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【トピック】 2014年度、殿堂顕彰セレモニー

【トピック】 2014年度、殿堂顕彰セレモニー

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Ray "blisterguy" Walkinshaw / Tr. Tetsuya Yabuki

2014年10月10日

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 前回のプロツアーにて2014年度の殿堂顕彰者が発表されたが、その面々に意外な人物はいなかった。プロツアー・トップ8入賞回数は3人合わせて14回を数え、優勝もそれぞれ1回ずつ。この水曜日、ギョーム・ワフォ=タパ/Guillaume Wafo-Tapa、ポール・リーツェル/Paul Rietzl、そして三原 槙仁の3人のために、美しいワイキキ・ビーチを臨む会場で招待客のみによるささやかな宴が開かれ、彼らは殿堂顕彰を受けたのだ。

 案内役はプロツアーの歴史家にして司会者、ブライアン・デヴィッド=マーシャル/Brian David-Marshallが務めた。式典には今回の殿堂顕彰者たちの近しい友人や家族、そして3人がそのキャリアの集大成として加わることになる殿堂顕彰者の仲間たちが列席した。会場の端ではリッチ・ハーゴン/Rich Hagonがベビー・グランド・ピアノの前に座り、柔らかなセレナーデを奏でていた。いや、冗談を言っているわけではない。本当にリッチが弾いたのだ。

 残念なことに、ギョーム・ワフォ=タパは学校の方でどうしても外せない先約があり、参加できなかった。ブライアン・デヴィッド=マーシャルは「ワフォタパはプロツアー『マジック2015』でのコントロール同系戦がまだ終わらないため、ポートランドにいます」と会場を笑わせたが、あながち否定できない話だ。魔法のような現代の技術(事前に用意してもらったスピーチとメール)を通して、ワフォ=タパは語る。殿堂顕彰を受けたことは余りあるほど光栄で、長きにわたり見上げていたヒーローたちとこうして肩を並べることに、とても恐縮している、と。そして彼は、ここまで支えてくれた友人たちに感謝の言葉を述べた。

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どうしてもスケジュールが合わず、殿堂顕彰式典に参加できなかった殿堂顕彰者、ギョーム・ワフォ=タパ。それでも彼はこの宴の主役として、式典中にスピーチを届けてくれた。

 続いてポール・リーツェルが壇上に登り、亡くなった祖父のことを優しく語った。リーツェルがゲームを愛するきっかけになった、大切な人であるという。それから、リーツェルの恋人が彼に1冊の本をプレゼントした。プロの装丁が施されたその本のタイトルは『リトル・ダーウィンの大冒険』。リーツェルがこれまでに使い勝利したデッキ・リストや彼の書いた記事、彼が登場するフィーチャー・マッチのカバレージ、そして、いやこれは正確かどうかわからないが、恐らくリーツェル自身のツイートや「@paulrietzl」のアカウントに送られたツイートがまとめられた本だった。言葉もないほど素晴らしいプレゼントだ。

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殿堂顕彰者、ポール・リーツェル

 私は今朝、リーツェルと話をした。彼は謙遜しきりで、こうしてマジック・コミュニティに認められたことに感謝の気持ちでいっぱいだ、と繰り返し述べていた。彼はプロツアー・アムステルダム2010で優勝したときでも、殿堂顕彰の議論に上がるとはまったく考えていなかったと打ち明けた。フルタイムの本業を持つ者としては、これからは気楽に多くの大会に出場できることが楽しみだとリーツェルは語った。より楽しむ方向に力を入れられる、と。

 最後に壇上に登ったのは、三原 槙仁。彼は通訳の助けを借りつつ、こうしてマジック・コミュニティから多くの尊敬を集めたことに驚きと感謝の念を伝えた。そして、近い将来、家族を養うのにより多くの時間を捧げることになると語りつつも、絶対にこれからも大会への出場は続け、マジックを楽しむと宣言した。

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殿堂顕彰者、三原 槙仁

 そして、宴の参列者たちは豪華なディナーに舌鼓を打つ。リッチ・ハーゴンの手による優雅な調べと、ドラフトが始まるときにおなじみのブースター・パックを開封する音に包まれながら。

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