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(翻訳記事) 特集: 想像外のモダン・カード

(翻訳記事) 特集: 想像外のモダン・カード

By Steve Sadin / Translated by YONEMURA "Pao" Kaoru

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 プロツアー・フィラデルフィアのモダン部分で好成績を残したデッキのほとんどはこれまでのスタンダードやエクステンデッドで結果を残してきたデッキの強化版だが、競技構築環境で使われたことのないようなカードが飛び出してきている環境でもある。

 たとえば、《荒廃の工作員》がモダン最速のコンボデッキで中核をなすなんて想像しただろう? そして、《ドラゴンの嵐》のようなカードが、ほんの半月前には誰も想像していなかったような方法で使われることになるなんて?

 モダン環境のもっとも奇妙な分析を見てみたいなら、この続きを読んでくれ!


もう全然待ちきれないなら

 ここ数週間にわたってモダンに注目していたなら、《精力の護符》が《雲上の座》デッキに必需品になっていることを知っているだろう。

 《精力の護符》で、タップ状態で戦場に出る土地が山積みになっているこれらのデッキは1ターン分以上加速することになる。1ターン早くマナを手に入れられると、《野生のナカティル》や《タルモゴイフ》や《詐欺師の総督》の群れによる集中砲火を浴びる前に《引き裂かれし永劫、エムラクール》を出して勝てるかもしれない。

 《精力の護符》が複数あると、アンタップ能力が解決されてから次のアンタップ能力が解決されるまでの間に、新しく出したばかりの土地からマナを出すことができる。また、《精力の護符》があれば、《原始のタイタン》から即座にマナを得ることもできるのだ。

 《雲上の座》デッキの初動に時間がかかると思うなら、《精力の護符》が役に立つ。


クリーチャー2体登場

 ゲーリー・トンプソン/Gerry Thompsonとマイケル・ジェイコブ/Michael Jacobはこの週末、《聖遺の騎士》から《闘技場》を探していた。そう、《闘技場》だ。

 この土地は、良いカードを引き当てられるようにする《闇の腹心》や、鍵となる呪文を防ぐ《ガドック・ティーグ》、《欠片の双子》を唱えられたときの《詐欺師の総督》を殺すのに使われた。


第2ターン《根の壁》、第3ターン《ネクラタル》、第4ターンゲーム終了

 第2ターンに《根の壁》を出し、第3ターンに《ネクラタル》を出すというようなプレイを見たことがあるだろうか? 遠い昔からのプレイヤーなら、昔はよくあった取り合わせだと思うに違いない。しかし、それに続いて第4ターンにあと1枚の呪文だけでゲーム終了とはどういうことだろう? 1994年から熱心にプレイしていたとしても、手も足も出ないでお手上げに違いない。

 どうやったのか? 実際、それは非常に簡単なことだ。

 プレイヤーは単に4枚目の土地を出し、《根の壁》からのマナを出し、《出産の殻》を唱えた。そして《根の壁》を生け贄に捧げて、《やっかい児》(か《詐欺師の総督》)を出し、《出産の殻》をアンタップした。そして《ネクラタル》を生け贄に捧げて《鏡割りのキキジキ》が。《鏡割りのキキジキ》を使って《やっかい児》のコピーを作り、《鏡割りのキキジキ》をアンタップして、アンタップした《鏡割りのキキジキ》が《やっかい児》を......。


アルフレッド、私はもう毒殺されてしまった

 《ドラゴンの嵐》は長年、コンボデッキの核になるカードだった。《煮えたぎる歌》や《炎の儀式》を続けざまに撃って、9マナ貯めたら《ドラゴンの嵐》。《ボガーダンのヘルカイト》4体出して対戦相手に一気に20点のダメージを与えるというものだ。この週末も、コンボプレイヤーが《ドラゴンの嵐》をデッキに入れて出陣したが、デッキにはドラゴンは一体も入っていなかったのだ!

 どういうことだ?

 ジョン・ストルツマン/John Stolzmann、サム・ブラック/Sam Black、ザイエム・ベッグ/Zaiem Begはみな《ドラゴンの嵐》を《猛火の群れ》のピッチ用として用い、《墨蛾の生息地》や《荒廃の工作員》といった感染クリーチャーで2ターンキル、3ターンキルを決めるのだと。なぜ普通に使いうる《大いなるガルガドン》ではなく、コンボでしか使えない《ドラゴンの嵐》を入れたのか?

 ザイエム曰く、その方がイカしてるから、じゃないという。《ドラゴンの嵐》なら《深遠の覗き見》から持ってくることができるが、《大いなるガルガドン》ではそうはいかないと言うのだ。

 モダンはまだ生まれたての環境なので、今後数ヶ月、数年の間にどんなカードが飛び出してくるかは誰にも分からないのだ。

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