マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

【戦略記事】 ローグたれ

【戦略記事】 ローグたれ

080214_1291.jpg

Jacob Van Lunen / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru

2015年2月6日

原文はこちら

 この週末に到り、新たなモダン環境が切り開かれていくことになる。アブザン、バーン、ジェスカイ・コントロール、《欠片の双子》、さらには《精力の護符》コンボなどの脇道戦略などをプレイヤーは予想している。そして少数のプレイヤーは、こういった既知の進路ではない道を探っている。新たなモダンには無数の未知なる扉が待ち構えているのだ。ここでは、この週末もっとも予想外だった武器を携えて現れたプレイヤーたちを紹介しよう。

 殿堂顕彰者にして世界17位にランクインしているプレイヤー、パトリック・チャピン/Patrick Chapin のデッキは、間違いなくこのイベントでもっとも面白いデッキの1つである。チャピンは新環境を切り開く能力に定評があり、「The Innovator/革新者」の異名を持つ。チャピンが選んだ最新のモダンデッキ「エスパー探査」は、マナを使わず、あるいは軽い呪文で墓地を肥やし、素早く、大抵は第2ターンに強大な脅威を呼び出し、そしてそれを《頑固な否認》や《思考囲い》などの妨害呪文で守るのだ。彼に環境はどんなものになると思うか尋ねたところ、様々なデッキが混在するだろうと答えてくれた。彼のデッキはミッドレンジやコンボには非常に有利だが、環境で最も攻撃的なデッキには手こずるだろう。

 ブライアン・ブラウン=デュイン/Brian Braun-Duin はこの1年半のグランプリに2回優勝したことで世界にその名を轟かせた。この週末は、「Revolution」の一員として、印象的な「青トロン」デッキを持ち込んでいる。このデッキは相手よりも多くのマナを生み出し、ゲームを支配して《白金の天使》《ワームとぐろエンジン》を守り勝つか、あるいは《精神隷属器》と《アカデミーの廃墟》の無限ループで勝負を決めるというものだ。このデッキは、ブラウン=デュインのチームが主流だと考えているアブザンや《欠片の双子》、ジェスカイ・コントロールに対して有利である。一方、親和やZooといった最も攻撃的なデッキには相性が悪い。このデッキの核になっているのはもちろん《精神隷属器》で、ブラウン=デュインはこのカードをマジック史上最も面白いカードだと考えているという。

 デビッド・ハインマン/David Heineman はプロツアーには数回参加したことがあるが、このイベントに到るまでは構築フォーマットの経験が充分だとは言えなかった。しかし、彼はサミュエル・ブラック/Samuel Black、マシュー・スパーリング/Matthew Sperling、ポール・リーツェル/Paul Rietzl ら友人とこのイベントに向けて調整してきた。チームの他のメンバーは違う方向性を取ったが、ハインマンは自分の「貴種への復帰/Return of The Aristocrats」デッキをこのイベントに持ち込んだ。このデッキはあり得ないほどの1マナ・クリーチャーをプレイし、《カルテルの貴種》や《血の芸術家》、《戦列への復帰》と組み合わせてさらに多くのクリーチャーを呼び出していく。このデッキは、クリーチャーも除去呪文も手に負えないので、モダンに存在するほとんどのデッキを圧倒できる。しかし、対戦相手と競い合ったり妨害したりする効率的な手段が存在しないので、コンボデッキにはまるで歯が立たないだろう。

 殿堂顕彰者ラファエル・レヴィ/Raphael Levyの「ゾンビ・ステーション」は結構前から人気になっている。レヴィのデッキはこのイベントの中でも最も使いこなしにくいデッキの候補に挙げられるだろう。このデッキは、《壌土からの生命》その他の墓地を操るカードの価値を高めるために墓地を肥やすことを主眼にしている。クリーチャー戦略に対しては、レヴィは《ゴルガリの茶鱗》や《復讐に燃えたファラオ》を使い、攻撃を完全に無駄にしてしまう。コンボ戦略には、《カラスの罪》その他の対象を取るディスカード呪文を使い、対戦相手の手札から中核になるカードを捨てさせてしまう。このデッキが有利な相手というのはあまりないが、圧倒的に不利な相手というのもまたほとんど存在しない。あえて言うなら墓地ベースのコンボ戦略が止めにくいと言ったところか。

 最新の禁止の結果、モダンはこれまでにないほどの多様性を得た。これから上位に登場するであろう新しくエキサイティングなデッキを見ていきたいと思う。

David Heineman - 「アリストクラッツの帰還」
プロツアー『運命再編』 / モダン
4 《新緑の地下墓地》
4 《吹きさらしの荒野》
3 《湿地の干潟》
2 《神無き祭殿》
2 《剃刀境の茂み》
1 《ドライアドの東屋》
1 《森》
1 《孤立した礼拝堂》
1 《草むした墓》
1 《平地》
1 《沼》
1 《寺院の庭》

-土地(22)-

4 《宿命の旅人》
4 《ツカタンのサリッド》
4 《臓物の予見者》
4 《若き狼》
4 《血の芸術家》
4 《カルテルの貴種》
4 《復活の声》

-クリーチャー(28)-
2 《流刑への道》
4 《アブザンの隆盛》
4 《戦列への復帰》

-呪文(10)-
3 《ブレンタンの炉の世話人》
4 《石のような静寂》
3 《倦怠の宝珠》
1 《窒息》
2 《神聖の力線》
2 《精神染み》

-サイドボード(15)-
Brian Braun-Duin - 青トロン
プロツアー『運命再編』 / モダン
8 《島》
4 《ウルザの鉱山》
4 《ウルザの魔力炉》
4 《ウルザの塔》
1 《アカデミーの廃墟》
1 《水辺の学舎、水面院》
1 《雲の宮殿、朧宮》
1 《地盤の際》

-土地(24)-

2 《宝物の魔道士》
3 《真面目な身代わり》
2 《ワームとぐろエンジン》
1 《白金の天使》
1 《隔離するタイタン》

-クリーチャー(9)-
4 《探検の地図》
4 《卑下》
4 《差し戻し》
4 《撤廃》
3 《威圧のタリスマン》
4 《知識の渇望》
2 《四肢切断》
1 《殴打頭蓋》
1 《精神隷属器》

-呪文(27)-
2 《呪文嵌め》
1 《払拭》
1 《呪文貫き》
3 《押しつぶし》
2 《否認》
3 《ヴェンディリオン三人衆》
1 《四肢切断》
2 《精霊龍、ウギン》

-サイドボード(15)-
Raphaël Lévy - 「壌土からの悪疫」
プロツアー『運命再編』 / モダン
4 《新緑の地下墓地》
3 《地盤の際》
2 《血の墓所》
2 《血染めのぬかるみ》
2 《湿地の干潟》
2 《草むした墓》
2 《汚染された三角州》
2 《沼》
1 《竜髑髏の山頂》
1 《森》
1 《神無き祭殿》

-土地(22)-

4 《恐血鬼》
2 《ゴブリンの太守スクイー》
1 《ゴルガリの茶鱗》
1 《復讐に燃えたファラオ》

-クリーチャー(8)-
4 《信仰無き物あさり》
1 《暗黒破》
1 《炎の突き》
1 《カラスの罪》
4 《壌土からの生命》
4 《小悪疫》
3 《ゾンビの横行》
2 《突然の衰微》
2 《喉首狙い》
4 《未練ある魂》
3 《ヴェールのリリアナ》
1 《残忍な切断》

-呪文(30)-
2 《死の印》
2 《カラスの罪》
4 《古えの遺恨》
1 《喉首狙い》
1 《天啓の光》
1 《ゾンビの横行》
2 《ゴルガリの茶鱗》
2 《復讐に燃えたファラオ》

-サイドボード(15)-
Patrick Chapin - エスパー探査
プロツアー『運命再編』 / モダン
4 《闇滑りの岸》
4 《汚染された三角州》
2 《溢れかえる岸辺》
2 《島》
2 《湿地の干潟》
2 《湿った墓》
1 《神無き祭殿》
1 《神聖なる泉》
1 《沼》

-土地(19)-

4 《黄金牙、タシグル》
4 《グルマグのアンコウ》

-クリーチャー(8)-
4 《ミシュラのガラクタ》
4 《ギタクシア派の調査》
4 《流刑への道》
4 《血清の幻視》
4 《頑固な否認》
4 《思考掃き》
2 《コジレックの審問》
2 《思考囲い》
3 《ヴェールのリリアナ》
2 《未練ある魂》

-呪文(33)-
1 《平地》
3 《仕組まれた爆薬》
1 《死の印》
2 《戦争の報い、禍汰奇》
1 《翻弄する魔道士》
1 《呪文滑り》
3 《大爆発の魔道士》
2 《機を見た援軍》
1 《未練ある魂》

-サイドボード(15)-

前の記事: 【英語記事】 Round 8: Jon Finkel vs. Martin Muller | 次の記事: 【英語記事】 ドラフトビューワー:第2ドラフト・ポッド2
プロツアー『運命再編』 一覧に戻る