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【戦略記事】 デッキテク:青赤「アーティファクトの魂込め」

【戦略記事】 デッキテク:青赤「アーティファクトの魂込め」

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Josh Bennett / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru

2015年8月1日

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 デッキ使用者のおよそ84%が2日目に進出するという驚くべき結果を見せた、青赤《アーティファクトの魂込め》はこのイベントで突然現れたデッキである。第14回戦の始まる15分前に、私は10勝3敗だったネイサン・ホリデー/Nathan Holiday、そしてそのチームメイトにしてこのデッキの初期版を「Channel Fireball / Face-to-Face Games」に提供したジョシュ・マクレーン/Josh McClainに話を聞くことができた。

「基本的に、これは環境で最も爆発力のあるカード、《アーティファクトの魂込め》と《爆片破》を使うデッキなんだ」

 ホリデーは頷いた。「プレイテストでは、5倍できるというのが本当に重要だった」

「『ああ。5かける2だって?』というのはよくある話。問題は、第2ターンに5点与えられなかったときにどうするかを決めることだった。最初にこっそり試していたときは、《破衝車》を入れていたよ。本当にイマイチだった」

「こいつは基本的に独りでデッキを組むんだ。そして『よし、マッチをしてみよう、でも誰にも言うなよ』と言うんだぜ」 ホリデーはそう言い添えた。

「大きな転換は、《つむじ風のならず者》を見つけたときだね。このカードのおかげでこのデッキは完成に向かった。膠着したときに攻撃する手段を手に入れたんだ」

「それから《搭載歩行機械》な」

「それに《頑固な否認》も」

「重要なカードはいろいろあるってことだ」

「でも、どれも《アーティファクトの魂込め》以外のドローがイマイチにならないようにするためのものなんだ」

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ネイサン・ホリデーは、青赤《アーティファクトの魂込め》をこの週末の戦いに持ち込んだ ChannelFireball / Face-to-Face 連合の1人である。

 このデッキは《アーティファクトの魂込め》を切り札とできるように組み上げられたもので、メインデッキには0マナから1マナのアーティファクトが《羽ばたき飛行機械》4枚、《バネ葉の太鼓》3枚、《幽霊火の刃》4枚の合計11枚入っている。そこも聞きたいところだった。マクレーンは喜んで話してくれた。

「《幽霊火の刃》は《アーティファクトの魂込め》の弾になる意外にもいろいろな使い道があるんだ。この修整は、この環境ではかなり強烈なんだよ。《ファイレクシアの破棄者》を見てごらん、2/1ではまず攻撃できないけれど、4/3ならほとんど大丈夫」

「それに、《羽ばたき飛行機械》につけてもいいぜ。赤単をプレイしているのと同じ感じだ。1点のダメージが重要なのさ」

「それに、パワーを上げれば小型クリーチャーでも《頑固な否認》を獰猛で打てる。これも実は重要なこと」

「《頑固な否認》は本当に強い。戦場を素早く整えられるから、相手を1ターン止めれればそれで勝てることもよくあるんだ」

 《搭載歩行機械》がこのデッキで重要な理由について、ホリデーはこう語った。

「このデッキの《搭載歩行機械》は、モダンの《電結の荒廃者》みたいなものさ」

 マクレーンは信じられないといった声を漏らす。

「あれほど強力だって言ってるわけじゃない、ただ戦場に出ている間ずっと同じことをするというのは嫌なもんだ。《搭載歩行機械》もそうさ。序盤に出て、除去してもクリーチャーが出てくる。生け贄にして飛行クリーチャーを出したいこともある。2ターン目に《搭載歩行機械》を出して、3マナ残してターンを返したことがあるんだ。対戦相手はフェッチして《アブザンの魔除け》でカードを引いて、ライフを17点にした。俺は《爆片破》で《搭載歩行機械》を生け贄にして飛行クリーチャーを2体手に入れ、アンタップして2点攻撃。それからあと2回《爆片破》を打ち込んだのさ」

「《搭載歩行機械》を生け贄にするために、《巻き添え被害》をデッキに入れることも検討したほどだよ」

 最後に、私はマクレーンに相性の悪いデッキがあるかどうか、また存在が知られたらこのデッキは弱くなるのかを聞いてみた。

「思いつかないな......」

 マクレーンは考えてから口を開いた。

「ああ、いや。アブザン・アグロ。これは相性が悪い。このデッキに突き刺さる《ドロモカの命令》が数枚入っていることが多いんだ。緑白デッキがどの程度になるかはわからないけど、これも相性が悪いだろうね。それから英雄的、これは見かけてないね。今週末が過ぎた後だと、対策されるようになるんじゃないかな。《再利用の賢者》とか《破壊的な享楽》、《霊気のほころび》あたりが使われるようになると思う。それでもこのデッキは強いだろうけどね。このデッキは見かけより柔軟なんだ」

 次のスタンダード・イベントに《アーティファクトの魂込め》を持ち込もうと思っているなら、これは朗報だろう。

Nathan Holiday - 青赤「アーティファクトの魂込め」
プロツアー『マジック・オリジン』 / スタンダード
6 《島》
1 《山》
4 《シヴの浅瀬》
4 《天啓の神殿》
1 《マナの合流点》
1 《領事の鋳造所》
4 《ダークスティールの城塞》

-土地(21)-

4 《羽ばたき飛行機械》
4 《搭載歩行機械》
4 《ファイレクシアの破棄者》
4 《鋳造所の隊長》
4 《つむじ風のならず者》

-クリーチャー(20)-
4 《幽霊火の刃》
4 《頑固な否認》
3 《バネ葉の太鼓》
4 《アーティファクトの魂込め》
4 《爆片破》

-呪文(19)-
1 《引き裂く流弾》
4 《焙り焼き》
3 《軽蔑的な一撃》
3 《大地の断裂》
3 《飛行機械の諜報網》
1 《領事の鋳造所》

-サイドボード(15)-

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