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決勝・モダンTzu Ching Kuo(台湾) vs. Jorge Iramain(プエルトリコ)

決勝・モダンTzu Ching Kuo(台湾) vs. Jorge Iramain(プエルトリコ)

Tim Willoughby / Tr. Yusuke Yoshikawa

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 この決勝にあたり、台湾のクオ・ツーチン/Tzu Ching Kuoは間違いなく注目のプレイヤーだ。数々のプロツアーやグランプリでの経歴で、プロツアー殿堂の候補にかかるほどのプロポイントを持ち、このワールド・マジック・カップを支配してきたチームを率いている。その対戦相手、プエルトリコのホルヘ・イラマイン/Jorge Iramainは有名なプレイヤーではないかもしれないが、超攻撃的な親和デッキを手に、白青コントロールを操るクオに対する。この決勝は記憶に残るものになるだろう。

ゲーム1

 クオ・ツーチンが《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》で入ったので、イラマインに第1ターンに爆発的なスタートを切る好機が与えられた。プエルトリコ側から第1ターンにプレイされたのは《信号の邪魔者/Signal Pest(MBS)》だけで、これは親和の恐るべきスタートではなかった。第2ターンの《電結の荒廃者/Arcbound Ravager(DST)》は《差し戻し/Remand(RAV)》され、2回目は台湾チャンピオンが《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》で止める準備ができていた。

 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》は《感電破/Galvanic Blast(SOM)》で撃ち落されたが、手札の《爆片破/Shrapnel Blast(MRD)》《大霊堂のスカージ/Vault Skirge(NPH)》《頭蓋囲い/Cranial Plating(5DN)》《刻まれた勇者/Etched Champion(SOM)》《電結の荒廃者/Arcbound Ravager(DST)》を明らかにした。少しの考慮の後、《刻まれた勇者/Etched Champion(SOM)》がイラマインのライブラリーの一番下に送られた。

 今や台湾チームは、来るべきものに対してほぼ完璧な知識を持っていた。つまり、強烈な脅威を通すのはこの相手では非常に困難だということだ。《流刑への道/Path to Exile(CON)》が《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》を除去するが、すでに基本土地は戦場にあり、イラマインは土地を持ってくることができず、攻撃は遅らされていった。《大霊堂のスカージ/Vault Skirge(NPH)》の1枚は通すことができたが、2枚目は《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》によってフラッシュバックされた強力なカウンター、《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》で阻まれた。

 3枚目の《大霊堂のスカージ/Vault Skirge(NPH)》が現れたが、またも交換が行なわれただけだった。台湾チャンピオンはこれを処理する2枚目の《流刑への道/Path to Exile(CON)》を持っており、《頭蓋囲い/Cranial Plating(5DN)》にも《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》を合わせた。イラマインは何かをチャレンジしなければいけない。続くターン、彼はもう1枚の《頭蓋囲い/Cranial Plating(5DN)》をキャストした。クオはきびきびと《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》を唱え、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》を明滅させることで再び《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》をフラッシュバックした。

 《四肢切断/Dismember(NPH)》が《大霊堂のスカージ/Vault Skirge(NPH)》を除去し、《電結の荒廃者/Arcbound Ravager(DST)》にはまたも《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》があった。プエルトリコ側には《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》を除去する《爆片破/Shrapnel Blast(MRD)》はあったものの、依然第1ゲームは苦境であった。《電結の荒廃者/Arcbound Ravager(DST)》への《差し戻し/Remand(RAV)》は、台湾側の第1ゲームの勝利を確定させるに足りるものだった。


クオ・ツーチンはマッチの開幕ゲームをコントロールし、第1ゲームの勝利を引き寄せた。

クオ 1-0 イラマイン

 サイドボードを経ると、クオ・ツーチンにとって親和側に注意すべきカードが多くある。《血染めの月/Blood Moon(9ED)》はコントロールには頭痛の種だし、《倦怠の宝珠/Torpor Orb(NPH)》も同様である。《血染めの月/Blood Moon(9ED)》による弱点を考慮して、クオはそれを唱えられたときに実質的に対処できない手札をマリガンすることを即断した。イラマインはキープし、対戦相手より1枚多い状態で始められることに満足した。

ゲーム2

 イラマインの最初のターンは《空僻地/Glimmervoid(MRD)》、《信号の邪魔者/Signal Pest(MBS)》、《羽ばたき飛行機械/Ornithopter(M10)》であった。軍勢がここで打ち止めになってしまったが、まだ武装の道はある。イラマインの《頭蓋囲い/Cranial Plating(5DN)》を早期に通そうとする努力は、《無効/Annul(MRD)》によって実らなかった。

 2枚目の《信号の邪魔者/Signal Pest(MBS)》が登場したが、これは《四肢切断/Dismember(NPH)》される。今度はクオ・ツーチンが反撃に回る番だ。彼は《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》をキャストして攻勢を取りに行くが、これがイラマインに《頭蓋囲い/Cranial Plating(5DN)》を解決、そして装備させる決定的なチャンスを与えてしまった。

 《信号の邪魔者/Signal Pest(MBS)》が《流刑への道/Path to Exile(CON)》できたので、《頭蓋囲い/Cranial Plating(5DN)》が深刻なライフの損害をクオ・ツーチンに与えることはなかったが、戦闘後、今度は《血染めの月/Blood Moon(9ED)》がさらなる問題として降ってきた。

 イラマインはクオが続くターンに《島/Island(M13)》をすぐに置いてきたの見て少し笑った。これなら《血染めの月/Blood Moon(9ED)》でも問題なくマナは保証される。だが《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》には何の心配もいらないし、《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》が何かしようにも《感電破/Galvanic Blast(SOM)》が用意できていることにイラマインは満足していた。

 クオの手札は溜まっていくが、《血染めの月/Blood Moon(9ED)》の前には頼りないものだった。《不忠の糸/Threads of Disloyalty(BOK)》と2枚の《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》は、《平地/Plains(M13)》1枚と《島/Island(M13)》1枚だけではどれも役に立たない。攻撃と《感電破/Galvanic Blast(SOM)》が、マッチを1-1の互角に引き戻した。


《血染めの月/Blood Moon(9ED)》にバックアップされた素早いスタートで、ホルヘ・イラマインは第2ゲームを取ってイーブンに持ち込んだ。

クオ 1-1 イラマイン

 この時点で、このマッチはスタンダードの第2ゲームを観戦するために中断された。クオは手札に《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》が待ち構える最終ゲームをプレイしたがっていたようだったが、チームメイトのヤン・ユウミン/Yu Min Yangが自身のマッチと、台湾チームの勝利を確定させたことに満足していた。

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