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(翻訳記事) Round 7: ある作戦(ドラフト)Owen Turtenwald(アメリカ) vs. David Williams(アメリカ)

(翻訳記事) Round 7: ある作戦(ドラフト)
Owen Turtenwald(アメリカ) vs. David Williams(アメリカ)

by Blake Rasmussen / Translated by YONEMURA "Pao" Kaoru

 あと2ラウンドを残し、オーエン・ターテンバルトとデビッド・ウィリアムスはともに土曜日進出を確定させている。しかし、5-1ラインにいる彼らは最終戦を前にして激しい順位争いを繰り広げていた。トップ8に残ることを考えると、一息つける6-1と全力で走り続けなければならない5-2の間には大きな差異がある。

 さらに、ターテンアルトはベン・スターク/Ben Starkを相手にして年間最優秀選手争いを繰り広げている。ベンとの差はわずかに3点しかなく、さらにその後ろには4点差で注目株の渡辺雄也ら3人が続いているという状態だ。


ともに6-1を目指しているオーエン・ターテンバルトとデビッド・ウィリアムス

 それを考慮に入れて、この2人の卓越した競技者はフィーチャー・マッチ・アリーナに足を踏み入れた。お互いを見て、そして......

 「どうかしたか?」と問いかけるウィリアムスに、「ぶっ倒してやろうとね」と言うターテンバルト。

 ウィリアムスは、「そいつは良い考えだ」とこともなげに返した。

「おまえの負けだよ。フィーチャー・マッチ・エリアでプレイマットだって?」 ウィリアムスが青いマットを出したのを見て、ターテンバルトはそう問いかける。

 恥ずかしそうにウィリアムスがマットを片付け、ターテンバルトはこれで勝てると確信を強めた。

 その冗談が予言になるのかがはっきりするまで10分。ウィリアムスの黒赤のデッキを、ターテンバルトの白黒デッキが一気に押しつぶすことができるのだろうか。


第1ゲーム

 オーエンがダイスロールに勝ったものの、基本セット2012ドラフトの常道に反して後攻を選択する。両プレイヤーとも最初の手札をキープして、ゲームが始まった。

 ウィリアムスは《苛まれし魂》で先攻し、オーエンは《肉体のねじ切り》で対処していく。《苛まれし魂》を失ったウィリアムスは交代にそれ以上のもの、《ゴブリンの投火師》と、そして次のターンには狂喜した《薄暮狩りのコウモリ》を出した。


オーエンは、デビッドの超速黒赤デッキを相手に
後攻を選んだことを後悔しているかもしれない。

 ターテンバルトは《出征路のグール》を出したが、それではウィリアムスが続けて出してきた《嵐血の狂戦士》さえもブロックすることができない。オーエンが土地を出せずに《組み直しの骸骨》を出したりしている間に、ウィリアムスのデッキはエンジン全開だ。《組み直しの骸骨》と《出征路のグール》が《嵐血の狂戦士》を止めたころには、ウィリアムスの《ソリンの渇き》が炸裂していた。

 オーエンは《貪る大群》に活路を求め、《薄暮狩りのコウモリ》と相打ちにしたが、ウィリアムスの攻めの手は止まらず、血に飢えたクリーチャーやブロックされない1/1クリーチャーの群れが襲いかかった。

 オーエンにとって不幸なことに、相打ちに取ったはずの《薄暮狩りのコウモリ》が即座に《グレイブディガー》で戻されたのを見て、オーエンは投了した。ウィリアムスの超速デッキに先攻を譲ったことを後悔していたに違いない。

ウィリアムス 1 - 0 ターテンバルト


第2ゲーム

 対峙している相手を知って、後攻を取るのはもはや良い考えではないと判断し、オーエンは先攻を選んだ。

 しばらくは、その行動は報われていた。狂喜していない《嵐血の狂戦士》は《魂の消耗》させられ、5/5の《血まみれ角のミノタウルス》は《忘却の輪》で消え去った。その一方で、《苛まれし魂》はターテンバルトのライフを削り続けていた。

 ウィリアムスの、《血まみれ角のミノタウルス》に続く4手目は《ゴブリンの爆発投げ》だったが、オーエンは戦場に2体の《貪る大群》を出していた。

「こいつは大群だ」ウィリアムスはそんなことをつぶやいた。

 ゲームはゆっくりと進んでいたが、両プレイヤーは、クリーチャーを相打ちにしたり、あるいは除去を使ったり、テンポを支配しようと素早くプレイを続けていた。

 《ゴブリンの爆発投げ》が攻撃し、《貪る大群》の1体と相打ちになる。そして《組み直しの骸骨》に対応して打った《ソリンの渇き》がもう1体を葬り去る。狂喜状態の《薄暮狩りのコウモリ》を解決したオーエンは、このマッチで初めてテンポを取ったように見えた。


デビッド・ウィリアムス:《出征路のグール》より速く、《包囲マストドン》をひらりと飛び交わせる。

 しかし、ウィリアムスは甘くなかった。ターテンバルトが《ソリンの渇き》で《苛まれし魂》を除去した直後に、ウィリアムスは《グレイブディガー》で《嵐血の狂戦士》を戻し、ウィリアムスの2枚目の《ソリンの渇き》が《薄暮狩りのコウモリ》に突き刺さる。ターテンバルトの《包囲マストドン》でさえ、《火山のドラゴン》に一歩及ばない。

 そして《火山のドラゴン》はいかにもドラゴンらしく、ドラゴン級の一撃をオーエンに食らわした。そしてウィリアムスはその余勢を駆って、数ターン前に戻した《嵐血の狂戦士》を狂喜状態で呼び出した。

 《災難の瀬戸際》がドラゴンの足を止めるが、ウィリアムスには二の矢があった。膠着した盤上に《戦嵐のうねり》が吹き荒れる。ウィリアムスは《火山のドラゴン》で攻撃し、《災難の瀬戸際》で死んだドラゴンを2枚目の《グレイブディガー》で手札に戻す。ターテンバルトは8点のダメージが次のターンに来ることを理解し、投了した。

ウィリアムス 2 - 0 ターテンバルト

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