マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

【観戦記事】 「King of the Hill」2日目

【観戦記事】 「King of the Hill」2日目

authorpic_adamstyborski.jpg

Adam Styborski / Tr. Tetsuya Yabuki

2014年8月2日

原文はこちら

 プロツアー・トップ8への道は、強い意志と数多のシャッフル、そして勝利によって踏み固められる。「King of the Hill」であるということは、今大会中の頂点に登り詰め、会場内で最高の得点を保持し、そしてその結果トップ8に入賞するということなのだ。「King of the Hill」の王冠を受け取りそれを守り続けた者は、必ずや日曜日に用意される8つの席へ手が届くところにいるだろう。

第9回戦:ザカリー・ジェシー/Zachary Jesseが、ウィリアム・ジェンセン/William Jensen(世界ランキング20位)に敗れる

 殿堂顕彰者にして現在世界ランキング20位のウィリアム・ジェンセンは、今年、まさに怪物的なシーズンを過ごした。今シーズンのグランプリ・トップ8入賞回数8回を数える彼には、この週末に意識しているひとつのミッションがあった――来たる世界選手権2014の参加枠を獲得することだ。それを遂行すべく、彼は今大会の初日を全勝で抜けた。特筆すべきは、彼が危なげなく他のプレイヤーを打ち倒し、今大会単独1位の座を得たことだ。必然として、「King of the Hill」の王冠も彼のものになった。

第10回戦:ウィリアム・ジェンセン(世界ランキング20位)が、オーウェン・ツァーテンヴァルド/Owen Turtenwald(世界ランキング5位)を下す

 通常、『基本セット2015』ドラフトにおいて、《魔女の使い魔》や《飛空士の修繕屋》のようなカードは青黒デッキでうまく機能してくれる。しかし、プレイヤー・オブ・ザ・イヤー獲得経験を持ち、現在世界ランキング5位のオーウェン・ツァーテンヴァルドが駆使するそれらのクリーチャーは、1枚ならまだしも2枚の《清められた突撃》の援護を受けたジェンセンの行軍を止めることは叶わなかった。

 ジェンセンの無敗街道は、《桃園の契り》を交わした友人との戦いを越えて続く。

第11回戦:ウィリアム・ジェンセン(世界ランキング20位)が、マット・スパーリング/Matt Sperlingを下す

 再び青黒デッキと当たったジェンセンだが、ここまでの2戦でマット・スパーリングに勝利をもたらした強力なデッキでも、ジェンセンの歩みを緩めることはなかった。勝負が決まるゲームの終盤、ジェンセンは戦場を多くのクリーチャーで固めざるを得ない状況にスパーリングを追い込み、そこへ《集団の石灰化》を解き放った。この一方的な《至高の評決》により、スパーリングのチャンスを吹き飛ばしたのだった。

 これで成績を11戦全勝としたジェンセンは心地良さそうに玉座で身を休め、構築ラウンドへの切り替えを迎えた。

第12回戦:ウィリアム・ジェンセン(世界ランキング20位/白黒ミッドレンジ)が、ベン・フリードマン/Ben Friedman(白黒ミッドレンジ)に敗れる

 しかし、この週末に現れた多くの統治者同様、ジェンセンもついに王冠の防衛に失敗した。ミラー・マッチとなったこの試合で、フリードマンのサイドボードに採用された《リリアナ・ヴェス》が流れを彼に渡す助けになったのだった。

第13回戦:ベン・フリードマン(白黒ミッドレンジ)が、マット・スパーリング(白赤バーン)を下す

「白黒ミッドレンジ」は、速度で上回られるデッキを苦手としている。それでもフリードマンは適切なカードを引き込み、マット・スパーリングが操るスタンダードの火をかわしていった。試合が進むにつれて「King of the Hill」の座を守り続けるのはますます困難になる、と君たちは予想していたかもしれない。しかし2日目を見ればわかるように、むしろ玉座に就くプレイヤーにとって安定した舞台となっているようだ。

 あるいは、その座へ登り詰めるプレイヤーが最強であるということか。

第14回戦:ベン・フリードマン(白黒ミッドレンジ)が、グレゴリー・オレンジ/Gregory Orange(白青コントロール)に敗れる

 《不死の霊薬》を飲んだグレゴリー・オレンジが再び王冠をかけた戦いに戻り、見事それをフリードマンから勝ち取った。フリードマンが繰り出す脅威以上の解答を用意したオレンジは、コントロールが完成するまでゲームをじっくりと続けた。

第15回戦:グレゴリー・オレンジ(白青コントロール)が、ジャクソン・カニングハム/Jackson Cunningham(白緑アグロ)に敗れる

 この週末、常にポイントとなってきたのは、ミッドレンジ系とコントロール系のデッキがどれだけ遅く、アグレッシブなデッキに速さで勝利を掴むチャンスを残しているか、ということだった。ジャクソン・カニングハムの「白緑アグロ」デッキは、この週末を通して他と異なる方向から成功を収めたもののひとつだ。カニングハムはゲーム序盤から攻勢に出ることでたびたびオレンジを打ち負かし、「King of the Hill」の座に登り詰めた。同時に彼は数少ないトップ8入賞を狙えるプレイヤーとなり、次のラウンドを迎える。

第16回戦:ジャクソン・カニングハム(白緑アグロ)が、パトリック・コックス/Patrick Cox(ナヤ・アグロ)に敗れる。

 お互いにアグレッシブなデッキ同士による、後世に語り継がれるような3ゲームの対決が起こった。パトリック・コックスは1位でトップ8入りするため、戦うことを選んだ。そうすればトップ8・ラウンドで先攻が取れるのだ。カニングハムは2度にわたり引き分けを申し込んだが、こちらも遅れを取るまいと必死に戦った。「King of the Hill」の座を防衛することは叶わなかったものの、カニングハムは欲しかったプロツアー・サンデーの席を手に入れたのだった。

r16_cox.jpg

「King of the Hill」に君臨し1位通過でトップ8入賞を決めたパット・コックスは、この後どんなことを成し遂げるのだろうか? それはまた日曜日に語ることにしよう。

前の記事: 【英語記事】 Round 16: Patrick Cox vs. Jackson Cunningham | 次の記事: 【トピック】 プロツアー『マジック2015』2日目・Facebookアルバム
プロツアー『マジック2015』 一覧に戻る