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【観戦記事】 第15回戦:Patrick Cox(アメリカ) vs. Joel Larssonl(スウェーデン)

【観戦記事】 第15回戦:Patrick Cox(アメリカ) vs. Joel Larssonl(スウェーデン)

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Josh Bennett / Tr. Yusuke Yoshikawa

2015年8月1日

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パトリック・コックス/Patrick Cox(赤アグロ) vs. ヨエル・ラーション/Joel Larssonl(赤アグロ)

 わずか3敗でたどり着けば、第15回戦は実質的に「勝てば抜け」のマッチになる。勝者は最終ラウンドの対戦相手との引き分けが期待できる一方、敗者は日曜日への崖っぷちに立たされるプレッシャーを感じることになる。とはいえ双方が来季のゴールド・レベルのステータスを何とか確保したという事実は、間違いなく助けにはなる。

 パトリック・コックスが2度目のプロツアー・トップ8を成し遂げたのは1年前のことだった。コックスは《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》愛で知られるビートダウン・アーティストであり、チーム「Ultra PRO」の一員である。今シーズンのプロツアーで数々の上位入賞者に名を刻んできた、著名なチームだ。今週末、コックスは本大会でも一番人気のデッキのひとつ、赤アグロを駆っている。

 このラウンドでは、スウェーデンのヨエル・ラーションとの実質的なミラーマッチに挑むことになった。ラーションはプロツアー『ギルド門侵犯』にて、その一分の隙もないヘアスタイルと一流のプレイで観客を驚かせて名を上げ、トロフィーまであとわずかというところまで手が届いていた。彼は今週末、その欠けた部分を完成させたいと望んでいる。

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パトリック・コックスとヨエル・ラーションはともに、今週末にわたってさまざまな敵を火力呪文で狙ってきた。今、新たに看板を掲げ直したゴールド・レベル・プレイヤーたちが、互いに狙いを定める。

ゲーム展開

 コックスが選択権を得て、後攻を選んだ。ラーションは6枚へとマリガンし、コックスは同調しようかと一瞬だけ考えをめぐらせた。ラーションが占術し、戦いが始まった。

 序盤のターンは、クリーチャーと火力呪文の速すぎる応酬で、ほとんどついていけないものだった。そしてラーションの《僧院の速槍/Monastery Swiftspear(KTK)》のみが生き残った。しかしこの小物も排除されると、彼らは厳しい慣習に従って階段を登り始めた。コックスがターン終了時の《かき立てる炎/Stoke the Flames(M15)》と《極上の炎技/Exquisite Firecraft(ORI)》でラーションのライフを9にするが、ラーションも自分の火力でコックスを6まで落とした。

 コックスは《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep(ORI)》を引き当てて召喚すると、おまけの《僧院の速槍/Monastery Swiftspear(KTK)》まで得て、素早くダメージを与えに行った。だが、ラーションも《灼熱の血/Searing Blood(BNG)》で対象を待ち構えていたのだった。コックスはライフわずか1点に追い詰められる。しかし、ラーションも燃料切れだった。彼は最後となる手札、《火飲みのサテュロス/Firedrinker Satyr(THS)》をプレイした。コックスは手札に2枚のカードを抱えたまま、何もせずにターンを返し、あえてラーションに攻撃させることにした。ラーションのドローは直接火力で、攻撃か否かのジレンマは打ち払われたのだった。

 コックスはまたも後攻を選んだ。双方のプレイヤーが初手の7枚をキープする。

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コックスにとっては、先手を取ることよりも1枚のカードが魅力的だ。

 ラーションは普通に召喚した《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker(DTK)》から入った。コックスは《僧院の速槍/Monastery Swiftspear(KTK)》を出し1点で攻撃。ラーションは《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker(DTK)》に全力をつぎ込み3点で攻撃、タップアウトとなった。コックスは迎えたターンに《灼熱の血/Searing Blood(BNG)》でこれを除去すると、攻撃してラーションのライフを14とする。ラーションは《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep(ORI)》をプレイするが、唱えられるカードではなかった。土地をプレイし、ターンを返す。

 コックスは1点で攻撃、当然ラーションはブロックしない。コックスは《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel(JOU)》を加えて先を見据えるが土地が2枚しかない。ラーションは2点のダメージを受けながら、これを《極上の炎技/Exquisite Firecraft(ORI)》で除去して3点で攻撃。だがコックスは《灼熱の血/Searing Blood(BNG)》でその意気をくじくと、反撃してラーションをライフ6とする。

 ラーションはカードを引き、そして笑いながら土地でいっぱいの手札を公開した。

 最終ゲームに向けてシャッフルしながら、彼らは赤アグロデッキのパワーについて話し合っていた。コックスはこのフォーマットで《灼熱の血/Searing Blood(BNG)》がどれだけ機能するかにかかっている、と言った。「ええ、そうですね」ラーションも同意した。「みんなが《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》、《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer(ORI)》をプレイするか」

「俺はジェスカイと当たって、2ターン目にジェイスを出されたんだ。それで、オーケイ、君の負けだってね」

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ラーションはゴールド・レベルを確定させたが、今はトップ8を視界に捉えている。

 ラーションは先攻にこだわることに決めたが、6枚へと減らさなければならなかった。その初動は《僧院の速槍/Monastery Swiftspear(KTK)》。コックスは《鐘突きのズルゴ/Zurgo Bellstriker(DTK)》で応える。ラーションは《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel(JOU)》を続けるが、《灼熱の血/Searing Blood(BNG)》で処理された。代わりに《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep(ORI)》を出すが、ボーナスは得られなかった。

 コックスはエンジン全開を続ける。《僧院の速槍/Monastery Swiftspear(KTK)》を出すと、《稲妻の一撃/Lightning Strike(THS)》でその道を開く。ラーションは2枚目の《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep(ORI)》を試み、今回は《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker(DTK)》を見つけることができた。わずかな考慮の後、彼は《山/Mountain(AVR)》をプレイして《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker(DTK)》を「疾駆」させ、2点で攻撃すると《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep(ORI)》を守りに残した。コックスはアンタップして、自らの《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep(ORI)》を持ち出す。トップのカードをめくると、それは《灼熱の血/Searing Blood(BNG)》。ラーションは期待通りに不満の声を漏らし、コックスは感謝を表して眉を上げた。彼は《灼熱の血/Searing Blood(BNG)》を唱えるために必要な4枚目の土地を見せ、ラーションは頭を振った。

「ゲームに勝てそうだと思っていたのに!」

 ラーションは土地3枚すべてと《僧院の速槍/Monastery Swiftspear(KTK)》をアンタップで残したままターンを返した。彼にとって不運なことに、コックスは有り余るほどの財産を持っていた。《僧院の速槍/Monastery Swiftspear(KTK)》をもう1枚唱えて、全軍で攻撃。ラーションは1体をブロックして、《僧院の速槍/Monastery Swiftspear(KTK)》へ《稲妻の一撃/Lightning Strike(THS)》を試みる。コックスは1マナを出して《タイタンの力/Titan's Strength(ORI)》、そしてラーションは手を差し出したのだった。

パトリック・コックス 2-1 ヨエル・ラーション

 ラーションはコックスがトップ8をほぼ手中にしたことを祝福し、コックスはラーションの最終ラウンドでの幸運を祈った。彼らは少し、先攻か後攻かの決定について意見を交わしたが、ラーションはコックスの戦略に納得しないままだった。しかし、コックスには自信があった。彼いわく「単にカードの交換をして、先にガス欠になった方が負けると思うだけだよ。」

 コックスに、彼のデッキと環境への相性について聞いてみた。

「ええと、当たったのは赤のミラーマッチが5回とジェスカイが3回、だから変なトーナメントだったね。それでも多く勝てたのだから、後攻戦略は良かったんだと思うよ。例えば、あるゲームで土地1枚、1マナ呪文1枚、クリーチャー1枚の手札をキープした。もし土地を1枚引ければ負けようがないからだ。呪文はたくさんあるんだからね。俺たちはミラーマッチで最高のカード、《前哨地の包囲/Outpost Siege(FRF)》も2枚用意している。そして、後攻戦略は4マナに届かせる助けにもなるというわけさ。」

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