マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

国別対抗戦 決勝戦(スタンダード): 石田 龍一郎(愛知) vs. Kristoffer Jonassen(ノルウェー)

国別対抗戦 決勝戦(スタンダード): 石田 龍一郎(愛知) vs. Kristoffer Jonassen(ノルウェー)

By Tomohiro Kaji


石田 龍一郎

 日本選手権を優勝し、日本を代表するプレイヤーとして今大会に臨んだ龍ちゃん、こと石田 龍一郎。

 日本選手権優勝時のトロフィーカットがあまりにも決まっていたので、mtg-jpのトップページの写真通りのキャラクター(ライオン的な?)だと思っていたのだが、案外そうでもなくて、渡航中に空港で偶然会ったので話してみれば、いたって普通の男の子(笑)という感じだった。

 そんな彼も、プロツアー・レベルのトーナメントに初参加ながらサンデーへと進出し、今まさに決勝を戦おうとしているところだ。

 会場には特大のモニターに、解説者、そしてカメラのフラッシュと僕らのようなライターとジャッジに囲まれてプレイしようとしている。

 当たり前だが、緊張しないわけがない。

 水を飲む手も若干震えているが、苦手な英語でノルウェーからやってきた対戦相手と必死にコミュニケーションを取ろうと努めている。

 このトーナメントで彼も成長したことの現れだろう。

 さて、この最後の試合を気持ちよく勝利することができるだろうか?


Game 1

石田 vs Jonassen

 お互いにマリガンながらも、Jonassenの《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim(ISD)》、石田の《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》と、マナ加速からゲームが展開される。

 白緑同士の対戦に思えるが、Jonassenがトークンデッキであるのにに対して、石田は《審判の日/Day of Judgment(M12)》を含めたコントロールによせた《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》ランプ。

 石田の《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》と《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》で盤面ができあがってきたところで、Jonassenの仕掛けた《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》に一瞬ひやっとさせられる。

 だが、《内にいる獣/Beast Within(NPH)》でこれを破壊し3/3バニラへと劣化させることで難を逃れ、いきなりのゲームオーバーは免れた。

 初手の少なさからカードのやり取りは少ないかと思いきや、Jonassenがキャストしたのは追加の3/3ゴーレム・トークンを生み出す《刃の接合者/Blade Splicer(NPH)》。
 このままではクリーチャーに圧倒されてしまう石田は、《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》へ相手の攻撃の矛先を向けさせ、時間を稼ぐ。

 そうはさせまいとJonassenは《はらわた撃ち/Gut Shot(NPH)》で《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》を破壊し、ダメージのために戦線をこじ開けてプレインズウォーカーを破壊すると、さらなる後続として《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel(SOM)》を呼び出した。
 追加の1/1兵士・トークンで盤面は一方的に。

 しかし石田は黙って《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》をキャストから、《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》と《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》を探しだす。

 Jonassenの即《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》で巨大ブロッカーを排除されてしまうと、総攻撃で石田のライフは残り5。

 だが、ここでトップデッキできなければもうダメ、という瞬間で引けるのがこの男。

 《内にいる獣/Beast Within(NPH)》で《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel(SOM)》を破壊すると、そのビースト・トークンもまとめて今引いたばかりの《審判の日/Day of Judgment(M12)》で戦場を一掃する。

 ダメージ優先の前のめりなプレイを一貫したJonassenに残された手札はもちろん無く、石田の再度唱えた《原始のタイタン/Primeval Titan(M12)》が火を噴く番だ。

 こうしてボードを作った石田の《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》での毒ダメージはJonassenに蓄積され、ダメ押しドローの《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(M12)》をキャストすれば、Jonassenは笑顔でカードをきれいに片付けた。

石田 龍一郎 1-0 Kristoffer Jonassen


Game 2

Jonassen

 ビデオで撮られていようが、サイドボードを律儀に15枚あることを対戦相手と確認する石田。
 Jonassenも同様にサイドボードを取り出し、一緒に15枚あることを確認する微笑ましい光景。

 この二人はとても楽しそうにMagicをしているのに、勝負は時にアンフェアが起こる。
 Jonassenのマリガンに続くマリガン、チームメイトに初手を見せて、さらなるマリガンという初手が4枚対7枚というリソース差のある勝負となってしまった。

 だが、Jonassenは4ターン目に《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》をキャストして、またも石田にこのカードへの答えを求める。

 石田はこれに対し、落ち着いて《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(M12)》キャストからの+2能力で時間を稼ぎ、次ターンには《審判の日/Day of Judgment(M12)》でリセットして、無人となった戦場を駆け抜ける《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(M12)》が!

 なんとかJonassenは後続の《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》を引き当てるも、石田が唱えたのは、その存在を許さない伝説のクリーチャー、《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite(NPH)》。

 それを見て、二人のプレイヤーはお互いを称え合う握手を交わした。

 この時点で残りの日本チーム二人ともに1本先取。
 どちらかがあと1ゲーム取れるかどうかに、全てがかかっている!

石田 龍一郎 2-0 Kristoffer Jonassen

前の記事: 準決勝: Richard Bland(イギリス) vs .David Caplan(カナダ) | 次の記事: 国別対抗戦 決勝戦(レガシー): 藤本 知也(大阪) vs. Andreas Nordahl(ノルウェー)
世界選手権11 一覧に戻る