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Round 6: 彌永 淳也(東京) vs. Marcelino Freeman(メキシコ)

Round 6: 彌永 淳也(東京) vs. Marcelino Freeman(メキシコ)

By Keita Mori


 日本勢で唯一の5連勝を記録している彌永 淳也の初日最終戦の模様をお届けしよう。彌永はMagic Online Championship(以下MOCS)参加選手でもあり、世界選手権予選ラウンドを戦った上で夕刻からMOCS予選ラウンドへと臨むことになるという強行日程の第一日目を迎えている。

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 これは全選手紹介プロフィールの取材インタビューへの回答にも記されていることなのだが、彌永(と石村)はこの赤緑《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》ランプを組み上げるにあたって「MTGは安定性を競うゲーム」というコンセプトワードをもとにデザインを仕上げたのだそうだ。

 具体的には「2→4→6というマナ域のジャンプアップを安定させた」という独特の調整を行っており、それは、ここまで五連勝という戦績を見ても正解だったと言えそうだ。

 はたして、彌永 淳也は栄光の世界選手権六連勝を成し遂げられるだろうか?

Marcelino Freeman:赤単色
彌永 淳也:赤緑《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》ランプ


Game 1

彌永 淳也

彌永 淳也

 開幕ターンにFreemanは《無謀な浮浪者/Reckless Waif(ISD)》を召喚するという立ち上がりで、これを彌永が《ショック/Shock(M12)》で瞬殺。Freemanは2ターン目に2体目の《無謀な浮浪者/Reckless Waif(ISD)》を展開し、対する彌永は《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》でマナ加速を果たした。

 《無謀な浮浪者/Reckless Waif(ISD)》は変身をはたして3/2の《無慈悲な捕食者/Merciless Predator(ISD)》となるが、3ターン目にして4マナ域到達をはたした彌永の《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》が鉄壁の守りを見せたため、ダメージレースで大きく先行することはかなわなかった。

 「2→4→6」マナ域ジャンプアップの安定性のために追加投入された《太陽の宝球/Sphere of the Suns(MBS)》で彌永はマナを伸ばし、対するFreemanは本体への《火葬/Incinerate(M12)》と速攻&飛行の《チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix(M12)》でダメージを稼ぎ出す展開。

 ナチュラルドローで《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》を引き当て、これによって総計7マナ域に到達した彌永は《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》召喚から2枚の《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》を着地させ、敵陣の《チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix(M12)》を《感電破/Galvanic Blast(SOM)》で焼殺した。

 状況を掌握した彌永は《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》と《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》でアタックを宣言。デッキから3枚目と4枚目の《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》をサーチしてきた彌永が《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》を起動するそぶりを見せたところで、Freemanは投了を宣言した。

彌永 淳也 1-0 Marcelino Freeman


Game 2

Marcelino Freeman

Marcelino Freeman

 先手Freemanが第1ターンに展開した《無謀な浮浪者/Reckless Waif(ISD)》を彌永が《感電破/Galvanic Blast(SOM)》で迎撃するというやりとりからゲームがはじまり、Freemanは続くターンに大きなダメージの期待できる《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage(NPH)》を設置した。祭殿は、やはりこのゲームの中で大きな存在感を見せつけ続けることとなる。

 対する彌永は2ターン目に《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》でマナ加速を果たし、Freemanは《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》とこのゲーム2枚目となる《無謀な浮浪者/Reckless Waif(ISD)》を召喚した。彌永は敵陣を《金屑の嵐/Slagstorm(MBS)》で壊滅させるものの、3ターン目には4枚目の土地が置けないというゲーム展開となった。

 ここでメキシコのFreemanは《火葬/Incinerate(M12)》を彌永本体へと撃ち込み、3点のダメージを与えつつ《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage(NPH)》のカウンターを1つ加えた。メインフェイズを迎えてFreemanはふたつめの《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage(NPH)》をプレイ。現在ここまでの応酬で、祭殿にのせられたカウンターの数は6個と0個。

 彌永 淳也は1ターン遅れではありながらも4枚目の土地カードにめぐりあい、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》を召喚してマナ域を5までジャンプアップさせ、ターンを返した。

 本体火力呪文一発のみに被害がとどまっているため、ここまでの攻防による彌永のライフは17点という安全水準にある。しかし、これからは毎ターン2個のカウンターが、つまり実質2点相当のダメージソースがメキシコ軍に調達され続けることとなり、静かにFreemanがドローゴーでターンを終えるだけでも緊張感が張り詰める試合展開だ。

 敵陣の祭殿の上のカウンターは7個と1個という状況下で、彌永は《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》でアタックを宣言し、戦闘終了後に《解放の樹/Tree of Redemption(ISD)》を送り込んだ。これは、うまく機能すれば大きなライフアドバンテージをもたらしてくれるであろう一枚だ。

 Freemanは静かにアンタップをむかえ、《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage(NPH)》のカウンターを8個と2個に増やし、《オキシド峠の英雄/Hero of Oxid Ridge(MBS)》を召喚し、速攻をいかしてアタック宣言。英雄の能力により《解放の樹/Tree of Redemption(ISD)》はブロックに参加できないため、彌永のライフは13点となった。

 返すターンに彌永は6マナ域に到達し、《業火のタイタン/Inferno Titan(M12)》を召喚し、《オキシド峠の英雄/Hero of Oxid Ridge(MBS)》に2点(除去)、本体に1点。《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》が二回目のアタックを行って、Freemanのライフを15点まで削り落とした。

 アンタップしたFreemanの《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage(NPH)》のカウンターは10個と4個。マナは《山/Mountain(M12)》4枚。ここでFreemanは熟考の末に《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer(M12)》を召喚し、赤い呪文を唱えたことによる効果で《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage(NPH)》のカウンターは11個と5個になった。3マナをたててターンエンド。

 ターンを渡された彌永 淳也は《業火のタイタン/Inferno Titan(M12)》と《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》でアタック宣言。Freemanは《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage(NPH)》を起動せず、彌永のなすがままに任せることを選択し、それによってゲームが決定づけられた。

 まずはタイタンの3点のダメージが《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer(M12)》に1点(除去)、本体に2点と振り分けられ、パンプアップを2回敢行。一気にFreemanの残りライフはたった3点となってしまったのである。・・・残り3点!?

 彌永 淳也は冷静に《業火のタイタン/Inferno Titan(M12)》の二体目を召喚し、対戦相手のライフをゼロにした。

 「接戦だったよね。」と彌永は英語で語りかけ、Freemanは肩をすくめながら「そうだね」と応じた。

彌永 淳也 2-0 Marcelino Freeman

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