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【観戦記事】 第1回戦:Alexander Hayne(カナダ) vs. 市川 ユウキ(日本)

【観戦記事】 第1回戦:Alexander Hayne(カナダ) vs. 市川 ユウキ(日本)

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Ray "blisterguy" Walkinshaw / Tr. Tetsuya Yabuki

2014年10月10日

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 こうして観戦記事を手がける場合、その大会がグランプリ・レベルだと、しばしば卓に座るプレイヤーたちの紹介をやや詳しく書くのに力を入れる必要がある。だがプロツアーなら、その部分が少し楽だ。ここ最近のプロツアーふたつについて? バンバン! 現在世界ランキング10位の市川ユウキは、その両方でトップ8入賞を果たしている。プロツアー『アヴァシンの帰還』? バン! その大会の優勝者は、現在世界ランキング18位、アレクサンダー・ヘイン/Alexander Hayneだ。

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世界ランキング18位、アレクサンダー・ヘイン。世界ランキング10位、市川ユウキ。彼らの名が示すのは、最近の大活躍だ。ヘインは2012年に行われたプロツアーの優勝。そして市川は、直近の2大会で連続トップ8入賞を達成している。

ゲーム展開

 奇しくも、両プレイヤーともそれぞれが「氏族」の象徴をその身につけての戦いになった。ヘインのTシャツは黒地に赤と白のロゴ。ダイス・ロールに勝利した彼は先手を選び、ゲーム序盤からマルドゥの軍勢を率いて氏族への忠誠を示す。市川のスリーブはスゥルタイのマークで飾られており、彼は1ターン目《春の具象化》から2ターン目には《沼》を持ってきた。もはや疑う余地はないだろう?

 そして、ヘインのゲーム・プランも疑う余地はなかった。彼はゲーム序盤の3ターンで軽量クリーチャーを次々と繰り出し、4ターン目には《略奪者の戦利品》で序盤の展開を仕上げた。市川もそのペースに負けず積極的にブロッカーを相討ちに向かわせると、とりわけ強力な《死の投下》を放つ準備が整った。裏向きの《子馬乗り部隊》を含め、ヘインの戦場に残った2体のクリーチャーが取り払われる。

 それでもヘインは《マルドゥの荒くれ乗り》、《鱗の隊長》、そして「変異」クリーチャーで見事な復帰を見せた。一方、市川は《大牙コロッソドン》を戦場へ。《大牙コロッソドン》は《マルドゥの荒くれ乗り》の攻撃に動きをやや封じられ、市川のライフは9点まで落ち込んだ。さらに不本意なことに、市川が《書かれざるものの視認》を放つと、《まばゆい塁壁》が1枚めくれただけだった。ヘインは再び攻撃へ。《真珠の達人》が表になると、第1ゲームは彼のものになった。

ヘイン 1-0 市川

 第2ゲームもヘインからゲームを動かす展開。今度は市川が《死の投下》を引き込み放つ前に、《子馬乗り部隊》を表にすることにも成功した。ヘインは《足首裂き》を戦線に加えると、その後《戦場での猛進》でこの試合を締めくくったのだった。

 見たところ市川のデッキは強力なもので、盤面を整える時間が十分にあれば、その後対戦相手が何をしてきてもそれを上回り、ゲームを取れるのは間違いないだろう。しかしヘインのデッキには、素早くゲームを終わらせるプレッシャーを強烈にかけられるカードが満載だった。結果的に、このラウンドでは市川側にチャンスが少なかったのだ。

ヘイン 2-0 市川

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