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Round 2: 中村 修平(東京) vs. Jeremy Neeman(オーストラリア)

Round 2: 中村 修平(東京) vs. Jeremy Neeman(オーストラリア)

by Shiro Wakayama


 日本人二人目となる、殿堂入りを果たした、中村 修平。

中村 修平

 Anton Jonsson、Steve O'Mahoney-Schwartzとともに殿堂入りしたわけだが、殿堂プレイヤーに渡される指輪をはめて撮影しようとしたところ、何を思ったか左手の薬指にはめて会場中から笑いの渦が。
 プレイ中、凄まじい集中力で凛々しい表情をする中村だが、プライベートは比較的お茶目な一面も併せ持っていたりする。

 そんな愛すべき性格を持っているからこそ、殿堂入りの式典で名前を呼ばれたとき、誰よりも長く、拍手と歓声が続いていた。
 世界中のプレイヤーから称賛を受けるプレイヤーへと成長した中村は、世界選手権2011のオープニングフィーチャーマッチの席へと当然のように呼ばれる。

 対するJeremy Neemanはオーストラリアのプレイヤーで、先日行われた グランプリ・ブリスベンでも優勝している、オセアニアを代表するプレイヤーだ。(リンク先は英語カバレージ)
 余談ではあるが、彼は若かりし頃の渡辺 雄也に似ている。
 
 中村が使うのは、ご存じChannelFireball謹製の、白単《鍛えられた鋼/Tempered Steel》に青をタッチしたデッキ。
 今回はグランプリ・サンディエゴから続いて、ChannelFireball勢と調整をしていたようで、彼らとデッキをシェアしているとのこと。

 Neemanは日本でもおなじみとも言うべき、ソーラーフレア。

 比較的オーソドックスな形のようだが、勝ち星を6点まで増やすのは、果たしてどちらか?


Game 1

Round 2

 先攻は中村。
 1ターン目から《メムナイト/Memnite》、《信号の邪魔者/Signal Pest》と、ちょうど半年ほど前の、プロツアー・名古屋で見た光景を再現する。

 さらに、2ターン目には《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol》を加え、3ターン目には《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》と、《鍛えられた鋼/Tempered Steel》デッキらしいロケットスタートを切る。
 Neemanは《破滅の刃/Doom Blade》、《忘却の輪/Oblivion Ring》と細かく対処していくが、《鍛えられた鋼/Tempered Steel》のおかげでクロックは跳ね上がる。
 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》で指定を《破滅の刃/Doom Blade》とし、ダメージを最小限に抑えるべく、丁寧にダメージを計算しながら動くNeemanだが、度重なる攻撃で、ライフは瞬く間に7となる。

 Neemanは《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》の2体目(フラッシュバックの指定は、墓地にカードがないため無し)をプレイして、3/3となった《メムナイト/Memnite》を2体でブロックしようとするのだが、これは金属術していない《急送/Dispatch》で寝かされてしまい、作戦失敗。
 中村は《メムナイト/Memnite》と《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt》から生み出されたトークンのアタックによって、ライフを3まで落とし込む。

 しかし、必死の防戦から何とかたどり着いた6マナ。プレイされるのは、《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》。
 これを対処できない中村がまごついていると、Neemanはさらに《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》をプレイ。

 最序盤の猛攻をしのぎ切ったNeemanが、ゲームを先取した。

中村 0-1 Neeman


Game 2

Jeremy Neeman

 お互いにダブルマリガン。思わず失笑が漏れる。

 中村が《信号の邪魔者/Signal Pest》、《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol》と展開し、さらに《信号の邪魔者/Signal Pest》をプレイした返しで、Neemanは《審判の日/Day of Judgment》をプレイ。クロックは残るものの、場を一掃して一安心。

 さらにNeemanは《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》《機を見た援軍/Timely Reinforcements(M12)》と、ビートダウンデッキの悪夢を創り上げるカードを淡々とプレイしていく。

 愚直に戦っていくことしかできない中村は《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions》をプレイして、長期戦でも脅威を展開できる準備をするが、Neemanは自らのトークンともども、2枚目の《審判の日/Day of Judgment》で中村の希望を根こそぎ破壊する。

 既に《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》が場に降り立ってしまっているため、ライフを削って数少ないチャンスに賭けることすら厳しくなってしまっている中村。

 Neemanは、中村の最後のクロックであろう《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol》すら《破滅の刃/Doom Blade》で除去。 
 後はゲームを長く長く引き伸ばすだけと言わんばかりに、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》のカウンターを増やして、ドローゴーを続けるばかり。

 《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》のカウンターが10を超え、十分な手札と土地を確保したNeemanは、満を持して《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》をプレイ。

 Neemanのライフがまだ15も残っていることを確認して、逆転がほぼ不可能と判断した中村は、投了を宣言した。

中村 0-2 Neeman


 2004年の日本選手権。藤田 剛史、津村 健志と共に日本代表となった中村。本人曰く「ローリーさんとお付き二人って感じでしたね。」と言ってしまうような、雲の上の存在だった。
 今、その藤田と同じ、殿堂入りを果たした。

 2009年の日本選手権では、本人曰く「相性97対3で不利っすわー。負けですわー。」と言うように絶望的だった相性差のある準々決勝で勝利し、勢いそのままに日本王者となった。

 今年は日本代表ではないものの、世界を代表するプレイヤーとなった中村。早々に土をつけられてしまったが、ここから日曜日のアリーナへの道を、改めて探る。

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