたい経験になることだろう。

 ......あなたがジョン・フィンケルでなければ。

 ジョン・フィンケルは、(優勝した)プロツアー・クアラルンプールのトップ8プロフィールを書くときに、文字通り、何回トップ8に入ったかを思い出せないと言ったのだ。彼はクアラルンプールが多分10回目ぐらいのイベントだと言ったが、実際は12回目だった。


ジョン・フィンケルがトップ8に入賞した回数は思い出せないほどだ。

 今週末再びトップ8に残り、フィンケルがプロツアーのトップ8に残った回数は13回になった。

 彼の正面に座ったのは、マット・コスタ。去年、リミテッドのグランプリでカンザスシティ、モントリオールと2連続トップ8を飾って頭角を現してきたマサチューセッツ在住の19歳の大学生だ。

 コスタはこの週末のドラフトでは目があると思っていたが、構築の方は自信がなかった。スタンダードを重点的に練習し、最終的には調整した白青《秘密を掘り下げる者》デッキで挑むことにした。

 リミテッドでは3-3の結果だったので、このイベントで上位に残るためにはスタンダードでいい成績を残す必要があった。

 彼の《秘密を掘り下げる者》には革新的進化があったわけではないが、見事にデッキを操って9-0-1のめざましい結果を残した。その結果、彼はちょうどこのトップ8に残ることができたのだった。


マット・コスタにはフィンケルのような実績はないが、
彼のスタンダードの成績は本当にすばらしいものだ。

Game 1

 フィンケルは2枚の《秘密を掘り下げる者》を出し、1体はコスタの《秘密を掘り下げる者》と相打ち、もう1体は《はらわた撃ち》で除去される。

 コスタは第2ターンに《不可視の忍び寄り》を出した。これに《戦争と平和の剣》や《ルーン唱えの長槍》をつけられれば戦況は一変する。フィンケルはその危険性におびえることなくタップアウトして《ドラグスコルの隊長》を出した。

 コスタは《戦争と平和の剣》を持っていた。これで、装備品を含まないフィンケルの《秘密を掘り下げる者》デッキから逃げ切れるかのように思えた。


フィンケルのスピリットから逃げ切る方法を考えるコスタ

 しかし、コスタのリードはフィンケルがもう1体の《ドラグスコルの隊長》と《幻影の像》(で、《ドラグスコルの隊長》をコピー)を出したことで霧消する。強力な空軍が姿を現したのだ。

 コスタは《ギタクシア派の調査》と《思案》でカードを引いたが、その努力は報われることなく、フィンケルの空軍に対抗する手段は見つからなかった。

マット・コスタ 0 - 1 ジョン・フィンケル


Game 2

 コスタは再び素早く《不可視の忍び寄り》を出したが、今度は手札に《戦争と平和の剣》はなく、それほどの脅威にはなってくれなかった。

 フィンケルの最初の一手《未練ある魂》は《マナ漏出》で打ち消され、《ギタクシア派の調査》で殿堂顕彰者の手札にあるのが《幻影の像》《瞬唱の魔道士》《はらわた撃ち》2枚だけだと明らかにされる。しかし、コスタのほうも状況を決定づける一打が放てずにいた。

 フラッシュバックで放たれた《未練ある魂》は《雲散霧消》で打ち消されたが、フィンケルはついに《秘密を掘り下げる者》を解決することに成功した。

 《地下牢の霊》がフィンケルの武器となり、さらに《ドラグスコルの隊長》のおかげでその飛行スピリットはさらに凶悪なものになる。


選択について《思案》する。

 しばらくの後に、コスタはゲームの最初から求めていた《戦争と平和の剣》を手に入れた。しかし、コスタがその剣を引いたときには、もう遅かった。剣を装備した《不可視の忍び寄り》が殴っても1ターン届かない速度で、フィンケルの飛行クリーチャーが迫っていたのだ。

マット・コスタ 0 - 2 ジョン・フィンケル


Game 3

 第3ゲーム、コスタが《秘密を掘り下げる者》2体と好調な滑り出しを見せる一方で、フィンケルは最初の数ターンを《ギタクシア派の調査》や《思案》でのドローに費やした。


コスタは2体の《秘密を掘り下げる者》で攻撃を繰り広げる

 コスタは第3ターンに《秘密を掘り下げる者》を変身させて《昆虫の逸脱者》に。そして《幻影の像》を打ち消し、《聖トラフトの霊》を唱えてフィンケルを投了に追い込んだ。

マット・コスタ 1 - 2 ジョン・フィンケル


Game 4

 フィンケルはマリガンし、一瞬の躊躇もなく6枚全て土地の手札をキープした。

 両プレイヤーが数ターン土地を並べながら《思案》で手札を整えていく中で、フィンケルは《未練ある魂》と《ムーアランドの憑依地》で部隊を整えていく。コスタ(対応力に優れた手札をキープしていたが、全て土地のフィンケルの手には効かなかった)は《聖トラフトの霊》を出して守りを固めた。

 コスタの《聖トラフトの霊》がトークン2体と相打ちになった後、戦闘終了後に若きアメリカ人プロは新しい《聖トラフトの霊》を出した。

 《ムーアランドの憑依地》と戦闘の展開、そしてさらに出てきた《瞬唱の魔道士》が、コスタがこのゲームを決めて第5ゲームに進むものと見えた――。

 しかし、フィンケルがもう1枚の《未練ある魂》と《ドラグスコルの隊長》を引き当てると、コスタの手が止まり、フィンケルの準決勝での健闘を祈るだけとなった。

マット・コスタ 1 - 3 ジョン・フィンケル

 3-1でジョン・フィンケルが勝ち、準決勝進出!

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