マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

Round 4: Paulo Vitor da Rosa(ブラジル) vs Raphael Levy(フランス)

Round 4: Paulo Vitor da Rosa(ブラジル) vs Raphael Levy(フランス)

by Shiro Wakayama


 ラウンド4でフィーチャーエリアに呼ばれたのは、「PV」ことPaulo Viter damo da Rosaと、Raphael Levy。

 POYレースの上位を独占するChannel Fireball勢の中で、今年の成績は少し不振気味なものの、実力は折り紙つきのPV。

 そして、古豪という言葉がチープに聞こえてしまう程の黎明期からマジックのトップシーンにあり続け、マジックコミュニティをけん引してきた男、Levy。
 マジックの社会的地位向上の為に、「スーツを着てマジックをしよう!」とプレイヤーに呼びかけたりと、プレイ以外の部分でもマジックへ好影響を与え続けるグッドガイだ。
 その功績は、最早当然というくらい自然に、2006年に殿堂入りという形で評価されている。

 中村 修平と同じ白単《鍛えられた鋼/Tempered Steel》のPVに対するは、オーソドックスな青白コントロールを使うLevy。二人の対決を見てみよう。


Game 1

Paulo Viter damo da Rosa

 先手はダイスで12を出したPV。即キープを宣言するPVに対して、顔をしかめて、時間をかけて悩むLevy。

 《信号の邪魔者/Signal Pest》、《メムナイト/Memnite》2体とロケットスタートを切るPV。2ターン目にして4点のクロックを作る。

 そして、追加されるのは《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》と《きらめく鷹/Glint Hawk》。次のターン、何もないと9点のダメージが入る。

 Levyは《熟慮/Think Twice》するが、それだけで、ゲームは終わってしまった。

 Game 1は、わずか2分。

PV 1-0 Levy


Game 2

 先手はLevy。

 土地を置いて終了するLevyに対して、PVはまたしても《メムナイト/Memnite》2体+《きらめく鷹/Glint Hawk》というロケットスタート。

 2ターン目にアタックした上で、《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》をプレイ。だが、これは《神への捧げ物/Divine Offering》であえなく退場。
 さらに次なるターンのアタックに対しては、《深夜の出没/Midnight Haunting》を合わせられて、《メムナイト/Memnite》2体が討死にしてしまう。

 出鼻を挫かれ気味のPVだが、《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》のおかわりと《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》をプレイして、攻めの手を緩めない。
 対するLevyは、さらに《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を使って《神への捧げ物/Divine Offering》をフラッシュバック。ライフを守りながら《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》を破壊して、主導権を渡さない。

 さらにPVの《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol》を《マナ漏出/Mana Leak》し、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》がレッドゾーンへと送り込まれ、さらに《熟慮/Think Twice》をする余裕がLevyには生まれだす。

 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》のアタックと、《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》のファイレクシア・マナの支払いにより、PVのライフが12、Levyのライフが10と、ライフももはや同水準に。

 Levyは、ここで《審判の日/Day of Judgment》をプレイ。自らの《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》もろとも盤面をすっきりさせて、PVの後続である《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions》はきっちりと《マナ漏出/Mana Leak》。

 Levyが6枚目の土地にたどり着いたところで、もはや定番の《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》。ここで完全に攻守が入れ替わる・・・かと思いきや、《急送/Dispatch》がこれを退ける。ギリギリのところでPVが勝ちへの細い糸を離さない。

 《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》からトークンを生み出しつつ、《信号の邪魔者/Signal Pest》をプレイ。さらに、後続として《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》をプレイして、残り8のLevyのライフを、PVが狙う。

 しかし、Levyもここまで《熟慮/Think Twice》と《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》で手札を肥やしている。2枚目の《審判の日/Day of Judgment》がプレイされ、PVの盤面は《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》のみに。
 
 Levyのターン終了時に《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》を起動して、カードを引きつつクロックを再展開。そして、このドローで引いたのは、値千金の《鍛えられた鋼/Tempered Steel》。これをプレイしてトークンでアタック。Levyのライフを5まで減らす。

 返しのLevyのターン。ここで彼がプレイしたのは、「最早《鍛えられた鋼/Tempered Steel》デッキの時間ではない」と言わんばかりの、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》と《機を見た援軍/Timely Reinforcements(M12)》。

 防御網として活躍し、機が熟せば強力なクロックになる2枚で、盤面はLevyに大きく傾く。

Levy

 あとは、ほぼ詰め将棋。緻密に、最低限のブロッカーを残しながら、トークンをレッドゾーンに送り込むLevy。PVのライフが9となったところで、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》も戦闘に参加。

 チャンプブロックして、一縷の望みにかけるPVだが、最速のビートダウンデッキがコントロールデッキに対してチャンプブロックしているようでは、勝算が生まれるわけもなく。

PV 1-1 Levy


Game 3

 先攻を選ぶも、マリガンしてしまうPV。
 5枚になってしまうことを嫌って6枚のハンドをキープするが、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》セットから《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》と動いた後は、土地すら置けない絶望的な状態。

 ゆったりと土地を置き、《深夜の出没/Midnight Haunting》をプレイするLevyと、もう4ターンも何もできないPV。

 やっと土地を引いて《オパールのモックス/Mox Opal》プレイ、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》を起動して金属術を達成、《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》を起動・・・しようとしたところで、Levyは《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》を《神への捧げ物/Divine Offering》で破壊。さらに、《オパールのモックス/Mox Opal》すらも割られてしまう。

 数ターン、スピリット・トークンに殴られながらもゲームを続けるPVだったが、3回ほどディスカードをしてしまうことになったところで、投了となった。

PV 1-2 Levy

前の記事: Round 3: 石田 龍一郎(愛知) vs. 彌永 淳也(東京) | 次の記事: Round 5: Craig Wescoe(アメリカ) vs. 浅原 晃(東京)
世界選手権11 一覧に戻る