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(翻訳記事) 《霊気の薬瓶》を探して

(翻訳記事) 《霊気の薬瓶》を探して

By Rashad Miller / Translated by Keita Mori

原文はこちら


 モダンがDCI認定フォーマットとなるにあたって事前公表された禁止カード一覧について、とあるカードがリストから漏れているのではないかという危惧の声もあった。そう、《霊気の薬瓶/AEther Vial(DST)》がモダンでは使用可能なのだ。

 同じ1マナのアーティファクトであるにも関わらず、《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》や《頭蓋骨絞め/Skullclamp(CMD)》と同じ末路を辿らずにすんでしまったのだ。エクステンデッドやミラディンブロック構築では強力すぎる一枚と認定されて使用禁止の憂き目にあっているにも関わらず、この《霊気の薬瓶/AEther Vial(DST)》というカードが未開のモダン世界では禁止されなかった。そんなわけで、プロツアー・フィラデルフィアはこのアーティファクトをめぐる措置が正しかったかどうかを測る試験場ともなったわけだ。

 カバレージチームとしてもこの興味深いトピックを放置しておくわけにはいかないので、ビル・スターク(Bill Stark)と私は朝一番にデッキリストをとにかく確認し、語られるべき物語がそこにあるかどうかを精読しにかかった。そしてプロツアー・フィラデルフィアという大会には、《霊気の薬瓶/AEther Vial(DST)》というカードは全部あわせて4枚しか使われていないということがわかった。もっとも、これは公式な最終発表ではないが、メタゲーム解析記事を担当した私が全選手のデッキリストをチェックしたかぎり、レガシー界隈でも屈指の強さを誇るこのアーティファクトをモダンフォーマットに持ち込んだ勇者は会場内でたったひとりだ。

八十岡翔太

 プロツアー・チャールストン王者にして、現実世界と電脳世界で最優秀選手に輝いた八十岡翔太だ。彼はメタカードでもある妨害クリーチャーと打ち消し呪文を搭載した四色のコントロールデッキを"Eternal Command"と名付け、初日モダン5回戦を3勝2敗で飾り、二日目にも勝ち残っている。


 現状を整理すると、Wizards of the Coast開発部が下した「《霊気の薬瓶》はセーフ」という判断は妥当であったということになるのだろうか? レガシーにおける開幕ターンの1マナアクションとして最良の一手のひとつであるこのアーティファクトが、モダンでは「健全な一枚」ということなのだろうか? もっとも、二日目以降の八十岡の活躍によってまだまだ議論の余地は出てきそうだが、皆さんの意見をぜひtwitterなどで聞かせてほしい。


*訳注:原文表記に一部誤りがあったため、英語版取材班に確認の上、訳者が追補しております。

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