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【戦略記事】 ドラフト全勝への3つの道

【戦略記事】 ドラフト全勝への3つの道

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Tobi Henke / Tr. Tetsuya Yabuki

2016年4月23日

原文はこちら

 決勝ラウンドを含め大多数の戦いが構築で行われるプロツアーでは、構築の60枚デッキに比重が置かれていることは間違いない。だがそれでも、ブースタードラフトを捨て置くことはできない。決勝ラウンドを目指すなら、全16回戦中の6回戦を占めるドラフト・ラウンドを渡り切る力が必要なのだ。

 今大会では、47人のプレイヤーが初日のドラフト・ラウンドを3戦全勝で切り抜けた。この新しいリミテッド環境へより深く飛び込んでいく前に、『イニストラードを覆う影』リミテッドの可能性を特に強く示した面白いデッキを3つご紹介する。

 まずは、プレイヤー・オブ・ザ・イヤー獲得の経験を持ち現在世界ランキング23位のブラッド・ネルソン/Brad Nelsonが集めた、ゾンビ軍団をご覧いただこう。彼はこのデッキを操り、3試合すべてに勝利した。

Brad Nelson
プロツアー『イニストラードを覆う影』 1日目ドラフト 3勝0敗 / 『イニストラードを覆う影』ブースタードラフト
9 《沼》
8 《島》

-土地(17)-

1 《精神病棟の訪問者》
1 《無情な死者》
1 《海墓のスカーブ》
2 《縫合の刻み獣》
1 《秘蔵の縫合体》
1 《無謀な識者》
2 《縫い翼のスカーブ》
1 《呪われた魔女》
1 《沈黙の観察者》
2 《セルホフのランプ灯し》

-クリーチャー(13)-
1 《悪意の調合》
1 《奇怪な突然変異》
1 《ジェイスの精査》
1 《ただの風》
1 《集中破り》
3 《金縛り》
1 《行方不明》
1 《タミヨウの日誌》

-呪文(10)-

「いや、このデッキを狙ってドラフトしたわけじゃないよ」と、ネルソンは言う。「人におすすめはしないかな。そう何度も作りたいデッキじゃないね」

 だがこのドラフトでは、まさにゾンビと言うべきか、まるで墓地から何度も戻ってくるようにゾンビが彼の元へと押し寄せてきた。《縫い翼のスカーブ》と《秘蔵の縫合体》のシナジーは非常に強力だった、とネルソンは語る。

 彼はまた、《金縛り》を3枚取れたことを含め、デッキの出来とその結果については満足している。それでも、全勝できたのは本当に強力なデッキと当たらなかったことが大きいと言う。「もしこれが決勝(ドラフトの卓)だったら、卓内最弱のデッキだろうね」

 一方、昨年のワールド・マジック・カップでオーストリア代表を率い、トップ4入賞を果たしたヴァレンティン・マックル/Valentin Macklは、ネルソンとはまったく異なるデッキをドラフトした。マナ・カーブの始点となるのは3枚の1マナ域。彼がとったのは、今大会驚くほどの数の全勝者を輩出した「赤白アグロ」戦略だ。

Valentin Mackl
プロツアー『イニストラードを覆う影』 1日目ドラフト 3勝0敗 / 『イニストラードを覆う影』ブースタードラフト
9 《平地》
7 《山》

-土地(16)-

2 《スレイベンの検査官》
1 《村の伝書士》
2 《サリアの副官》
1 《貪欲な求血者》
1 《物騒な群衆》
2 《吠え群れの狼》
2 《霊体の羊飼い》
1 《収穫の手》
1 《偏執的な教区刃》
2 《鼓舞する隊長》
2 《ヴォルダーレンの決闘者》
1 《アヴァシン教の宣教師》
1 《ガツタフの放火魔》

-クリーチャー(19)-
1 《稲妻の斧》
1 《無差別な怒り》
1 《天上からの導き》
1 《殺人者の斧》
1 《先駆ける者、ナヒリ》

-呪文(5)-

「見た目は強そうに見えますよね?」とマックルは笑う。「実は、全然そんなことなかったんです」

 彼は人間の数が11枚しかなかったことを指摘し、せっかく2枚手に入った《サリアの副官》が1/1から育たなかったと言う。「1枚目は《腐臭ネズミ》と相討ちにしました。そして2枚目を引き込むと、それからどんどん後続の人間を引き込めたんです」と、彼は鼻を鳴らした。「それから、《先駆ける者、ナヒリ》の姿は1度も目にしませんでした」

 では、その勝因とはなんだったのか?

「シナジーには恵まれなかったけれど、愚直に殴るクリーチャーと装備品が取れた」と彼は語る。「装備品と《アヴァシン教の宣教師》の組み合わせは評判通りですね。文句のつけようがない」

 とはいえチャンスがあるなら、《潮からの蘇生》を用いた戦略が好みだとマックルは言う。「練習中何度もその戦略をとって、そのたびに勝てた。すごく楽しいですよ!」

 そんな戦略は初めて聞いた、という方にご説明しよう。この戦略の中心は大量の呪文と《潮からの蘇生》を用いたものであり、《潮からの蘇生》は2枚取れれば理想だ。1枚しかピックできなくても、《パズルの欠片》があれば墓地を肥やしつつ探しにいけるだろう。ほとんどは青赤で組まれるが、青黒でも可能な戦略だ。

 この戦略のお手本として、世界王者セス・マンフィールド/Seth Manfieldの全勝デッキをご紹介しよう!

Seth Manfield
プロツアー『イニストラードを覆う影』 1日目ドラフト 3勝0敗 / 『イニストラードを覆う影』ブースタードラフト
9 《島》
7 《山》

-土地(16)-

1 《隠れるホムンクルス》
1 《貪欲な求血者》
1 《ガイアー岬の山賊》
1 《薄暮のニブリス》
1 《縫合の刻み獣》
2 《火の猟犬》
1 《沈黙の観察者》
1 《ガツタフの放火魔》

-クリーチャー(9)-
1 《両手撃ち》
1 《稲妻の斧》
3 《ただの風》
2 《収まらぬ思い》
3 《パズルの欠片》
1 《目録》
1 《癇しゃく》
2 《行方不明》
1 《潮からの蘇生》

-呪文(15)-

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