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【戦略記事】 初日ドラフト・ラウンド全勝リストの分析

【戦略記事】 初日ドラフト・ラウンド全勝リストの分析

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Blake Rasmussen / Tr. Tetsuya Yabuki

2014年5月17日

原文はこちら

 世界ランキング4位、ベン・スターク/Ben Stark。とりわけブースター・ドラフトの名手として知られる彼の口から、『テーロス』ブロック・ドラフトについて、私の知る限りどんな形であれ聞いたことのない言葉が発せられた。

「どのアーキタイプも特別意識してない。2色の組み合わせすべてが十分戦えるよ」

 スタークのことを知らないか、あるいは彼が解説するのを見たことがない方は恐らく、彼が何かを悪いと評価する際に一切の躊躇なく切り捨てることをご存知ないだろう。ある色がダメなら、彼はそれを伝え、その理由を19個ほど挙げてくれる。あるカードが使用に耐えないなら、想定し得るシナリオをすべて挙げた上で、なぜそのカードが基準を満たしていないのか教えることを厭わないだろう。そして、もしあるアーキタイプに見込みがないなら、彼はそれを控えめに言ったりしないのだ。

 なるほど、天下無双の、とまでは言わないが、誰もが認める世界最高のリミテッド・プレイヤーのひとりがバランスの取れた環境だと言うなら、耳を傾けるべきだろう。

 だが、私たちはそれよりもっと確実なものをお見せしよう。私たちには「データ」がある。

 初日のドラフト・ラウンドで全勝を飾った43のデッキ・リストを通して見ると、そこからアーキタイプや色のデータが集まり、スタークの評価が今大会で最高の成績をあげたプレイヤーたちにまで行き渡っているのかどうかが判断できるだろう。とはいえその結果はあくまでも環境のバランスを測るものであり、必ずしもこれだけで公平な環境であると示しているわけではないので、あしからず。

 まず、主要5色の色分布は、極めて均衡の取れたフォーマットであることを示している。タッチ色を除いた色の使用率は、ほぼ平等といって差し支えないだろう。

17
18
20
16
16

 このデータからは、支配的であったり弱すぎたりする色がひとつもなかった、ということ以外に得られる情報はあまりない。ひとたび『ニクスへの旅』のパックを開ければ、色の選択まで思うがままだ。

 しかしながら、アーキタイプのデータからは語るべきことが多くある。色の組み合わせについて、明確なパターンが表れたのだ。

白赤8
青緑7
白黒6
黒緑5
青黒5
黒赤3
青赤3
白青2
赤緑1
白赤緑1
白緑0

 ご覧の通り、他のものより多い色の組み合わせがいくつかある。白と赤は? 素晴らしい組み合わせだ。緑と白は? そうでもない。緑と青は? 理想的だね。緑と赤は?やや精彩を欠くかな。

 中でも強力な組み合わせは、その色ならではの独自性を持っているようだ。白赤のデッキと言えば例外なくアグレッシブで、マナ・カーブは軽いところに寄っている。青緑のデッキは、コンバット・トリックとバウンスを駆使して大型の地上クリーチャーや飛行クリーチャーでダメージを通す。そして白黒のデッキは、小型クリーチャーでの攻め(「英雄的」の要素を組み込むことが多い)とコントロール的な立ち回り(《アスフォデルの灰色商人》に期待だ)をどちらもこなす。

(いくつかのケースについては枠に当てはめ過ぎているところもあるので、注意してほしい。例えば、青黒のデッキのうちひとつは、黒のカードがかなり少なく――入っているのは除去くらいで――、《沼》も5枚ほどだった)。

 興味深いのは、最も知られたアーキタイプのひとつであり紛れもなく強力な白青「英雄的」デッキが、この分析ではそこまで奮わなかった点だ。比較的サンプル数が少ないことや、色の組み合わせ以外の要素を示すには2日目の方で検討すべきであることを差し引いても、一考に値することだろう。

 もうひとつ注目すべき面白い点は、全体として、好成績のデッキは色をタッチしていなかったことだ。3色目に手を出したのは、《森》12枚に《平地》4枚、《山》4枚というやや変則的な緑赤白を含め、4つしかなかった。

 では、これらから私たちが導き出した結論とは?

 ひとつは、やはりサンプルのサイズが少な過ぎるということ。2日目のドラフト全勝リストも見て、確認を取る必要があるだろう。今回の数字にあまり捕らわれない方がいいだろう。

 そしてもうひとつ、記事の最初で述べたスタークの見解は概ね立証された。すべての色が、少なくとも5色ひとつひとつを見れば、どれも見込みがある。それでも、他の色との組み合わせについては気をつけて見る必要があるだろう。そこには確かな優劣が存在する。

 それから、白緑をやろうと思っているなら、英雄たちを導くアジャニを取るといいだろう。そうでなければ、厳しい戦いを強いられることになる。

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