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【観戦記事】 第16回戦:Reid Duke(アメリカ) vs. 行弘 賢(日本)

【観戦記事】 第16回戦:Reid Duke(アメリカ) vs. 行弘 賢(日本)

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Ray "blisterguy" Walkinshaw / Tr. Tetsuya Yabuki

2016年8月6日

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行弘 賢(緑赤ランプ)vs.リード・デューク/Reid Duke(世界ランキング15位/赤緑ランプ)

 予選最終ラウンドを迎えたこの時点で、世界ランキング15位のリード・デュークは36点のマッチ・ポイントを有していた。今大会では36点なら何人かがトップ8に入賞すると想定されていたが、現時点でデュークがトップ8入りできる保証はない。一方の行弘 賢のマッチ・ポイントは34点。トップ8に入賞するにはもう1勝必要になる。ここで対戦する両者はともに「赤緑ランプ」デッキを使用しており、ゲーム後半までの道のりはやや異なるものの、後半の動きは同じだ。すなわち強打の応酬となるだろう。

ゲーム展開

 お互いにマリガンした両者は、ひたすら土地を並べ続ける。やがて最初に動いたのはデュークの方だった。《巨森の予見者、ニッサ》から「昂揚」を達成した《墓後家蜘蛛、イシュカナ》と、盤面に脅威を送り込む。行弘は《集団的抵抗》で《巨森の予見者、ニッサ》を除去しながら5枚の手札を入れ替えた。しかしデュークが《ウルヴェンワルド横断》から《約束された終末、エムラクール》を繰り出すと、第1ゲームは彼のものになった。

 デュークは2ゲーム目もマリガンを喫し、両者は再び序盤のターンをマナ加速に費やした。デュークは1ゲーム目より遅く動き出し、《巨森の予見者、ニッサ》を戦場に出してすぐに「変身」させた。行弘は今度も《集団的抵抗》でこれに対処する。

 デュークは《ウルヴェンワルド横断》で《ウルヴェンワルドのハイドラ》を持ってくる、というフレーバーたっぷりのプレイを見せた。《ウルヴェンワルドのハイドラ》は《見捨てられた神々の神殿》を戦場に出す――こちらはフレーバー的とは言えないだろう。行弘も《ウルヴェンワルド横断》を唱え《世界を壊すもの》を手札に持ってきたものの、その後唱えたのは《約束された終末、エムラクール》だった。

 《約束された終末、エムラクール》がデュークの精神に干渉し、ズタズタに引き裂いた。10/10の《ウルヴェンワルドのハイドラ》が無謀にも《約束された終末、エムラクール》に突撃し、少ないリソースをさらに消耗したデュークは、手札に《約束された終末、エムラクール》を残すのみとなった。コントロールを取り戻した彼は、こちらも《約束された終末、エムラクール》で対抗する。

 デュークの《約束された終末、エムラクール》が行弘を捕らえ、彼は2枚の《搭載歩行機械》をX=0でプレイさせられた。《世界を壊すもの》が行弘の土地をひとつ取り去り、《コジレックの帰還》も墓地から追放された。《約束された終末、エムラクール》同士の相討ちは起こらなかった。

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お互いに《約束された終末、エムラクール》を召喚する、リード・デュークと行弘 賢

 行弘はコントロールを取り戻し、ドロー後に《ゴブリンの闇住まい》で《ウルヴェンワルド横断》を再利用し、2枚目の《ゴブリンの闇住まい》をサーチした。行弘が《約束された終末、エムラクール》で攻撃すると、デュークはそれを受けて残りライフを7点にした。

 デュークは《群れの結集》で《ムラーサの緑守り》と《龍王アタルカ》を手に入れ、《龍王アタルカ》が行弘の《ゴブリンの闇住まい》を焼き払った。行弘は2枚目の《ゴブリンの闇住まい》で《集団的抵抗》を再利用し、デュークの《約束された終末、エムラクール》に4点、デューク本体に3点のダメージを与えた。行弘は《約束された終末、エムラクール》と《世界を壊すもの》で攻撃。デュークは《龍王アタルカ》で《世界を壊すもの》をブロックしたものの、《約束された終末、エムラクール》が《集団的抵抗》によってダメージを受けていたため、行弘の《約束された終末、エムラクール》のトランプルによって致死ダメージが通ったのだった。

 3ゲーム目、これまでのゲームと同様にマナを加速した後に、デュークは《龍王アタルカ》で行弘の《ゴブリンの闇住まい》を除去し、再び先に盤面を握った。《龍王アタルカ》の攻撃で行弘のライフは残り12点に落ちたが、彼は《約束された終末、エムラクール》で反撃を始める。

 行弘はデュークのコントロールを得ると、《世界を壊すもの》でデューク自身の土地を追放しつつ墓地から《コジレックの帰還》を放ち、《失われた業の巫師》と《面晶体の這行器》を焼き払った。しかし《コジレックの帰還》で自身の《約束された終末、エムラクール》もダメージを受けたと思ったのか、行弘はデュークの《龍王アタルカ》を攻撃に向かわせなかった。

 デュークはターンを取り戻したが、5マナしか扱えないことに気づいた。戦場には大型クリーチャーが2体いるが、対戦相手の盤面にはさらに巨大な怪物がいる。デュークがターンを渡すと、行弘は《約束された終末、エムラクール》を戦闘に向かわせた。デュークは2体で《約束された終末、エムラクール》を討ち取り、行弘は続けて《炎呼び、チャンドラ》を呼び出すとデュークの《龍王アタルカ》を焼き尽くした。そして行弘がさらに《搭載歩行機械》をX=2で繰り出したところで、ラウンド時間終了のアナウンスが響いた。

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勝負は延長ターンへ突入する。トップ8入賞を狙う両者に、もう時間はない。

延長ターン1:デュークはドロー後土地を置いて、ターンを終えた。

延長ターン2:行弘は2点で攻撃し、デュークのライフは残り18点。続けて2枚目の《約束された終末、エムラクール》をプレイし、さらに《ウルヴェンワルド横断》から《ゴブリンの闇住まい》を持ってきた。

延長ターン3:デュークの手札は充実していたが、行弘はデュークの土地を生け贄に捧げて墓地から《世界を壊すもの》を回収。

延長ターン4:デュークは《発生の器》を用いて《山》を獲得。それを置いた。

延長ターン5:行弘は《約束された終末、エムラクール》と《搭載歩行機械》で攻撃し、デュークのライフは残り3点。そして続けて放たれた《集団的抵抗》が、彼のライフをぴったり削り切ったのだった。

「いいゲームだった」と、デュークは笑顔で言った。

デューク 1-2 行弘

 この勝利により、行弘はトップ8入賞を決めた。デュークはオポネント勝負に入る。果たして彼も行弘と同じ舞台へ上がることができるだろうか?

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