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【トピック】 プロツアー『カラデシュ』での出来事トップ5

【トピック】 プロツアー『カラデシュ』での出来事トップ5

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Melissa DeTora / Tr. AOKI Chikara

2016年10月16日

原文はこちら

 プロツアー『カラデシュ』は宴もたけなわ、壮大な出来事と大きな発明品で満たされていた。この素晴らしいショーでの、忘れられない5つの出来事を紹介しよう。

5.スタンダードにコンボが戻る

 スタンダードのメタゲームの一部にコンボデッキが名を連ねている時があった。実際、スタンダードの主要なアーキタイプはアグロ、コントロール、そしてコンボだった。この数年来、コンボは単に存在しなかったので、それはアグロ、コントロール、ミッドレンジに変わり、まれにコンボが出てきても、それは傍流であり高いレベルで結果を残すことは叶わなかった。

 『カラデシュ』はすべてを変えた。マジックの最新エキスパンションは、私たちに強力なコンボデッキを作る環境を与えてくれた。この週末、上位のテーブルにおいてたくさんのコンボデッキを見かけたが、実際に羽ばたいたのは《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》である。このデッキはエネルギーを得つつ《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》を戦場に出す。強力なアーティファクトを一度起動することによって、大きなエルドラージを早ければ4ターン目にプレイすることができる。《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》は今週末最もプレイされ、その中のひとりであるマシュー・ナス/Matthew Nassによってトップ8入りを果たした。


4.ベン・ハルとマキス・マツォカス、初めてのプロツアー、初めてのトップ8

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 プロツアーは厳しいものであり、多くのプレイヤーは初めてのプロフェッショナル・イベントではうまくやれないだろう。新顔で、テスト・チームにも所属せず、一人で飛行機移動してくるとなるとなおさらだ。

 今週末、2人のプレイヤーが初めてのプロツアーでトップ8入りをやってのけた。カナダのベン・ハル/Ben Hullはこのイベントのためにテストを行わなかった。地元で何度かドラフトをしたが、スタンダードには一切手をつけなかった。一番最近StarCityGames.com Openで優勝したクリス・ファンメーター/Chris VanMeterの「赤白機体」デッキをそのまま持ってくる計画だった。

 ハルとは異なり、ギリシャのマキス・マツォカス/Makis Matsoukasは自宅で友人たちとテストを行った。彼らが作り上げたユニークな「赤白トークン」デッキを駆り、マツォカスはスイスラウンドを1位で通過して、準決勝まで一気に進んだのだ。

 とても印象的なプロツアーのニューカマーたちが結果を残し、素晴らしい形で新シーズンの口火を切った!


3.マシュー・ナスがやっとトップ8入り

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 マシュー・ナス/Matthew Nassがプロツアーにデビューしたのは2010年で、それから18回プロツアーに参加している。グランプリトップ8が7回あって、その内3度優勝している彼が日曜日に進んだことがなかったのはまったくもって意外である。

 マシューはコンボデッキの専門家として知られている。初めて優勝した2010年のオークランドでは「エルフ・コンボ」を使い、それから構築戦では常にコンボデッキを提唱してきたのだ。この週末に「ティムール・霊気池」デッキを使ったのは明白だったとも言える。

 チーム「ChannelFireball」の助けを借り、プロツアー『カラデシュ』に向けてティムール・霊気池デッキを仕上げてきたマシューは、今週末完璧に使いなした。リミテッド・ラウンドを全勝で通過したことも記しておこう。

 待ちわびていた、ふさわしいトップ8入りおめでとう、マシュー。


2.カルロス・ロマオが帰ってきた(2週連続3回目)

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 カルロス・ロマオは2002年の世界王者である。それ以降、若干のプロツアーでの結果とグランプリで2、3個タイトルを取ったもののプロツアーではおとなしく、世界選手権優勝ほどの忘れがたいものは成し遂げられなかった。

 ロマオはこの7月にグランプリ・サンパウロで優勝し、地図の上に彼を引き戻した。次のプレミアイベントはグランプリ・アトランタで、彼はそれも優勝したのだ。2つのグランプリ、2つの勝利はロマオのために。ロマオが上位卓を制圧しはじめると、ホノルルでもやってくれるのではないかと人々が思い始めていた。

 プロツアー『カラデシュ』で優勝できなかったとはいえ、ロマオは参加した3イベント連続でトップ8入りを果たしたのだ。ロマオは支配し始め、最近の結果から見ても、今このゲームで最も強いプレイヤーの一人に挙がるだろう。


1.八十岡翔太がコントロールの天賦の才を証明

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 構築戦では青ベースのコントロールを使うことで知られる八十岡翔太。それらは自分自身でデザインし、基本的にチームで活動することはない。未知のメタゲームであるプロツアーでコントロールデッキを作り上げるのは至難の業だが、八十岡はいつでも強いコントロールを作ってくる。

 今週末、コントロールデッキは全く期待されていなかった。効率的な機体と1マナクリーチャーによる超アグレッシブな環境であり、適正な除去呪文の組み合わせを見つけるのは生易しいものではなかった。だが、その程度で止められるわけがない八十岡は完璧な「グリクシス・コントロール」を作り、プロツアーを進んでいった。

 自作のグリクシス・コントロールを完璧にだけでなく、超高速で使う八十岡は、しばし解説者がプレイについて話す前に行動の決定をやってのけた。トップ8入りを容易いかのように決め、特に決勝のコントロール・ミラーマッチにおいては、対戦相手を巧みにガス欠まで追いやって勝利を掴み取った。

 八十岡は一人でプロツアーに備え、この勝利でそれがさらに際立つものになった。真のコントロールマスター。プロツアー『カラデシュ』におけるそのパフォーマンスは、この週末一番の出来事である。

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