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【観戦記事】 第15回戦:石村 信太朗(日本) vs. Guillaume Wafo-Tapa(フランス)

【観戦記事】 第15回戦:石村 信太朗(日本) vs. Guillaume Wafo-Tapa(フランス)

By Masashi Koyama


石村 信太朗 vs. ギョーム・ワフォ=タパ

 石村 信太朗はかつて「異彩を放っている」と評されたことがある、まさに独特の空気感を持っているプレイヤーだ。

 カードを自分自身ではなく対戦相手に向けて配置するプレイスタイルもそうだし、柔らかな物腰ながらその心の奥に秘める独特の理論など、「彼ならでは」という点が多く、「ライザ」というニックネームで親しまれてきた。

 一方、この第15回戦で石村と対戦するギョーム・ワフォ=タパ/Guillaume Wafo-Tapaも独特のスタイルを持っている。プロツアー・横浜2007で優勝を遂げた彼は「ドロージャンキー」としてプロシーンの名物プレイヤーだった。

 構築にとどまらずリミテッドでもドロー呪文を喜々として唱えるワフォ=タパ。彼が口角を上げながらニコニコとカードを引く姿は多くのプレイヤーの記憶に残り、愛されてきた。

 お互いに独自の雰囲気を持ちながらも、国籍も年齢も違うふたりがトップ8進出をかけてぶつかりあう。


ゲーム1

 ワフォ=タパが《さまよう噴気孔/Wandering Fumarole(OGW)》を2ターン連続でプレイし、《ヒエログリフの輝き/Hieroglyphic Illumination(AKH)》をサイクリングするスタート。

 一方の石村は3ターン目《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald(SOI)》から《山/Mountain(AKH)》をサーチするのが初動で、その間もワフォ=タパは淡々とターンを返していくのみ。石村が2ターン連続で唱えた《奇妙な森/Weirding Wood(SOI)》は許可し、ただ手札を蓄える。

 ワフォ=タパは石村の《約束の刻/Hour of Promise(HOU)》も通し、これで《見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods(BFZ)》が2枚、《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin(BFZ)》が1枚とマナが十分だ。

 一方、次のターンから石村による脅威の連打が見えているワフォ=タパは、このターン終了時に《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》で《ヒエログリフの輝き/Hieroglyphic Illumination(AKH)》を唱え、2枚のカードを引きつつクロックを用意。

 だが、石村からは当然のように《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》。

 これが《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》と《さまよう噴気孔/Wandering Fumarole(OGW)》を対象に取ったところで、ワフォ=タパは《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》から《検閲/Censor(AKH)》をサイクリング。ドローを重ねるが、《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin(BFZ)》の能力で石村がさらなる《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》をサーチすると、ズラリと並んだ土地とドッサリ抱えた手札を片付けた。

石村 1-0 ワフォ=タパ


カードを引いている時のワフォ=タパはいつも満足げだ

ゲーム2

 2ターン目、石村が《検閲/Censor(AKH)》をケアして土地を置いてからの《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald(SOI)》で《山/Mountain(AKH)》をサーチするスタート。

 一方、淡々とドローゴーを続けるワフォ=タパは、石村の《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》こそ《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》で処理するが、しばらくは石村の繰り出す脅威から自らを守る時間が続く。

 2枚目の《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》は《本質の散乱/Essence Scatter(M10)》し、なんとか4枚目の土地を引き込むと、石村の繰り出した《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》も2枚目の《本質の散乱/Essence Scatter(M10)》で処理し、《約束の刻/Hour of Promise(HOU)》は《不許可/Disallow(AER)》。

 だが、《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》は撃ち漏らし、これが着地してしまう。

 ワフォ=タパは《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》で何とか土地を引き込み、石村の続く脅威《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》(対象は《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》)は《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》からの《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》の「フラッシュバック」で弾くのだが、石村の手札からは2枚目の《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》。

 これが《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》を追放しながら着地すると、ドロー呪文しか手札にないワフォ=タパは、ターン終了時に《明日からの引き寄せ/Pull from Tomorrow(AKH)》をX=4で盤面への回答を探し求める。


「ライザ」の愛称で親しまれる石村

 ドロー呪文を重ねふたたび土地を伸ばし続けるワフォ=タパに対し、石村は《約束の刻/Hour of Promise(HOU)》。これに対しワフォ=タパは《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》から《不許可/Disallow(AER)》で打ち消しつつ、《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》への一応の回答とする。

 《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》と《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》が睨み合う中、石村は《ウルヴェンワルドのハイドラ/Ulvenwald Hydra(SOI)》を送り出すが、これ以上フィニッシャーを追加されてはたまらないワフォ=タパは《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》からの《不許可/Disallow(AER)》で何とか応じることに成功する。

 そして、長々と守勢に回っていたワフォ=タパはついに《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》を除去できる《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》を引き込むと、《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》を《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》で葬り去り、2枚目の《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》で手札を充実させる。

 石村は《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》を回収し、そのままプレイ。ワフォ=タパは《検閲/Censor(AKH)》をサイクリングするが、打ち消しは見つからず、逆に《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》がワフォ=タパにダメージを通し始める。《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》によりダメージを受けていたワフォ=タパのライフは9。

 そしてついに、石村の手札から降臨する《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》。

 ここに及んで、ワフォ=タパが最後に唱えた呪文は3枚目の《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》だった。

石村 2-0 ワフォ=タパ

石村 信太朗がトップ8への望みをつなぐ!

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