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【トピック】 いざ、世界へ挑め――プロツアー初出場の日本人プレイヤーたち

【トピック】 いざ、世界へ挑め――プロツアー初出場の日本人プレイヤーたち

By 矢吹 哲也

プロツアー、開幕。

 マジック最高峰の招待制イベントが、実に6年ぶりに日本で開催された。世界中のトップ・プレイヤーが集い、研ぎ澄まされた最高の技術で競い合うこの場には、開幕直後から早くも異様な緊張感が満ちている。

 中でも今大会がプロツアー初出場となるプレイヤーたちの緊張感、そして昂揚感は格別なはずだ。日本人プレイヤーの中にも初めてのプロツアーに挑む者が多くあり、最高のイベントを楽しんでいることだろう。

 ここでは、プロツアー初出場の日本人プレイヤーを一部ご紹介しよう。世界の舞台へ打って出た彼らに、ぜひ声援を送ってほしい。


桐野 亮平/Kirino, Ryohei(岡山)

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招待事由:グランプリ・静岡2017春 成績上位(優勝)

 グランプリ初出場で優勝という偉業を成し遂げた桐野 亮平が、プロツアーの戦場へやってきた。新鋭のグランプリ王者は、さらなる大舞台をどのように戦うだろうか。

プロツアーの雰囲気について

桐野「競技志向のプレイ経験がほとんどないところから突然飛び込んで行ったので、普段プレイしている環境との雰囲気の違いに驚いています。周りも強い人ばかりで、ある意味開き直れますね(笑)。それでもゲームが始まれば『勝ちたい』という気持ちは燃え上がります。そこはグランプリもプロツアーも変わりません」

マジックとの出会いとプロツアー参加権利獲得までの道のり

桐野「もともとカードゲームを楽しんでいて、もちろんマジック:ザ・ギャザリングのことも名前は知っていました。友人たちの話を聞いたり生放送を見たりするうちに自分でも興味が出てきて、思い立ったが吉日とばかりに近くのショップへ突撃しました。その後プロツアー予備予選などの競技的な経験は少し積んだのですが、グランプリへの参加は勝つことが目的じゃなく、マジックの大きなお祭りがあるなら行こうかと、そういう気持ちで行きました。そこで優勝できたのは、本当に色々と恵まれていますね」

今大会に向けての練習

桐野「他のプレイヤーと違って、一緒にプロツアーへ参加する人やそれに向けて集まって練習をする相手がいないので、Magic Onlineなどを駆使してできる範囲の練習を重ねてきました。チームでしっかりと鍛えてきたプレイヤーたちを見ると『すごいな』と圧倒されますが、なんとか立ち向かっていきます」

今大会の目標

桐野「初日抜けたいけれど......正直高い壁を感じています(笑)。強いプレイヤーとの戦いを通して経験を積めればなと思います」


宮田 裕葵/Miyata, Hiroki(東京)

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招待事由:グランプリ・神戸2017 成績上位(13位)

 弱冠18歳の宮田 裕葵は、自身2度目のグランプリ参加でプロツアーへの切符を手に入れた。若きプロツアー・プレイヤーの登場に期待が高まる。

プロツアーの雰囲気について

宮田「自分がここにいることに、まだ実感が湧かないですね。本当にプロツアーに出られたのか、と。周りを見回しても知っているプレイヤーばかりで、この中でプレイできることがすごく嬉しいです。」

マジックとの出会いとプロツアー参加権利獲得までの道のり

宮田「高校生の頃、周りに誘われてちょっと遊んでみたら面白くて! それがきっかけです。他のゲームでも勝つことを目標に遊ぶのが好きだったので、マジックでも競技的な舞台を求めてステップアップしていきました。そしてグランプリ・静岡2017春に参加したんですけれど、結果は初日落ち。その瞬間に『次は神戸だ』と決意して、会場でモダンのカードを集めました。それからグランプリ・神戸2017までずっとモダンを練習し続けて......運も味方して、神戸では勝てました」

今大会の目標

宮田「10勝すればブロンズ・レベルになれるので、まずはそこを目指します!」


鈴池 史康/Suzuike, Fumiyasu(東京)

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招待事由:グランプリ・神戸2017 成績上位(7位)

 モダンで行われたグランプリ・神戸2017にて自身初のグランプリ・トップ8入賞を果たした鈴池 史康。次の「自身初」はプロツアーでの戦いだ。

プロツアーの雰囲気について

鈴池「ドラフト卓に(クレイグ・)ウェスコー/Craig Wescoeとかブラッド・ネルソン/Brad Nelsonとか、マーティン・ミュラー/Martin Mullerとかもいて、これまで強豪との戦いはほとんど経験してなくて、元々リミテッドも得意ではないので、気圧されましたね」

マジックとの出会いとプロツアー参加権利獲得までの道のり

鈴池「きっかけは友達の誘いからですね。ずっと友達とカジュアルに遊ぶ程度だったんですが、それからレガシーを始めてグランプリのサイドイベントにも出るようになって、そしてグランプリ・京都2015がレガシーだったので、そこで全力で練習したらバブルマッチ(あと1勝でトップ8入賞)までいけた。そのときに『練習すれば勝てる』実感を得て、そこから競技マジックに対して熱心になりました。それから時間はかかりましたが、グランプリ・神戸2017でプロツアーの権利を獲得できました」

今大会に向けての練習

鈴池「今回は先週のグランプリ(グランプリ・京都2017)も見据えてリミテッドばかりやっていました。どうしてもリミテッドに苦手意識があったので、重点的に練習しましたね。そのおかげか、強豪ばかりのドラフト・ラウンドを2勝1敗で乗り切れました」

今大会の目標

鈴池「次のプロツアーに行ける成績(マッチ・ポイント33点以上)を目指したいですね。もう少し欲を出すなら、マッチ・ポイント36点でシルバー・レベルになれるので、それを狙っていきたいです」


中井 直/Nakai, Sunao(京都)

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招待事由:プロツアー地域予選突破

 ワールド・マジック・カップ2012で日本代表の一員として世界と戦ったプレイヤーが、5年のときを経てプロツアーへ参戦する。

プロツアーの雰囲気について

中井「日頃から動画や放送で観戦していますし、世界最高の大会はワールド・マジック・カップで一度体験しているので......そうですね、『やっと帰ってこれたな』と感じています」

マジックとの出会いとプロツアー参加権利獲得までの道のり

中井「中学生のときに同級生と遊んでいて、その後その友達も自分も一度辞めました。そして社会人になってまた興味が出たから復帰したら、ショップにその友達もいたんですよ(笑)。それじゃあまたやろうかってことで、当時『ゼンディカー』のスタンダードを始めたところ、これが面白くて。夢中になってやっているうちに日本選手権へ出場し、それから日本選手権が一度なくなってワールド・マジック・カップ予選が開催されて、日本代表になれました。そしてワールド・マジック・カップで競技の世界を味わったら、『この舞台に立ち続けたい』という思いが強くなって......ようやくその思いが実りましたよ」

今大会に向けての練習

中井「玉田(遼一)さんからお声をかけていただいて、大阪のプレイヤーたちと練習を重ねました。忙しい合間を縫ってMagic Onlineでの練習もしましたが、どうかな......他のプレイヤーより練習時間は少ないんじゃないかと思います」

今大会の目標

中井「次のプロツアーにも出場できるよう、力を尽くします」


能瀨 駿介/Nose, Syunsuke(京都)

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招待事由:グランプリ・静岡2017春 成績上位(12位)

 グランプリ・静岡2017春にてプロツアー参加権利獲得という大きな一歩を踏み出した、能瀨 駿介。今大会でもその勢いに乗ることができるか。

プロツアーの雰囲気について

能瀨「写真や動画でしか見たことのない強いプレイヤーが目の前にいて、この雰囲気に呑まれないようにしないとな、と改めて思いました」

マジックとの出会いとプロツアー参加権利獲得までの道のり

能瀨「小学生のときに少しだけやっていて、その後大学生の頃に押入れから当時のカードが出てきたんです。それで『今どうなってるんだろう』と興味を持って本格的に始めました。最初の方はカジュアルに遊んでいましたが、少しずつカードを集めてしっかりしたデッキを組んだら、小さなイベントで勝てるようになってきて......勝てるとやっぱり面白くなりますよね。どんどんハマっていきました。それからグランプリにも出るようになって、プロツアーに出場する幸運を得ることができました」

今大会に向けての練習

能瀨「玉田さん主催の練習会に参加させていただきました。ドラフトには苦手意識があったんですが、練習の甲斐あって今大会ではここまで2連勝で良いスタートを切れました。構築の方はなかなか難しい環境で、練習をともにした皆さんと意見が分かれました。それでも、どちらかと言えば構築の方が自信あります」

今大会の目標

能瀨「11勝5敗で次のプロツアーにも出場できるよう頑張ります」


猿田 克海/Saruta, Katsumi(茨城)

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招待事由:グランプリ・静岡2017春 成績上位(14位)

 若きプロツアー参加者がもうひとり。猿田 克海は自身2度目のグランプリ参加でプロツアーの参加権利を獲得し、さらなる躍進に挑む。

プロツアーの雰囲気について

猿田「当たり前ですが、普通の大会とは全然違いますね。そもそも、普段海外の方とマジックをする機会もないので、コミュニケーションを取るのに苦戦しています」

マジックとの出会いとプロツアー参加権利獲得までの道のり

猿田「グランプリ・京都2015を友人たちに付き合って観戦していたときに、八十岡(翔太)さんと原根(健太)さんの試合で友人たちが大盛り上がりだったんですね。僕は何が起きているのかわからなかったけれど、そのときに『マジックってこんなに人を感動させるのか』と興味が出て始めました。そして放送で見たグランプリにも参加するようになり、運良くここまで来られました」

今大会に向けての練習

猿田「いつも遊んでいるショップの仲間と練習をしたり、Magic Onlineで得た情報を友達に共有してもらったりして、準備を進めてきました」

今大会の目標

猿田「いやー、現時点でまだ勝ててないので1回でも勝てれば良いですね。周りと比べて力の差があるのは明白なので、この中でまずは1勝します!」


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